恐妻から学ぶ_理解しやすい「OP」
営業活動がうまくいっているか、過年度と比較して成績はどうか、企業の本業の経営状況を知るために必要な「営業利益」についてわかりやすく説明します。
【営業利益(OP:Operating Profit)】
①本業の成績を表す利益
②「売上総利益(売上高ー売上原価)」から、さらに「販売費および一般管理費(販管費)」を差し引いて計算
営業利益を算出するためには、「販売費」「一般管理費」「販管費」という用語がでてきますので、併せてお伝えします。
【販売費】
・商品やサービスの販売などに直接かかった費用
(例)販売員の給料、商品の発送費、広告宣伝費、販売活動に要した交通費、販売促進費、販売手数料、商品の発送費用など
【一般管理費】
・企業が営業する上で必要な経費
・販売費に含まれない経費
(例)家賃や水道光熱費、交際費、財務や総務、販売員以外の人件費、福利厚生費、採用費、旅費交通費、通信費、消耗品費、リース料など
【販管費(SGA :Selling, General, and Administrative expense)】
・販売費及び一般管理費の総称
営業利益は、営業活動による利益額(本業における儲け)を表します。
そのため、営業活動がうまくいっているか、過年度と比較して成績はどうか、企業の本業の経営状況を知る値として活用できます。
営業利益が大幅に黒字化しているときは企業の中心事業が伸びていることを、赤字化しているときは損失が発生していることを示しています。
営業利益が悪化すると評判が下がるだけでなく、金融機関から融資が受けにくくなる、資金調達が難しくなるなど、営業活動にダイレクトに差し支えるようなデメリットを被る可能性もあります。
では、営業利益を改善するには、
・売上を伸ばす
・売上原価を下げる
・販管費を抑える
になります。
ただ、販管費を下げるのは容易ではありません。
そもそも販管費は売り上げの変動に左右されない「固定費」の側面が強く、柔軟に費用を動かすのが難しいからです。
ここでは、1案にはなりますが、販管費の削減に効果的で出やすいのは、販売費のうち
・広告宣伝費
・マーケティング費
になります。
クラウド化したり、オフラインからオンラインへ切り替えるなどすれば初期費用はかかるケースがありますが、長期的に見た場合、販管費を下げることが可能になります。
営業利益は企業の本業による儲けの大きさを示す指標であり、売上から売上原価と販管費を差し引いて算出できるため、営業利益を改善するには、売上を上げるかコストを下げる必要があります。
ただし、コストダウンは副作用も伴うため慎重に行うべきですが、売上アップは営業力を強化して販売数量を増やすなど、様々な方法で実現可能です。
クラウド化・オンライン化ができれば、少しかもしれませんが、販管費(コスト)削減につながる可能性もありますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。