恐妻家から学ぶ_経営者保険①
経営者として、保険に加入したほうがいいですかとよく問い合わせいただきます。
代表的な保険として、経営者保険がります。
経営者保険とは、万が一の際の保障を受けつつも、いざというときの資金を確保するうえで有効的な手段です。
今回、経営者保険についてわかりやすくお伝えします。
ただし、必要以上の加入は資金繰りを悪化する可能性があるため、資金が必要となる時期を見定め、効果的に運用できる範囲で加入することをおすすめします。
(1)経営者保険とは
その名のとおり経営者が加入する保険であり、運用次第では会社の経営に大きなメリットをもたらす保険になります。
経営者のために設計された保険であり、法人保険とも呼ばれます。
会社の経営は決して安定しているものとはいえず、浮き沈みが激しいときもあります。
経営者としては、そのようなときに備えて何かしらの蓄えや引き出せる資金は確保しておきたいところです。
経営者保険は、そのような経営者のニーズに応えてくれるものであり、万が一の際に会社をサポートしてくれるものと認識していただきますと幸いです。
(2)販売停止の話
確かに、保険会社やセールスマンも節税対策ためのセールスをしていたこともあり、国税庁が動き出したため、経営者保険における税務上の扱い方を見直すこととなり、2019年2月14日以降、各保険会社は経営者保険の販売を一時停止しました。
しかし、国税庁における経営者保険の税務上の扱い見直しにより、販売停止となっていた経営者保険ですが、現在では各保険会社において販売が再開されています。
もちろん、税務上の見直しを考慮した商品設計となっています。
(3)経営者保険のメリット・デメリット
①メリット
・リスクに備えた資金調達ができる
・節税効果が得られる
・事業承継のための備えもできる
②デメリット
・資金繰りが悪化する可能性がある
・思ったより効果がないこともある
・定期的に保険料を支払わなければならない
・解約するときのことを考えて対策をしなければ損をする可能性が高い
(4)最後に
経営者保険は、正しく理解して契約すれば保障と節税に役立ちます。
しかし、ただ単に安価・一時の節税だけを考えて契約してしまうと、長期的にみた場合、大損する可能性もありますので、複数社の情報を比較できることをおすすめします。