アクションの描き方その2
というわけで前回(https://note.com/wevip/n/n8ccf8c1f08f3)のアクション作画の続きです。
講座の前に線画を進めて行っちゃいますね。
線画
今回はタッチの出るペンで輪郭を描いていきます。
アクションなので勢いを出したいのです。
ガンガン進めていきますよ。
お待ちかねの線画修正作業です。アクション作画ということもあって気合入りまくりです。手や腕や剣に効果線を入れることで勢いのある演出も入れてますね。本来線画の時点ですべきことではないのですが…ほんとノリノリですね。
修正部分だけ抜き出すとこんな感じです。これだけで線画になってる気もします。
では線画の完成を見てみましょう。
こんな感じです。ところどころ飛沫が飛んでますがこういうのは線画の時に入れるものではありませんのでご注意を。
それでは講座の方に入りましょうか。今回は短めです。
体重
アクションを描く上で重要になってくるのが体重がかかる位置です。
簡単に言えば、右足か左足か、もしくは両足に均等にかかっているのか、です。
この図のように、作用点である手と反対側の足に体重をかけるのがセオリーです。そして、体重のかかった足を中心に作用点を回していきます。
実をいうとアクションにおいて体重についての説明ってこれで充分だったりするんですよね。回転の中心が肩だったり腰だったりすることはありますが。
剣術にせよ格闘技にせよ、極論すればとにかく体重を相手に乗っけるのが目的なわけです。そのための最適な動きをどうすればいいのか、それがアクション作画の上で最重要事項なのです。
剣を振ったりパンチを繰り出したりという動作を描いた時、手先のみならず足にも注目してください。
極端に言えば体重を乗せるためにこんなやり方もありです。
地面を蹴って飛び上がることで剣に体重以上の重さを乗せます。物理的にあり得るのかどうかはわかりませんが…アクションよりはコミカル寄りの作品で多い描写でしょうか。
今回の作品では左脚を折りたたんで膝と足の二点で体重を支えています。これによってとても大きなパワーを剣に込めていることがうかがい知れるわけです。今回はひざ下はあまり見えませんが、脚の中でひざ下はかなり特徴的な形なので、前腕部同様色んな角度から描けるようになると表現力が広がりますよ。
他にも重心の位置だったり体幹とかだったり色々アクションを描く上で重要な要素はあるのですが、語り出すとそれこそ本一冊書けちゃいそうな分量になっちゃいます。実際に描いて試行錯誤すれば言葉で学ぶよりも身をもって色々知ることができますので、とにかく色んなアクションポーズを描いてみてください。
とにかく大事なのは、作用点(手)と体重のかかる点(足)です。
それではどんどん完成に近づけていきますので、また次回もお楽しみに。