夜空を描こう
七夕も近いので今回は夜空を描きます。
一見難しそうではありますが、星を一個一個描いていったりはしませんので結構簡単です。
まあ、実際の星の配置とかを考慮したような学術的に正しい星空を描くとなると大変ではありますが、そうなると絵師というよりは天文学の専門家でないと無理な部分もあったりしますので…
他にも嘘の部分があったりしますが一見リアルな雰囲気重視でいきますのでご了承を。
ラフと前景
今回ラフはあって無いようなものです。
奥から手前に流れてる川みたいなのが天の川ですが、実際にはこういう遠近感がついたようには見えません。雰囲気です、雰囲気。
前景を黒で描きます。主役は星空ですのでここはまあオマケみたいなものです。
では星空を描いていきましょう。
空
メインとなる空のベースの黒のグラデーションを上からかけます。
その上にレイヤーを作って赤のグラデーションを下からかけます。
乗算で合成するとこんな感じ。
更にその上にレイヤーを作って上から青のグラデーションをかけます。
レイヤー合成や透明度を調整してこんな感じに。今回はハードライトの透明度30%です。
さあ星を描いていきますよ。
星
こんなブラシを用意します。スプレーブラシを調整して作りましょう。粒子密度は低めな感じで広範囲に丸い点が散らばるような感じです。
空一杯に星を散らします。あまり均等かどうかは気にせず、ストロークを使わずポンポンと置いてく感じで描きます。これだけでも背景としての星空なら十分な感じですね。
天の川 星雲
続いてこんなブラシを用意します。これもスプレーブラシを調整して作りましょう。細かい点がぶわーっと散らばる感じ。密度は高めです。密です。
これで天の川や星雲を描きます。薄めに全体にかけても良さげですね。ただ使いすぎるとしつこくなるので気を付けましょう。
星と天の川のレイヤーを複製してガウスぼかしをかけて覆い焼き(発光)で合成します。好みによっては他の合成法でもいいかもしれません。
星のレイヤーの下の方を消しゴムで削りました。覆い焼きレイヤーの方も削るつもりでしたが残した方が何かいい感じだったのでそのままに。
仕上げ
いつものグラデーションレイヤーを用意します。
今回は乗算と覆い焼き(発光)にしてみました。これにて完成。
最初にも言いましたが、星空は学術的に正しいものを描くとなると大変ですが(あらかじめ素材を用意した方が早いです)、雰囲気重視であればデジタルなら比較的簡単に描けます。
皆様も七夕に向けて星空を描いてみてはいかがでしょう。
それではまた次回よろしくお願いします。
今回の作品
天の川
クリックで画像記事へ!(無料)