ユーリイ(終末のマリステラ)を描く
前の記事からちょっと間が空いてしまい申し訳ありません。
というわけで今回はヨコハマ買い出し紀行のアルファさんに続き定期的に描きたくなるキャラである高野千春先生著の漫画「終末のマリステラ」(KADOKAWA)のユーリイを描いていきます。
正直言ってあまり有名な作品ではないと思いますので説明させていただきますが、2012年ごろからコミックフラッパーにて連載された作品で、今よりはるか未来、万物の情報を完全に把握した人類が欲望の果てに世界を破壊した結果「情報の海」と呼ばれるものに成り果てた宇宙の中わずかな地球の欠片に住む人類が、情報の海より時折襲い来る「海洋類」と呼ばれる脅威に立ち向かうために「天使団」を結成して戦っているという壮絶な世界観の作品です。
天使団に選ばれるのは「合成情報」と呼ばれる情報を持って動物の様な特徴を持った異形(作中では合成種と呼ばれる)として生まれた少女で、天使団は教会(作中言及は無いけどどう見ても世界的に広まってるあの宗教)に所属し教会の指令によって海洋類との戦闘に赴くのです。
今作では、天使団の中でも特に激戦区である東部防衛線に配属されている「第六天使団」を主役とし、彼女達の活躍、そして教会の思惑により聖地へと向かう絶望的な戦いを中心とした物語が描かれています。
正直言って難解な内容だし、所々宗教的な知識も必要(必ずしも必要ってわけじゃないけど理解する上であった方がいい感じ)だったりして、あまり人気が出なかったのもさもありなん(偉そうなこと言って申し訳ありません…)て感じなんですが、俺は大好きだったんだよぉ!!
で、まあ、打ち切りでこれから盛り上がりそうなところでバッサリ終わってしまった感じなんですが、打ち切りのための駆け足展開が難解な内容を更に難解にしてしまってそれがまた考察を捗らせるんですわこれが(重症)。
というわけで全4巻と長さ的に読みやすいボリュームですので皆さん終末のマリステラを読みましょう。
んで、俺が好きなキャラが上でも言ったユーリイって子なんですが、第六天使団に所属する天使で、最初は二等兵だったのがいつの間にか昇進してて上等兵になってます。一角獣の合成種でおでこの一本角がチャームポイント。耳は馬耳というわけではなく普通の人間の耳ではありますが、一角獣なんだから今流行りのウマ娘ってことでいいですよね?ね?使用武器はツァスタバM70(wiki見たらAK-74uって書いてあるんだけど作者がどっかでツァスタバって言ってた気がするんだよなあ…出典不明だから何とも言えないけど)特技はシステマ(ロシアの格闘技。海洋類に効くかどうかは不明)。戦闘面ではとても優秀で、真面目でとっつきにくいところがあるけど仲良くなるとお茶目な部分が垣間見えるツンデレ系。他作品で例えるなら「とんがり帽子のアトリエ」(白浜鴎先生)のアガットちゃんみたいな子です。一巻の半分くらいは彼女に関わるエピソードで、彼女を通して天使とはどういう存在なのか、この作品の世界はどうなっているのか、ということを理解することができるので是非一巻をお手に取ってユーリイと一緒に地獄に付き合ってもらいたい。とまあこんな感じでしょうか(ここまで早口)
というわけで、ここからが本題です。ユーリイを描いていきますよ!(導入長ぇ)
ラフ
というわけでラフはこんな感じです。物陰に隠れて銃を構えて機を伺ってる感じです。緊張感と同時に戦闘慣れしてるユーリイの余裕みたいなのも出していきたいですね。
制服着てるシーンだと帽子被ってることも多いんですが、それだと角が見えないんですよねえ…帽子被ってるユーリイもかわいいんですけどね。
線画
というわけで線画です。
今回ちょっとラフで怪しかった手を優先的に描いていきます。怪しかったり苦手な部分を先に描くと後で違和感出た時に修正を重ねるにつれていい感じになったりします。
ユーリイのチャームポイントの角です。かわいいですね。ツンツンしたい。
ラフでは描いてませんでしたが、ちょっと動きを出したくて髪をわずかになびかせてみたことで耳が出ることになりました。ユーリイは耳もかわいい。
ユーリイの忘れちゃいけないチャームポイント、髪留めのポンポンです。
ツァスタバの資料を漁ったんですが上から見たものがなかなか見つからないため割と想像で描いてます。本当はちゃんと資料見て描かなきゃダメですよ。銃にお詳しい方、資料提供お待ちしております…
第六天使団のエンブレムと十字軍徽章。第六天使団エンブレムは以前終末のマリステラファンアート描きまくってた時に描いたやつをトレースしました。
線画はこんな感じです。ユーリイってかっこいいとかわいいが同居してるキャラですよねえ。
塗り
ぐりぐり~。ほんとこれで完成にしたいです(するな)
塗りました。うん、かわいい、素敵。ユーリイしか勝たん。
背景
さて背景ですが、物陰に隠れてるという設定なんですが細かい部分を決めてない…どうしよう…まあとりあえず
岩描きました。
で、ここから妄想タイム。
打ち切りで実に中途半端な終わり方になってしまったわけですが、もし打ち切られずに続いてたらどうなってたのか予想してまして、予想のひとつに「頭が頭足類で身体が人間の海洋類が出てきてそいつ等が何か中立的なふるまいをして引っ掻き回す」みたいなのがありましてね、今回そんな個人的妄想な予想を絵にしてみようかな、と。もう完全な妄想です。高野千春先生もKADOKAWAも一切関係ないものですのでご注意を!
というわけでこんな感じになりました。聖地に住まう頭足類海洋類。彼等は敵か?味方か?単身調査に乗り込むユーリイが見たものとは?
ここまで描いて「あ、光環忘れた」となりました(光環は天使が戦闘の際に起動するデバイス的なもの)が、多分この海洋類達は光環を起動するとそれを察知して居場所やその他情報が知られてしまうからそれを避けてるんですよ、多分(適当)
ちなみに光環を起動させるとこんな感じです
昔描いた、終末のマリステラの主人公格(主人公とは断定できない…)ラキア大佐です。光環もこの頃作ったんだなあ。
他にも天使は自由に翼を生やしたりして空を飛べたりします。海洋類も翼を持ってて普通に飛んだりしてるので飛べたからと言って有利になれるわけではないのですがね。
というわけで今回はほぼ終末のマリステラとユーリイの紹介みたいな感じになってしまいましたが、これを機に終末のマリステラ好きになってくれる人がいるとうれしいなあ。
ではまた次回をお楽しみに!
此処は聖地たらんや
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