エンジニア向けプログラミングポートフォリオ作成のチェックするポイント
未経験エンジニアの採用活動において、ポートフォリオは技術力をアピールできる重要な要素です。
ポートフォリオを通じて能力をアピールするための注意する点をいくつか書きます。
ここでは、Web系開発職の採用応募を想定しています。
Gitのコミット履歴
きれいで一貫性のあるコミットログは、プロジェクト管理能力と細かい作業への注意を示します。
各コミットは、行った変更を明確に説明するよう気をつけましょう。
コミットされているコードもできるだけクリーンに書きましょう。
関数は一度に多くのことをやりすぎないようシンプルにしたり、
変数名は誰が読んでも意味が分かりやすい命名をしましょう。
また、分かりにくい複雑な処理があれば、コメントで補足説明できていると良いです。
UI/UXの整合性
プロジェクトのユーザーインターフェースが整っていることは、ユーザー体験を重視して取り組んでいることを示します。デザインの一貫性と細部への注意は評価できるポイントです。
また、PCでもモバイルでもポートフォリオが適切に表示されるのが望ましいです。
レスポンシブ対応が不十分で、PCかモバイルで閲覧時にデザインが崩れてしまうと印象が良くありません。
ユーザーフィードバックに基づく改善
実際に作ったものを誰かに使ってもらい、そのフィードバックを元に改善を重ねていれば、ユーザー中心の開発姿勢で製品の質を高めた経験としてアピールできます。
モダンな技術の使用
React, Next.js, Go, Terraform, AWS Lambda, Firebaseなど、比較的モダンと言われる技術を使用していることは、現代的な開発環境に適応していることを示し、技術的なトレンドに敏感な証拠になります。
基礎的な技術の理解ができているうえで新しいものを使えているとアピールになります。
セキュリティやプライバシーへの配慮
実際のプロジェクトやコードを展示する際、セキュリティやプライバシーに配慮して、機密情報が含まれていないことに注意してください。
たとえば、Gitのリポジトリ内になんらかのAPIキー文字列やパスワード等の情報が含まれていることは、印象が良くないです。
ポートフォリオ作成にあたって用意すると良い内容
プロジェクトの背景: どのような問題を解決しようとしたのか、そのプロジェクトを通じて何を学んだのかについての説明。
技術的な課題と解決策: プロジェクトで直面した技術的な課題と、それをどのように解決したかの説明。
成果物のデモ: 可能であれば、プロジェクトのライブデモやスクリーンショットの提供。簡単に実際の成果物が見れるとアピールしやすい。
ドキュメンテーション: プロジェクトのセットアップ、使用方法、アーキテクチャに関するドキュメンテーション。しっかりとしたドキュメントを用意できることはそれだけでアピールになります。
ポートフォリオ作成にあたって参考になるサイト
GitHub Pages
無料でポートフォリオサイトをホストできます。
GitHubリポジトリを直接ウェブサイトとして公開できます。
Netlify, Vercel, Cloudflare Pages でも同様に静的サイトの公開が可能です。
https://docs.github.com/ja/pages/getting-started-with-github-pages/creating-a-github-pages-site
Behance
Adobeが提供するクリエイティブな作品を展示するためのプラットフォームです。
デザイナー向けですが、もしデザインに重点を置いたポートフォリオであれば参考になります。
Dribbble
こちらもデザイナー向けですが、見るだけでもデザインの参考になります。
CodePen
フロントエンドのコードを実際に動作させながら展示できる開発者向けのソーシャル開発環境です。
ポートフォリオ作成にあたって参考になるリポジトリ
Awesome Portfolio Websites
優れたポートフォリオウェブサイトのテンプレートなどを確認できます。
https://github.com/smaranjitghose/awesome-portfolio-websites
DeveloperFolio
Reactをベースにしたポートフォリオテンプレートを提供するリポジトリで、カスタマイズが容易です。
https://github.com/saadpasta/developerFolio
これらのリソースをうまく活用すれば、初学者でもプロフェッショナルな印象のポートフォリオを作成し、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。