後悔しても遅すぎる、妻の笑顔が全てを物語っていた 「浮気してたのよ」って

 ある夫婦の小説、旦那がざまぁされてしまいます。


 「ねえっ、あなた ○○さんの旦那さん、最近、見かけたことある」

 妻から聞かれたのは夕食後のことだ、挨拶を交わす程度で親しいという訳ではないが、いきなりだったので驚いた。

 「どうしたんだ、いや、最近見かけないな、あそこのご主人、何かあったのか」

 「それがね浮気してるって」

 本当なのよ、近所の人が噂してるの、妻の言葉に驚いてしまうが、その感情を顔には出さないように努めた、まさか、ばれてないよなと思ってしまうのは浮気をしているのは自分もだからだ、妻は流しに向かったまま、こちらを見る事もしない。
 一体、どんな顔をしているのか気になったが、自分の顔を見られないことに正直、ほっとしてしまった。
 噂だろう、確証もなしに、そんな事を言うんじゃないと怒ってみせる、だが、帰ってきたのは。

 「でも、皆知ってるみたいよ」

 奥さん達が話してたからねと言われて、えっとなった、おしゃべり好きの暇な奥様ってやつはどこにでもいるものだが、達と言われて複数なのか、女達の間では浮気をしているのは確定しているのかと内心、嫌な気分になってしまった。
 しかし、近所の旦那が浮気、それを薄々、感づいている人間がいて話のネタにされているというのは正直、いい気分ではない、気をつけようと思ったののだ、このときは。
 
 

 翌日、会社に行く途中、噂の人物に会ったからだ、驚いたのは右足にサポーターを巻いていることだ、どうしたのかと尋ねた。

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