小説を現実に、作者を地獄に落とさない為というが、それは読者の妄執ではないか
刀剣乱舞 愚伝矛盾源氏物語をライブ配信で観たわ、終わった後、ぐったり、嘘を書いたら地獄に落ちる、作者を地獄に落とさない為に男がしたことは本当に善意からだったのか。
嘘はよくないということはわかる、大昔の女に学問は必要ないと言う時代なら尚更だ、だが、書きたいと思って紫式部は書いたのだ。
物語を現実にしてしまえば彼女は地獄に落ちない、だが、観ている側からすれば、それは余計なお世話ではと思ってしまう。
書きたいから書いたのだ。
物語の中の女性達は皆が幸せではない、だが、全員が幸せというのは難しい、言葉では簡単なのだ。
刀剣乱舞と源氏物語の話ということで前知識なしに観たけど話が進むうち、この内容は同人やって書く、描く人には結構、ぐぐっとくるのではと思ったのよ、源氏物語は小説、架空の話だけど、それを現実にしようとする一人の男が発端だ。
嘘を書くと地獄に落ちる、この時代、女に学問は必要ないとか言われているので男は作者の紫式部は辛を救いたいと思っているのだが。
観ている側の自分が辛い。
嘘を描き続けていたら地獄に落ちる、だけど書く側にしてみれば、そんな事は百も承知だ。
書きたいから書く、それが罪、犯罪だなんて言われても止められない。
でなければ同人が世間を騒がすようなニュースに取り上げられる事なんてないし、日本、外国、発禁なんて書物は出なかった。
捕まる危険を冒してまで書くのは人の熱だ、作者不明のアダルトな外国のエロ文学なんてどれだけあるのか。
それを読んだ人が不幸になるのかと言われたらどれだけの人が答えを出せるのか、口に出さなくても言葉にしなくても、後悔してない、読めて嬉しいという人だっているかもしれない。
有名作家が書いた物語が全て素晴らしいなんてことは絶体にない、駄文、稚拙、けれど書かれたものに答えを出すのは読んだ側だ。
たった一人でも胸はって威張って答えを出せば、その小説、嘘の文は、その人の中で答えが出たも一緒だ。
書いたものが現実になれば素晴らしいと思う、だが、現実にならないことを一番良く知っているのは自分、だから、もっと満足できる一人でも目にとまって褒められるものを書きたいと思ってしまうのだ。
この舞台を観て、そんなことを辛辣に考えてしまった、コピー本作る励みになったわ。