
2年前にFIREで早期退職した 今ここ④ 社会保険、国民健康保険について
FIREの準備で2015年に会社を作りました。
経緯は、前回の今ここ③でご紹介しています。
社会保険は大きな魅力
会社勤めで、副業は禁止されていなかったものの、ややこしいことになるのは避けたかったので、出資者(株主)になっただけで、取締役は、私以外の家族にしてスタートしました。
社長は、妻で給与設定をして、最低額からのスタートです。
メリットは、給与以外の
社会保険(「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」)をセットにできることです。
単独で国民健康保険を払うというのは、大きな負担になります。
もちろん、会社設立時点では、家族全員私の扶養でしたが、FIRE後を会社設立していないと、国民年金、健康保険になります。これは、世帯単位という考え方にならないため、非常に無駄です。
それに最大のメリットではないかと個人的に思うのは、社会保険は、4月から6月に支払われた各種手当などの報酬の平均額から「標準報酬月額」を決定して算出されます。
その金額を、会社側が半分持つというのが、社会保険の仕組みなわけですが、自分で会社を作ると、これが費用化できて、健保組合を使えるのです。
国民健康保険料
社会保険に対して、国民健康保険は、被保険者の人数や収入、年齢をもとに支払う保険料を計算し、世帯主が世帯の被保険者全員分の保険料を納めますが、この計算式を見ると、「給与収入」、「年金収入」、「その他の所得」を勘案して算出されるのです。自治体によって違うと言いますが、ほぼベースは同じです。
これは、すべて個人負担になる上、健康診断も全額個人負担です。
ここのサイトはわかりやすかったです。
私の令和5年の事業収入は180万円弱でしたが、それで試算すると

国民健康保険と60歳までは、国民年金が必要ですから、併せて35万円です。
恐ろしいですよね・・・・・・。
そうなると、会社設立をして、社会保険料の方に振るのは当然の結果でしょう。
このサイトの記事はわかりやすかったです。
フリーランスの社会保険料サービス
ただし、最近は社会保険を会社設立しないでも利用できるサービスができています。うまく作ったなと思います。
ここの社会保険加入の仕組みは、ここでわかりやすく解説しています。

さらに突っ込んでみます。
年金の繰上げ受給について
60歳になった時に、年金を繰上げ受給するかという問題です。
先ほどの試算表を持って、年金支払いをゼロにして、60歳から繰上げ受給をした場合の収入欄に年金額を追加してみました。
年間の収入条件
年金:170万円(65歳からの24%減)
事業収入:180万円

国民健康保険額にびっくりです・・・・・・。
下記のように年金の繰上げ受給を促しているサイトも多くみられます。
ただし、減額されて、かつ健康保険を多く取られるにしても、年金の範囲で生活をして、不動産収入を投資に回していくというのは、一つの選択肢だなと思います。
その上で、国民健康保険料を少なくするためには、事業収入を下げるように投資活動を今より、活発化(つまり、不動産の新規投資をして収支バランスをとる)すれば、ほぼ、年金の収入だけぐらいにはできるでしょう。
退職金の保険
加えて、2020年頃に社長の引退年齢70歳ぐらいで退職金相当が払い出せるようにプレデンシャル生命で事業者向けの保険に加入しました。
(現在は取り扱っていません)
この保険は、毎年130万円弱の保険料を支払い、半額が会社の経費に計上ができ、解約時には、95%〜90%の払い戻しができるというもので、70歳まで加入していれば、おおよそ5000万円弱の退職金が戻ってきます。
これは社長(妻)だけの話です。
これで妻の生活の安定は確保できました。
こうした準備がFIREのタイミングを決める下地になって行ったのでした。