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雑務に疲弊したアパレル経験が思わぬ武器になった話
20××年、某日、私はアパレル会社に就職し、お客様への商品提案、接客の仕事に従事していた。
販売員の仕事は接客だけだと思われがちだが、実は接客以外の雑務がたくさんある。
特に新人の頃は、以下のような仕事をこなさなければならなかった。
・商品の検品作業
・商品を倉庫へ片づける作業
・メールチェック
・商品の品出し
・入荷した商品のデータ入力
・商品在庫の返品作業
・他店リサーチ
・備品発注
・月一の棚卸し
・お客様への入荷連絡
・他店への取り寄せ依頼
思い出すだけでもこんなにある。たぶんもっとあると思うが、10年以上前のことであまり思い出せない。笑
もちろん接客優先なので、店内状況を見極めながら、空いた時間を見計らって作業しなければならない。このとき、店長や先輩からの指示を待つのではなく、自ら考えて行動するのがマストだ。
だから、店頭が忙しくなっているにも関わらず、他の作業をしようものなら、当然怒られる。お店の売上に貢献しつつ、自分の仕事を全うしなければならない環境に置かれていた。
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現在、Webライターとして活動するにあたり、複数のクライアントと契約している影響で、あれやこれやとタスクが重なることが多い。
複数のタスクが重なると、頭がパンクしそうにはなるが、さまざまな異なる雑務をこなした経験から、一つずつ落ち着いて対応できる。
アパレル時代に培ったマルチタスクをこなす能力が身についているからかもしれない。
やるべきタスクを頭で考え、優先順位を考えながら、スケジューリングして実行するという流れ。
特に店長になってからは、店頭への気配り、スタッフの動き方、時間コントロール、売上目標の共有など、やるべきこと、確認すべきことがたくさんあった。
知らず知らずに、さまざまなタスクを丁寧かつ確実に進められる武器を身につけたのだ。
前職での経験が、ちゃんと今につながっている。これまでの経験を紐解くと、自分が無意識でやっていることが強みとなっていることもある。
自分を深掘ると、もっと新たな強みがでてくるかもしれない。これまでの経験って何一つ無駄なことはなく、ちゃんと先の人生に活かされている。
Webライターの仕事も、きっとこの先の人生の糧になるだろう。