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自転車6ヶ月初心者が、自分でロードバイクを組んで、5年後に手放した話(中)

はじめに

この記事では、初めてバラ完して組み上げたロードバイク(700C)での初めての長距離サイクリングを綴ります。ホイールサイズは700C、フレームジオメトリはエンデュランス寄り~だけど軽量カーボンフォークという長距離走行に適したちょっと個性あるフレームなロードバイクと、バイクパッキングを組み合わせて、峠を含むロングライドで得た経験が、これからロードバイクなどスポーツ自転車での長距離サイクリングや自転車旅をする方の参考の一助になればと思います。とはいえ自転車ショップを介さない完全自己責任なカスタム自転車によるツーリングはリスクが伴います。くれぐれも慎重に計画・実施しましょう。

ロードバイク:主要スペック

  1. フレーム:ANKER RFA900

  2. コンポーネント:SHIMANO 105 5700series

  3. タイヤ:コンチネンタル 700-23C

  4. ホイール:WH-R500

  5. 重量:走行可状態で10.5kg

バイクパッキングを施した様子
  • フロント:mont-bell 2L

  • トップチューブ:ゼファー 1.5L

  • サドルバッグ:アピデュラ 17L

  • ダウンチューブ下の3つ目ボトルゲージ 0.7L

  • ダウンチューブ上に水ボトル

  • シートチューブ側にツールケースのボトル

着替えやお土産などツーリングには余計な物も持参しているので、荷物は多いです。計ってないですが、荷物含めて15kg以上はありそうです。

甲府→横浜140kmライド(笹子峠・相模湖・橋本経由)

甲府までは中央線で輪行。甲府では友人宅に泊まっていたため、着替えや洗面用品の荷物があり、これらはサドルバックに納めています。また雨天が予測されたので雨具・秋口なので防寒用具と、荷物は多めです。
甲府市内スタートで、国道20号線を東走し、途中国道16号線を南東へ走るルートです。甲府市内を出発し、旧道となっている笹子峠(標高1096m)へ初ヒルクライム挑戦し、相模湖~橋本あたりで国道16号線をへて横浜に向かうルート。

県立甲府西高校前周辺からスタート

私自身、秋口~冬装備のサイクリングまたはロングライドは初めてです。裏起毛のサイクルジャージに、上半身はダウンと、着込んでいます。走って暑くなったら脱いでいって、後ろのサドルバックに詰めていきます。友人のクルマを追いかけ朝食にコメダ珈琲を共にし、8時頃走行開始!調子よく国道20号線を走り出します。

国道20号線を東へ 補給のどら焼き

大体1時間毎に補給します。14インチの折りたたみ自転車で、勝沼ぶどう郷から甲府までは西向きに走行した経験があるので、同じ道を今度は東に走るルートですが、気候も斜度も真逆なので、あまり経験が役に立ちません。

笹子峠に登る直前 水ボトルが無い

笹子峠へ登坂する直前にコンビニで補給した際に、満水にしたボトルを置き忘れてしまいました。最も水が必要になる場面で忘れるとか…。坂道を下りてボトル取りに行くのが面倒だったので、道すがら自販機で水ペットボトルを購入。

笹子峠ヒルクライム中 紅葉が美しい

季節は11月なので、山梨と多摩地域の山間部は紅葉に染まり、景色はとても美しい。笹子峠は峠のトップまでの距離が分かる標識があるので、上手にペース配分して登ります。

笹子峠の頂点 笹子隧道の甲府川入口

初のロードバイクによるヒルクライム、あっけなく終了。といっても峠の入り口から400m程の登りですし、ロードバイクはギアもポジションもゆったり使えるので、サクサク登れました。坂の途中で景色見つけて写真撮っているので、連続して駆け上がった訳ではないですし、疲れてません。とはいえ峠の頂上は1000m越えで気温は低く寒く、登坂で暖まった身体とは言え長い時間いると冷えそうです。

相模湖駅に到着 天気は雨模様に

相模湖駅に到着する頃には雨模様。時間は昼過ぎ。目算であと60km〜80kmで目的地に到着します。ここで雨天を理由に輪行脱出してもよかったのですが夕方過ぎに雨は止む予報だったので、雨具をつけて、自走を継続します。

とはいえ日が沈み16時過ぎたら以降は真っ暗です

横浜到着。ゴールは桜木町に

無事、横浜に到着しました。自力で来たからこその満足感と充実感があります。初ヒルクライム、午後ずっと雨だし、国道20号線工事に伴う相模湖迂回時の地味なアップダウン山岳キツいし、主要国道は交通量多くて危ないし…気力含めて超絶疲れた…までも無事に帰宅できて良かったです。

自転車歴半年で累積1600km走行、ロードバイク歴3週間の初心者には非常に厳しい自転車旅行でした。登山とかキャンプとかサバイバル的な持てる限り経験と知識を尽くし、ルートの計画もし、チャリは自分なりに整備と調整し万全の機材・装備で挑みましたが、予測できない問題はやはり起こります。

今までのミニベロはサイクリングだったな…130km佐渡走ったけど笑
峠越え含む100km超だと、ロードバイクでロングライド!って感じ。ギア駆使して一般車両に混じって幹線道を走る感じが、いかに自転車旅!って感覚でした。

ロードバイクによる初単独ロングライドで感じたこと

  1. 持ってて安心、補修・調整工具

  2. 単独ロングライドはペース配分が大事、特に峠の下りは無理しない

  3. 長時間、高ケイデンスでペダル回すと膝裏が痛む

  4. 「一度走った道だし平気」は、逆方面を走るとなると意味を成さない


1…補修工具の携行が必須。
笹子峠の山中でメカトラブル。後輪ブレーキがロックしたまま回りません。落ち葉や異物を噛み込んで、リムブレーキが動作不良を起こしたようです。六角レンチを取り出し調整します。ツールボックスに何を入れるか、予備ネジも入れるのか~チェーンピンを入れるのか~は、サイクリスト永遠の悩みかと思いますが、まだこの頃は足を踏み入れたばかりです。

2…単独ロングライドはペース配分が大事
甲府(標高200m)→甲斐大和(標高600m)までは30kmくらいの登り基調で、笹子峠移行の東行きは下り基調。国道20号が走りやすい路面で、調子に乗って飛ばして消耗したようで、後半100km過ぎ地点から疲労を感じ始めます。特に荷物を積載あったり、気候や路面・交通状況は不確定要素なので、サイコンの数値を参考にする他ありません。

3…長時間、高ケイデンスでペダル回すと膝裏が痛む。
今まで峠登り含む100kmを超える高負荷なサイクリングしてきたことがなかったので、自身の身体のクセもわかりません。90km地点あたりで、屈伸運動する度に右膝に痛みが起こりペダル漕ぐのが辛くなります。つま先伸ばしたり、つま先を上げてペダル漕いだり工夫しますが、膝窩筋を痛めたようで何をしても痛くなり、既にJR相模原駅周辺なので輪行リタイアも考えました。

「…膝の屈曲運動減らすにはペダルの回転数を下げればいい=アウタートップで走ろう!」と考え大成功。ただ、重いギアゆえ登坂ができませんが、国道16号の平坦路なので、そのまま町田~保土ヶ谷~横浜を走ります。

4…「一度走った道だし平気」は、逆方面を走るとなると意味を成さないことが分かりました。自動車の運転目線と、交通に応じて歩道に退避するケースもある自転車とでは、やはり道の感覚は若干違います。信号や目印の交差点は、流れる速度も景色も別物なので経験が余りアテになりませんでした。

成功体験まとめ

  1. サプリ摂取とストレッチで翌日の筋肉痛を避けられる。

  2. 安全の為、前照灯3つ、尾灯3つを装備

  3. 鉄道路線沿いに走る安心感

1…炎症を起こしたであろう右膝にはロキソニン湿布貼って対処。粉アミノバイタルを飲んだら翌日は筋肉痛もなくピンピンしてました。寝る前のストレッチ以外、何もしなかった130km佐渡島ロングライドでは、翌日脚の痛みに悩まされましたが、ロードバイクは全身と複数ポジションで漕げるので、負荷も分散できます。

2…冬は日が落ちるのが早い+交通量が多いところを走る安全対策として、昼間は点灯点滅させるため。元々は周囲が暗くなる前に目的地に到着予定でしたが、走行時間を超過したため電池切れ発生するも、予備灯がカバーしてくれました。安心感。

3…何かトラブルが発生しても電車で輪行して帰宅できるのは、心理的にかなり楽です。自転車保険でレッカーが利用できるのもありますが、それは最終手段であって、自力でなんとかしたいですしね。

失敗体験まとめ

  1. ロードバイクとはいえ公道を走るのは難しい

  2. 自分と荷物の雨天時防水対策

  3. 計画したルート通りに走れない=自転車旅行は予定通りにいかない

1…速度の出るロードバイクなので、公道の交通にも乗りやすいのでは?→ぜんぜんそんなこと無い。
公道で30km/h~40km/h出せるロードバイクですが、それは身体のコンディションが良く、道が綺麗に舗装され走行しやすく、荷物を積んでいない→軽いからであって、自転車旅だとそうもいきません。…路面・気象条件・積載荷物が違うとはいえ、平均時速が改造14インチミニベロと変わらないとは…🥹
主要道路は交通状況にもよりますが、スピードのでている自動車の脇を自転車で走るわけで、それなりに怖いです。また気をつけないと、左側車線を走行してると「これより自動車専用道 歩行者自転車進入禁止」のレーンに入りかけます。幹線国道と高速付近は左側走行していると知らぬ間に料金所へ連行されてる恐れがあるので、標識も確認しておきましょう。
道路の陸橋は大概自転車通行禁止の標識が掲示されてるけど、アンダーパスでは何も標識が無い。道交法的には行けるのでしょうがん周囲が70km/hで流れる中、車線をまたいで地下道走るとか無理に決まってるので、おとなしく地上を走るわけですが、今度は交差点を渡ることができません。歩道橋は?地下道は?と、車道から歩道へ移るのにガードレールを越えて、チャリ担いだり歩道橋や地下道を押したりして通過しました。スムーズに交差点を走行出来ないのは時間のロスてす。

2…荷物の防水対策
防水バックは重くてゴワゴワ嵩張るし高価なので、ジップロックは安価で簡易な手段ですが、ちゃんと密閉できてるかわかりづらいですね。可動するファスナータイプ二重とかの方が安心かと思いました。革のキーケースは浸水してしまいました。防水系は、登山道具の店でのラインナップで検討します。最初から防水対応のサイクルバッグでも良いのですが、重いし高いしゴワつくし…ということもあるので、一長一短かなと。この手の冒険は工夫のしがいがあって面白いです。

3…計画したルート通りに走れない。
甲府横浜140kmを6時間で走破する予定だったのですが、7時間オーバー。臨時での道路工事や交通渋滞を考慮しておらず、別経路を走らざるを得なくなり、相模湖周辺で迂回となった為と、雨天で大幅に時間をロスしました。新しい経路の勾配は把握していないので、体力の管理が難しいです。休憩・修理・雨など多めに時間を割いたため朝8時に甲府出発して夜8時に横浜へ到着したのでした。

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