プロモデラーMGのつかいかた ナワバリバトル編
はじめに
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みなさんこんにちは。現存する世界最強の銀モデ使いことにしイカと申します。
本記事では、ナワバリバトルにおけるプロモデラーMGこと銀モデの特徴や運用方法、そしてなによりも銀モデの持つ魅力について語っていきます。長文にはなりますが、付き合っていただけますと幸いです。ナワバリバトル編とありますが、他ルール版の記事が出るとは言っていない。
追記:この記事は同年12月26日に加筆・修正を行っております。
プロフィール
銀モデ歴4年。スプラ2ではガチホコ、3ではホコやナワバリで銀モデを使ってます。モップリンを主に使ってるエリアでもたまに銀モデ握ってます。
・ガチエリア最高XP3215
・ガチホコバトル最高XP3132
・フェス100ケツ入賞5回(勇気36位/あんこ16位/ビーチ38位/ごはん99位/ナイト44位)
ナワバリ大会での目立った実績はありませんが、チームナワバリのノウハウもある程度理解出来ているつもりです。
プロモデラーMGってどんなブキ?
ざっくりいうと、専門職には負けるがあらゆる仕事が出来るブキだと考えています。
プロモデラーというと2番手以降で塗りを固めたり、最後尾でタンサンボムを投げまくって味方のカバーや盤面管理をするブキだと思われがちですが、機動力の高さと無敵移動スペシャルを活かして最前線で耐久したり、瞬間火力が出せるサブスぺで相手を倒すことも出来ちゃいます。
基本は中衛サポーターながらも、一時的に全てのポジション・全ての役割をある程度こなせる、一日なんでも屋といった感じでしょうか。
逆に言うと、状況に応じて自分が担うべき役割を変えないと真価を発揮できないブキとも言えます。ブキチ君も、徐々に塗りを広げながら、時には一瞬前に出て戦える使い手にかわいがってほしいと言っていますね。
他のブキにも言えることですが、銀モデは盤面や残り時間、全体のスペシャルの有無などの状況を広く把握して、適切な行動を取れる能力がより求められると肝に銘じておきましょう。
試合中の動きについて
前提として、前線を維持することと、押し込まれて完全打開のフェーズにならないようにすることを目標にしています。
基本的な立ち回り
不利有利問わず、基本的には中後衛のポジションにいることが多いです。
メインで中央を塗り固めつつタンサンボムで奥に塗りを作り、味方を前線に送り出すと同時に相手の進軍を阻止しましょう。
また、味方が接敵している時にカバーを入れるのも重要です。タンサンボムでも良いですが、無理なく行けそうならメインを当てに行きましょう。1回きりのボムに比べてたくさん撃てるメインはリカバリー効きます。
加えて、味方の前衛がやられたときは中後衛に攻撃が飛んできます。少々不安要素はありますが、メインやサブを駆使して対面を挑んだり、攻め込んできた相手にサメライドでカウンターを狙うこともできます。自衛込みでラインを維持できる能力は備わっているでしょう。
ただし、この動きは味方に前衛が一人はいないと成り立たないことが多いです(せめて二人は欲しい)。じゃあどうするか。そう、自分が前衛になればいいのです。
前衛としての銀モデ
高い機動力と全て当たればそこそこのDPS(スプラシューターと同じ360dmg/min)を叩き込めるメイン、瞬間的に道と火力を出せるサブ、広範囲に1確(そうでなくても大ダメージ)を与えるスペシャルによって前衛アタッカーになることもできます。
ただ、メインの攻撃性能が貧弱で1on1が精一杯であり、火力のほどんどをスペシャル(それも隙が大きく派手なのですぐ囲まれてしまう)に頼っているので、継戦能力はかなり低めであることに留意してください。
詳細は「Tips:メインの当て方」や「サメライドの当て方」を参考にしていただければと思います。
注意点として、メイン・サブ・スペシャルどれも平地以外の相手には苦労します。特にサブスぺは位置調整が難しく平地相手でないと全く当たらないので、なるべく真っ平な場所(スロープでも可)で戦うようにしましょう。
または、中央や前線で孤立してしまったら高い機動力と塗り力を生かして相手のヘイトを稼ぐのもいいでしょう。上のツイートでは3人のヘイトを買うことで、自陣に攻め込まれないようにしています。ヘイトを稼げなくてもそのまま敵陣を塗り荒らせるのでやり得かと。
賛否両論ある動きですが、リスジャンしたところで平地がないために戦えず、塗りとタンサンボムを垂れ流すぐらいしか出来ないのでまたこっちをやってるほうがいいんじゃないかな~と思ってます。
Tips:メインの当て方
銀モデは他の短・中射程シューターに比べて
・射程が短い
・100ダメージに達するまでの時間(いわゆるキルタイム)が長い
・弾ブレが大きい
という三重苦を抱えているので、倒し切れずに退かれてしまうと一気に不利になります。
メインを当てに行く時は、最大射程より手前で戦うことと、メインのブレを回復してから戦うことを意識しましょう。
前者は、弾ブレの範囲が扇状であるため、距離を近づけるほど弾が当たりやすくなるためです。とはいえ弾が当たりやすくなるのは相手も同じなので、1確持ちやキルタイムで負けてる相手には実戦では距離を取って撃ち合うことになります。
自分の感覚としては、だいたい試し撃ち場のラインで1.5本分くらいがちょうどよさそうかなと思ってます。実戦では細かい距離感なんて測ってる余裕はないのであくまで目安ですが。
後者はどういうことかというと、連射するほど弾ブレが悪化する、このゲームの仕様が関係しています。
そのため、戦闘時はなるべく当てる弾以外を出さないほうがいいです。
ただ、相手との距離を詰めたり逃げる用の塗りは作っておきたいので、それ用の弾は撃っちゃっても大丈夫です。
意識すべきタイミングとしては、前線での戦闘中よりも、塗り広げ中に接敵したときのほうが多いと思われます。そのまま戦わずに、イカダッシュで距離を取りつつブレを回復してから対面することを心がけましょう。
他にも、接敵時や対面中にタンサンボムを転がして火力を補強したり、
相手によっては軽量シューター特有の機動力で懐に入ってしまうのもアリです。
当然のことですが、不利になりそうだと感じたら(ドリンクやゾンビギア、敵味方との位置関係などでローリスクなデスに出来る時以外は)潔く逃げちゃいましょう。
終盤に向けて
中後衛で盤面を維持することのほかに、最終的に塗り勝つために考えておきたいことをいくつか紹介します。
相手の目線や味方の位置をよく見て考えられると、塗り返せる場所は意外に多く感じられるかもしれません。
・中央の塗り残しは無いか?
体を入れることがあまり無い場所は塗り残しがありがちです。ペンのように射程が長いわけでもなく、ラクトのように近い場所を塗ってスペシャル溜めたいブキでもないので見落としがち。目視やマップで確認して塗れる範囲のは塗り返しておきましょう。
・中央の戦いに巻き込まれずに塗れる場所を探せ!
後述する敵陣抜けと同じような内容ですが、相手の目に入らずに塗れる場所を見つけ出すのも大事です。
クサヤだとここになってくるでしょうか(〇はタンサンボム)。相手は中央と自陣への侵入ルートを警戒しているはずなので、自然と左寄りに集まっており右が手薄になりやすいです。それにわざわざ自陣から最低地に降りてくる人はあんまいないと思うのでわりと安全かと。中央のスロープを経由するので、戻るときは味方にスパジャンしたほうがいいかもしれません。
・敵陣に抜けて塗りまくれ!
最も分かりやすい勝ち筋ですが、同様に阻止されやすい動きでもあります。
相手が見ている方向をよく確認して、視野の外から通るようにすれば抜けやすいです。
味方が集まっている方向やリスポーン地点とは真逆の方角から侵入してみましょう。
マヒマヒならこのルートがおすすめです。中央から降りるのだけ見られやすいけど、これが通ったらあとは外側から自力で道作ったりサメライドするなりして抜けられます。バレても終盤で右高に立ってる相手にはほとんどいないので、左から飛んでくる攻撃に気を付けるだけでオッケー。
味方が右寄りに集まってるときは逆に左高から。
他にも、サメライドも敵陣抜けを狙うのに役立ちます。
サメライドで敵陣抜けを狙うコツは「サメライドの他の使い方」で。
Tips:銀モデは自陣を塗るべき?
自分は初動で自陣塗る人がいない時だけ塗ってます。とはいえラクトやエナスタ持ち、シャプマ2種などのように自陣から使えるスペシャルではないので、ある程度で切り上げて中央に向かっています。(だいたい初動のエナスタが出る頃、試合時間で2:45~40くらい)
このゲームは不利状況を覆す手段が乏しいので、なるべく初動で勝ち切る(最低限負けない)ようにしたいためです。
とはいえいつかは自陣を塗り切らないといけないので、拮抗状態で二人以上の人数有利がついたときや敵陣まで攻め込めているとき、または自分がやられてしまった時に自陣を塗るようにしています。
自分が前線にいないと相手に押し切られてしまう時以外は自陣を塗る、ざっくり言うとこんな判断基準になるかと。
初動塗らないけど復帰でスペシャルを溜めたい!初動はスペシャル溜まるまで塗るけど後は塗りたくない!という人もいるので、自陣を塗る判断も状況に応じて決めていきましょう。
最大の特徴、サメライド
銀モデの多くを担っている部分です。広範囲攻撃による自衛を始めに、前線での耐久と攻撃、敵陣抜け、試合終了時の塗り残しなど、重要な役割を多く持っています。
特に銀モデは戦闘が苦手なので、攻防を両立できるサメライドを持っているか否かで生存率が大幅に変わります。スペシャルを素早く溜められるか、サメライドを上手く使えるかどうかで大幅に勝率が変わるでしょう。
サメライドの当て方
サメライドは段差はもちろん、平地でも横に広い場所だと避けられがちです。当てに行くときは、平地の狭い一本道だとかなり当てやすいのでそこを狙いましょう。事前にタンサンボムを投げて逃げ道をなくす&遠爆風でも倒せるようにすると尚良いです。
段差がある場所でも、平地目掛けて上から落とす分には当たってくれます(むしろ高さがある分相手視点分かりづらい)。下から高台を狙いやすいスロッシャーやブラスタ―なんかは隙が多いので、積極的に狙ってみましょう。
他にも、スペシャルがあと少しで溜まりそうな時にあえて対面を仕掛けて、対面中に出したインクで発動するやり方もアリです。相手は「プロモデラーとかいう対面クソザコが仕掛けてきてワロタwwwスペシャルも無いしあんな奴余裕やでwww」と対面に乗ってくれるのでけっこう引っかかってくれます。
さて、察しの良い方はお気づきでしょう。サメライドは自分から当てに行くというよりかは、むしろ相手に合わせてカウンター気味に使うことが多いです。
前隙や移動にかかる時間が長いため、相手に来てもらうほうが当たりやすいのです。しかもメイン同士の対面からいきなりサメライドへの対処を迫られるので、相手はただやって来るサメライドを避ける場合よりも対応が遅れてしまいますよね。
そしてカウンターで使うサメライドを応用させると、攻めで自分から使うこともできます。
こちらの2つのツイートをご覧ください。
1つ目は敵陣抜け出来そうな位置に居座ることでヘイトを稼ぎ、ダメージを受けて相手が削り切ろうと顔を出してきたところを狩るサメライド。
2つ目はこれまた敵陣抜けを匂わせたところへの反転サメライド。最初に壁でセンプクしているヒッセンに弾をあえて撃ち、抜けに気付かせるようにしています。(結果として、カモンでも押したのか4人全員釣れてますね)
これらはカウンターのサメライドが強力なのを生かし、自分から攻撃を受けに行ったところを狩る「攻めのカウンターサメライド」です。
攻めのカウンターサメライドは他にも、袋小路に追い込まれてから使うことでも成立します。
壁まで追い込んだ敵は簡単に倒せる、自陣に侵入してくるモデラーは絶対に倒したい、そんな相手の心理を逆手に取ることで成り立っているんですね〜。
もちろん、近爆風を当てるだけではなく遠爆風の70ダメージ狙いで使うこともあります。サメライドの遠爆風の範囲は非常に広いので、味方のカバーが確実にもらえそうなら撃ってみましょう。エクスプロッシャ―やジェットパックなんかは30ダメージの範囲攻撃なので相性バツグンですね。
注意点として、エナジースタンドで強化された相手やスパ短を積んだ相手にはスパジャンで避けられることがあります。悲しい。
エナスタ中の相手には、サメライドで倒したい意思を悟られないようにしておきましょう。(こちらのメインが当たらない位置で対面しているとバレやすいです)
サメライドの他の使い方
・敵陣抜けサメライド
無敵で直線を高速移動出来るので、敵陣に抜けるのにはピッタリですね。ただし派手なので、相手にバレる前提でやりましょう。
塗れない床や金網を通る必要があるユノハナ、ゴンズイ、ナメロウなどや、リフトを使うことで後隙を狩られにくくできるネギトロ、カジキは特にオススメです。
背中が壁に隠れるように起爆できれば、オヒョウやヒラメなんかも良いかもしれません。
・ブザービートサメライド
ナワバリサメライドの真骨頂。レールと爆発で広範囲に塗りを残します。
デコイチラシやトリプルトルネードよりも塗りポイントが少ないですが、Rスティックを押し込んだだけで爆発までの塗りが確定します。試合終了ギリギリで溜まっても効果があるのは嬉しい点ですね。
試合終了後は自力で止まれない(最大距離か壁にぶつかるまで走る)ので、あらかじめ発動する位置や角度を考えておきましょう。
ギリギリで倒されて抱え落ちしないように、早めに使っておくのもアリです。
銀モデにしか出来ない動き
銀モデは塗りと盤面管理が得意なブキ。ここだけ見たら競合として「LACT-450(デコ)」「R-PEN/5H」「シャープマーカーネオ」などが挙げられると思います。
ですが、銀モデにはそれらのブキには無い軽量短射程シューター特有の超高機動と、スペシャルを回しまくれるという特徴があります。
特に、銀モデの恵まれた塗りから180ptでサメライドが出せるのは他のブキには無い最大の強みです。残り15秒あたりでサメライドを使い、相手を倒したり敵陣に抜けた後でもサメライドが溜まります。
ラクトデコとは違ってタンサンボムがあるので、周囲に塗り残しが無くても遠方を塗ってゲージをチャージすることもできます。
しかもトリプルトルネードやデコイチラシと違い、試合終了ギリギリで発動しても爆発の塗りが出ます。最後まで諦めずにサメライドを溜めましょう。
このサメライドの回転の速さから、どこからでも逆転を狙えてしまうのです。サメライド最高!みんなもサメライド使いましょう!いいからサメに乗れ。つべこべ言わずサメに乗れ、朝起きたらサメライド使え。寝る前にもサメライド使え。枕もサメライドにしろ。サメに乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れサメ乗れ
おわりに
今回はナワバリ銀モデの動きや魅力について書いてみました。銀モデは解説記事や動画が少なく、どのように使うのが良いか分からない方も多いと思います。この記事を通して、「銀モデって意外とやれる子なんだな」「銀モデって楽しそう!使ってみたい!」と思ってくだされば幸いです。
僕の銀モデは状況に応じて頻繁に役割や立ち位置を変えているので、今回の記事の形式ではあいまいな表現になってしまって分かりにくいところもあったかと思います。
そのうち自分の視点を後付けで解説する動画を出してみようと思いますので、ニコニコ動画になりますが、気になる方はフォローしてくださると嬉しいです。https://www.nicovideo.jp/user/84715443