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2024年の楽曲10選

今年もお世話になりました。いま炎上案件を火消し中です。
さて2024年、特に年度明けからは飛ぶ鳥を落とす勢いだった蓮ノ空の急ブレーキや学マスのニッチな楽曲、ガールズバンド全盛期など個人的には色々楽しかったですが、全体的には個々のコンテンツの囲い込みが強く、圧倒的な何かは感じられない年だったかなぁという印象です。
#声優アーティスト楽曲大賞2024の上位陣が全く想像できないですね。今年は対象外の曲も選出してしまったので、部分参加ということにさせてもらいます…のこのこさん・ばんぶーさん毎年ありがとうございます。
今年はルールを例年どおりに戻して選出しました。相変わらず10選を気軽に選ぼうという気はなく、人生の一大決心かのように重く受け止めてる人間の戯言たちを書き連ねました。

・2023/12/1~2024/11/30までに発売した楽曲
・1名義1曲まで(1コンテンツ内の複数ユニットは可)

それでは今年の10選です!


青の一コマ / 鬼頭明里
星空ワンダー / 相良茉優
PHOENIX / 鐘 嵐珠(CV.法元明菜)
Proof / DOLLCHESTRA
Magnet / 内田真礼
First Step / 駒形友梨
叶えたい、ことばかり / 月村手毬(CV.小鹿なお)
青い鳥より / トロワアンジュ
運命に賭けたい論理 / トゲナシトゲアリ
いっかい書いてさようなら / 名取さな


青の一コマ

歌:鬼頭明里
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:eba(F.M.F)

今年もっとも大賞に近かった楽曲です。2020年に「Star Arc」を大賞として選出してるし、何だかんだ毎年10選に食い込んでくるのが悔しくて大賞にはしませんでした。いい加減キトアカの声も歌も好きなのを認めたらどうだ。
作編曲は渡辺翔さん、ebaさん。本当に毎年お世話になってます。リステの「ロケット」以来の翔さん楽曲のキトアカでしょうか。百発百中?

さてこちらの楽曲、「アオのハコ」のイメソンでも雛のキャラソンでもありません。マジかよ。ちなみに当然ですが雛が好きです。僅差と言えるほど千夏先輩も魅力的ですが…最高の上田麗奈…
そんなザ・青春楽曲とキトアカの歌声がまぁ相性が良い。美しい楽曲では綺麗な歌声に聞こえ、楽器が主役の曲では邪魔しない引き立て役、可愛い楽曲ではちゃんと可愛い、そして今回のこれ、何なんだこの女。声優業より表現力が高い。

そして楽曲自体の青春さにも触れたい。歌詞が青春らしいはまぁそうなんだろうけど置いといて、個人的に青春らしいと思う要素がこれでもかというほど詰まった楽曲です。まずは一定以上のBPM、刹那的な時期を表現する疾走感にはやっぱり早さが必要だと思う。いや流石に早すぎだけど。
次にバンド構成、軽音部とかを連想させるからそれっぽいのだろうか。ミックスもまとまりよりもライブ音源寄りでボーカルよりもギターとドラムを前に出してて本当に爽やか。ギターの音色が好みすぎる。
曲展開もすごく面白い。前奏なんだかAメロなんだかの後に10秒ちょっとのBメロそしてサビという展開で駆け抜けて、2Bメロは結構しっかりめで2サビキャンセル、Cメロ、なかなか終わらないラスサビ、楽しすぎる!このなかなか終わらないラスサビというものに本当に弱い。余韻とか、終わらないで欲しいって感情とか。キャリさんの「Starcast」もそうかも。

楽曲の完成度の高さ、歌いこなすキトアカ、本当に仕上がってますこの曲。悔しいのでそろそろソロライブへ行くべきではないか…


星空ワンダー

歌:相良茉優
作詞・作曲・編曲:鶴﨑輝一

今年もっとも大賞に近かった楽曲です2。鶴﨑輝一さんのファンです。非公式鶴﨑Worksを公開してるのでみんな聴いてね!

彼の何が好きかというとその編曲力。聴き心地の良さという魅力で「恋じゃないならなんなんだ」「Do you agree?」を過去の10選に選んでます。本当に聴いていて気持ちが良い。

そんな鶴﨑氏がいっぱい曲を書いてくれて嬉しい相良茉優ソロプロジェクト。最初はそこそこくらいでしたが徐々に刺さり始め、この「星空ワンダー」で完全にやられました。氏の中では珍しい(?)バランスの取れたミックスというよりライブサウンドな感じで、小さめのライブハウスでこの曲でタコ上がりしてる架空の記憶が蘇ってきます。マジでライブに行ったことある気になってくる、イベ被りさえなければ行ってたのに…

それにしても相良茉優の歌声、めっちゃ格好良い。本当にお前可愛いキュートなかすみんか?「What's Cawaii!?」みたいなかすみんの延長みたいな曲も良いですが、やっぱりこの「星空ワンダー」の路線が一番好きですね。模索中なのかバラエティ豊かな楽曲たちを歌ってるので、今後またハマる路線も出てきそうで本当に楽しみ。


PHOENIX

歌:鐘 嵐珠(CV.法元明菜)
作詞:Ayaka Miyake 作曲・編曲:*Luna、角野寿和

関係者2人の話をしたので共通項へ。えいがさき本当に強い曲ばっかり流れてきてびっくりしたよね。その中でもこの曲が最終的に頭一つ抜けました。
いや、本当は現時点で「Cara Tesoro」と拮抗してます。ただこの曲、ある日突然来ました。え、なにこの良い曲。しかも7thライブ行った後ですよ、ライブで化けたわけでもなく、当日はそこまでの感情もなく、なんなら当日は「EMOTION」の話ばっかしてましたよ。
そう、その「EMOTION」と全く同じハマり方です。急に降りてくるやつ、ニジガク楽曲はこういうのある。この感覚を信じて10選入りは「PHOENIX」にしました。

作曲陣はちょっと存じ上げなかったのですが、*Lunaさんはボカロ出身の方、この方普通に相当有名ですね…角野寿和さんはAKBや坂道を主戦場とする方のようです。実力者。何と言っても「Eutopia」と同じ布陣なの熱すぎ。

さてこの「PHOENIX」、だらだらと音楽を知ったような顔で良さを語る必要などありません。とにかくサビが良い、サビが強すぎる、サビのメロディが良いだけですべてをなぎ倒す力がある。何なら嵐珠あんまり好きじゃないです。そんなの関係ないくらいにサビが好きすぎる。ミックスは本当に良くないので何とか頼む。


Proof

歌:DOLLCHESTRA
作詞:TATSUNE 作曲:法戸祐樹 編曲:佐藤厚仁(Dream Monster)

別のスクールアイドルの話もしないわけにはいきません。急ブレーキだなんだ言いましたがほぼ全てのライブにも行き、オタク活動の多くを蓮ノ空につぎ込む日々は変わりません。このCDの山どうしましょうね。
そんな蓮楽曲。104期になって楽曲のレベルが落ちた、というのは印象的にはそうかもしれないけど単純にリリースが少なすぎて絶対数がないだけで、平均値はまぁ微減くらいと思っている派です。その絶対数が減りすぎて全く勢いがないのは由々しき問題ですが…客層ずいぶん変わっちゃいましたね。

結局103期の曲ばかり聴く日々ですが、数曲そこに食い込む104期曲もちゃんとあります。そしてこの「Proof」は頭一つ二つ抜けてる。少々ドルケっぽくない王道すぎる楽曲なのですが、そのへんのらしさは置いとくとして…いやその「らしさ」を全面的に強みにしてきた蓮楽曲で置いといてなお強いというのがこの楽曲の魅力かもしれません。

まずピアノイントロ、好き。そしてvoiできるギターイントロ、バスドラで刻むAメロ入り、ギターミュートで歯切れの良いBメロ、駆け抜けるサビ。これは王の道。
でもライブで聴いた時の伸びが思ったほどではなかったのはちょっと意外でした。王道ゆえにやることも新鮮味はないですしね。当日は「青春の輪郭」のバケモン伸びに興奮しすぎてただけかもしれませんが…
この曲が真に化けるのは生バン演奏の時でしょう。ドルケ全体的に生バンという進化を残してるの本当に怖いです。

蓮全体で言えば「Link to the FUTURE」が1月発売で実は今年の曲というトピックがあります。反則勝ちは良くないという意味不明な理由で10選の対象外楽曲となってしまいました。
ここまでどっぷりハマってるコンテンツの楽曲は扱いが難しい。「Proof」は10選にふさわしい曲だと思うけど、去年選べなかった「KNOT」「青春の輪郭」より上回っているという意味でもない。特に全体曲は本当に難しい。「365Days」もかなり特別な曲になってるけど、最愛の「明日の空の僕たちへ」や「Legato」を差し置いて…?いや楽曲力と文脈力の区別がついてないな…?等々
未だ葛藤の中にいます。


Magnet

歌:内田真礼
作詞・作曲:松隈ケンタ 編曲:SCRAMBLES

\横浜優勝/
野球なんもわからない私ですが横浜出身らしくうっすらベイスターズへの好意があるので優勝は沸きましたね。そんなホークスのテーマソングです。

今年の姉さんは本当に素晴らしい楽曲が続きましたね。アニサマ2日目のトリも最高すぎた。「パラレルなハート」とかいうave;new楽曲もどきもかなり好きでやや候補入りもありましたが、やっぱりこの曲は飛び抜けて好みでした。松隈ケンタかぁ…

ただこの曲は10選入りや!みたいな勢いがあったわけではなく、なうぷれリストに長く入ってる曲を眺めてたらなかなかの古株で、あぁほぼ1年間ずっと聴いてたなぁという枠です。現代っぽいギミックが多い楽曲が良いというわけでもないので、特筆事項はないけど王道でしっかり仕上がってる曲というのもやっぱり良いなぁというのを感じさせてくれた楽曲でした。


First Step

歌:駒形友梨
作詞:駒形友梨 作曲・編曲:小幡康裕

別のアイドルコンテンツの方に行ったので(?)お次はベイブレードさん。
今年のNo.1アルバムを考えろと言われたら真っ先に候補になる名盤「25℃」のリード曲「First Step」です。
作詞はなんと先輩本人、作曲は小幡康裕さん。りえ~らの曲をいっぱい書いてくれてますね。

さて今回の10選、最も悩んだのはべーせん枠。このアルバム本当に刺さる曲が多くて「ビターフラッペ」「Neon Sign」そして「First Step」どれにするかずっと悩み続けてました。でもやっぱり「First Step」、アルバム全体的に硬派な感じなのですが、その中でも非常に華やかで楽しい、ミリオンだからってわけじゃないけど最初聴いた時なぜか「花ざかりWeekend」のことを思い出したりもしました。でもチャラくない、友梨さんの声質もあって非常に上品、上品な「花ざかりWeekend」

音で言えばボーカルの仕上げが結構色々やってる感じで面白い。便宜上音抜けが良いことを主軸にしてミックスが良い悪いなんて評価をすることもありますが、究極はその加工が楽曲全体に合ってるかどうかだと思うので、その意味でこの曲は、ボーカルの音抜けはそんなに良いとは思わないけどミックスはめちゃくちゃ良い、みたいな印象です。とにかく楽曲の方向性としてまとまりが良くて聴き心地が最高です。

イベ被りさえなければライブ行ってたのに…2


叶えたい、ことばかり

歌:月村手毬(CV.小鹿なお)
作詞・作曲・編曲:田中透真(Dream Monster)

新興勢力から1曲。学園アイドルマスターより狂犬チワワ、月村手毬の楽曲です。ちなみに学マスはTLに流れてくる情報しか知りません。アイドリープライドだね。
学マス楽曲は本当に攻めてると思います。刺さらない人には全く刺さらない、しかもそれがキャラごとに全然戦略が違う。同じようなこと繰り返してももうアイマス厳しい中これはアリだなぁ。かくいう私も手毬と篠澤広の曲はかなりハマってますが他はそこまでです…「コントラスト」相当好きです。

作編曲は田中透真さん。リーリヤの「Wake up!!」も書いてます。全体的に歌唱もうちょっと頑張った方が良いと思うのですが、中でも特にやばいリーリヤ、「Wake up!!」はとうとう味がしてきました。リステの「Blooming,Blooming!」と同じ枠の仲間が増えて嬉しいです。そういう性癖を持ってる方ぜひ聴いてみてください。

いい加減「叶えたい、ことばかり」の話をします。まだそんな曲数もないので傾向も何もないかもですが、手毬の曲は荒々しく感情的な印象が強いです。その中でもこの曲はまさに感情の叫び、特にラスサビの「何回も何回も 何十回も越えたいよ」のところなんて剥き出しで最高です。「何回も」「何度も」的な歌詞を繰り返すのに弱いんですよね、「群青インフィニティ」だね。
サウンドもかなり荒々しいんですが、とにかくボーカルを聞かせようとする
絶妙なバランスで素晴らしい。そのボーカルもう少し伸びそうな気もしますが…

学マスのライブに行くのはなかなか大変そうですが、リスアニに出てくれるの良すぎる。年始早々本当に楽しみ。


青い鳥より

歌:トロワアンジュ
作詞:高瀬愛虹 作曲・編曲:森本練

二大アイドルコンテンツに寄りすぎてしまいましたが楽曲コンテンツと言えばこのリステ、いやまさかリステでここまでの曲が新たに出てくるとは思わなかったです…過去の貯金だけで今後何年も戦っていくと思っていたので…
トロワアンジュは「エンゼルランプ」一択という派閥の人間でしたが、甲乙つけがたいとんでもない楽曲がやってきた、「青い鳥より」。作編曲は森本練さん、デレの「スバル」書いた人だ、他にもVの曲結構書いてますね。

さて、この「青い鳥より」。一応動画を貼りましたが、一部だけ聴いても全く何もわからないのでフルサイズで聴くべき楽曲です。フルサイズで聴いてようやく一つです。1番全てで前奏の役割を果たし、2番からのノリで入るサビの気持ち良さ、Cメロの美しい繋ぎ、そして転調ラスサビのあまりにもエモーショナルな展開。拍手。今年こんなに美しい曲他になかったです。トロワアンジュの評価ちょっと変わりました正直。

イベ被りさえなければライブ行ってたのに…3
いや今年イベ被り多すぎでしたよ…


運命に賭けたい論理

歌:トゲナシトゲアリ
作詞・作曲:カイザー恵理菜 編曲:玉井健二、南田健吾

※2023年12月リリース楽曲

今年はトゲトゲの年だという人もいるでしょう。ここまで当たるとは思いませんでしたよ…ガバクラは流石にガバメントクラウドなので定着しなくて良かった…
結局ガールズバンドが好きなんだ…ハチャメチャに聞きまくりましたが頭一つ飛び抜けた曲はこの「運命に賭けたい論理」と「誰にもなれない私だから」。今年リリースの曲を選びたい気持ちは少々ありましたが、やっぱりこっちです。

この作品、MyGOとは違った意味で攻めてる攻撃的なバンド、のはずなのに楽曲めちゃくちゃ丁寧でむしろ美しさすらある曲が多いのが面白いん。この曲の特徴的なピアノの旋律なんて本当に丁寧な音運びだし、サビの「論理」部分もBPM下げたら相当良いバラードになるくらいの綺麗なメロディです。
作曲のカイザー恵理菜さんのセルフカバーもまた良いんですよ。

編曲に我らの南田健吾様が関わってるのも嬉しすぎる!

ライブ行かせてくれませんかね…トゲマイ行きたい…


いっかい書いてさようなら

歌:名取さな
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:広川恵一(MONACA)

初のVtuber楽曲が10選入り!!と友人に言ったらクリエイター陣見て納得されました。いや、それはそうなんだけどさ…
名取さなはおしりがぷりしてることくらいしか知らないですが、可愛いイラストをRTしてくれるフォロワーさんがいるのでかなり印象が良いです。Vの世界はなかなか馴染まないですが、楽曲だけはちょっとだけ抑えてるので良い曲教えてください。

さて楽曲ですが、広川先生の変態なところが余すことなく出てて笑っちゃいます。ぷぺっぺぷぺっぺっぺ。どうしたらこんな音使おうと思えるんだ。それで成立してるのキモすぎる。よくこの曲歌いこなせるな。
この歌いこなせてると思えるポイントなのですが、逆に歌ってないところかもしれないです。音階付きのセリフという表現の方が良い。Vtuberの性質かもしれませんが、やっぱり喋りが可愛い。この歌い方はその魅力が出やすい上にこのヘンテコな曲にマッチしてる。名取の他の曲もまぁ結構聴いてるのですが「モンダイナイトリッパー!」とかがその感じですかね、流石のささくれ。この路線もっとやって欲しい。


終わりだよ~

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