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『カルペ・ディエム』と『いまを生きる』が目の前に現れた2020年のわたし。

2020年も、11月の半ば。

あと1か月半を残しながらも1年分の10大ニュースを書けてしまうほど、わたしの「ソーシャルな隠居」という生き方において、いままで以上にいろいろあった今年。わたしの日常は、さらに充足感が増すこととなりました。


そういえば、最近あるひとから

「ハルさんは7年先を生きている」

と言われました。

そのひとにとって理想的とも言える環境(?)をわたしが7年前に実現していた、ということみたいです。

さらに昨日やってきた冒険者からも

「わたしが漠然と考えていたことを、すでに実現している」

と言われました。


この5年間、わが家「ギルドハウス十日町」にやってきた延べ8,600人を超える《冒険者》から、わたしはいろいろ評価されてきました。

それが今年になって、とくにたくさん言われたように思います。


別に自慢しているとか「ハルさんってスゴ~イ!」などと若くてかわいい女子から黄色い声で言われたくて書いたわけじゃないです。

(いやほんとに、たぶん、きっと、そうだといいな...)


11月の半ば。
いま素直に感じていることを言葉にしてみた、だけです。


あ、そうそう。
このところ2週間くらいギルドハウス十日町に滞在している大学生から

「ハルさん、今後どうしたいとか、将来の展望はありますか?」

と聞かれました。

(これも今年よく聞かれた質問のトップ3に入るのですけど)

なので、わたしは

「あえて先々は考えないかな。だってあれこれ未来のことを計画しても、けっきょくその通りに行かないもん。それよりも、とにかく『いま!』『楽しい!』『ワクワクする!』と感じたり『目の前に現れた冒険者』だけを相手にするよ」

と答えました。

わたしにとっては、それが一番良い、未来志向の行動の仕方です。

2011年からの9年間で、そんなふうに思うようになりました。


わたしは20年近くIT系の会社員として無我夢中で働いてきました。

40歳を迎えた2011年。これから20年以上もハードワークを続けていけるか不安になり、だけどどうすればよいかわからず、あとさき考えず、とにかく働き方を変えたいと思ってフリーランスに転向。

そして、そのときどきに興味の赴くまま行動していきました。その行動の結果、目の前に現れた物事だけを相手にして。

そうしたら「コワーキング」という働き方に出会い、全国のコワーキングスペースをめぐる旅が始まりました。

3年以上あちこち冒険していったら、脈絡もないように思えた自分のたくさんの行動の数々が《一本の線》に収束していったように感じた瞬間がありました。

線というか、道というか、なんでしょうね。
うまく説明できません。

とにかく、それからというもの、自分のすべきことに迷いがなくなりました。そして、ますます自分の身の回りに必要なヒト・モノ・コトが集まるようになりました。なによりも、わたしの時間というものを、たくさん取り戻していったような感覚がありました。


フリーランスに転向した当初は働き方を変えたかっただけのはずなのに、全国旅で出会った多くの方々との協働により、まさかの展開続きで生き方もガラリと変わりました。

まさかわたしが山奥の空き家で「ギルドハウス十日町」という住まいを立ち上げ、常に10人前後と共同生活を営み、限界集落に8千人以上を迎えることになるなんて、1ミリも考えていませんでしたね。そもそもソーシャルな隠居などという生き方に挑戦することになるとは。


キャリアや生き方を決めるうえで、机上の計画よりも行動や好奇心・冒険心を伴う《まさか》の偶発性が多くを占める。

この9年間でそんな考え方に至っています。

来年の2021年は、50歳にして独立10年という節目。

あれこれ先々を考えず、あえて余白をたくさん作った日常に、たくさんの《まさか》な出来事が入り込んでくる今の生活。まったりとしていて、それでいて刺激的な毎日。


さてさて。

そろそろまとめに...。


最近よく見ているアニメのことなんですけど、エンディングに流れる曲の題名が、なんだか妙に気になったんです。

それが『カルペ・ディエム』です。

調べてみたら、どうやら紀元前1世紀の詩人がつづったラテン語のようです。意味は「その日をつかめ」。英語ではseize the dayと言うそうな。


もう少し調べてみると、1989年のアメリカ映画『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)に行きつきました。いまは亡き、名優であるロビン・ウィリアムズさんの主演で、アカデミー賞を獲得した名作。

この映画のなかで『カルペ・ディエム』というセリフが登場します。

と書きながらも、実はまだこの映画を観たことがないので、あらすじの一部をWikipediaから引用すると

キーティングの風変わりな授業に最初は戸惑う生徒たちだったが、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えや、規則や親の期待に縛られない自由な生き方に目覚めていく
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%BE%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B

というものです。

前述のような経緯で、まさに「いまを生きる」ようになったわたしにとって、とても興味深い映画であると感じます。

おそらく以前のわたしだったら興味を示さなかったでしょうね。


カルペ・ディエム。

いまを生きる。

みなさんにとってはどうでもいいことかもしれないですけど、それらの言葉と映画が2020年のいま目の前に現れたことに、まるで「いまの自分」を肯定してくれるように現れたことに、わたしは人知れず嬉しく思うんです。

この2020年、みなさんにもそんなふうにビビッとくるような物事が、ふだんの日常で目の前に現れたりしましたか?

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。