冒険心をくすぐる、美佐島(みさしま)の駅。
《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》の最寄り駅は、美佐島駅です。
地下トンネルのなかにホームがあって、バイオハザード感たっぷり。こういう駅って、全国に7箇所くらいしかないそうです。なので、珍しい駅を見たくて、わざわざ全国各地からやってくるとか。ギルドハウス十日町にもこの駅で冒険心を刺激されながらやってくる人がたくさんいました。
この駅をおりてスーツケースとかを転がしていようものなら、通りすがりの人が「ギルドハウス行くんだろ?」なんて送ってくれることもしばしばありました。本当にありがたいことです。
そういえば、2015年3月の北陸新幹線が開通するまでは、このトンネルを時速110キロくらいで「特急はくたか」が通過していたらしく、そのときの風圧による音たるや、すごいものだったそうです。YouTubeなどで検索すると、その映像をたくさん見ることができます。
ご近所さんから聞いた話ですが、美佐島駅が完成した頃、特急の風圧で駅舎の窓ガラスなどが吹っ飛んだそうですよ(笑)。そのために今では鉄の頑丈そうな扉が二重に施されているとか。バイオハザード感が生まれた背景には、そんなビックリするような裏話があったんですね。
そんな美佐島駅は、ホームから地上に出るための階段を上がったところに、ゆったりとしたお座敷の待合室があります。乗客が待ち時間を過ごしたり、ご近所さんが農作業や散歩の合間に足を休める場所として使われているようです。
また、その待合室には、「美佐島駅ノート」が置かれていて、乗客たちの思い出のメッセージや絵が残されています。自分もたまにここへ来てはちらちら読んで楽しんでいます。
それから展示パネルがあって、美佐島駅周辺にある集落の写真や、行事の様子などがわかります。歴史をまとめた貴重な文面も書かれてあり、自分が移住した当初とても参考になりました。
そういえば、「月見音楽祭」を開催したのも、ここ美佐島駅の広場でした。ギルドハウス十日町のオープンから5ヶ月も住み込みながら古民家をリノベーションし、コミュニティを広げてくれた旅するリノベ集団「パーリー建築」。その彼らが企画し、2015年9月に開催したお祭りが月見音楽祭です。
パーリー建築がご近所さんや地元の企業などを巻き込み、たくさんの人が野外音楽フェスを満喫しました。いらした人の数は、なんと300人くらい!?美佐島駅を日常的に利用する人は年間で一桁だそうですが、来場者のなかには地元が盛り上がったことに涙を浮かべた人もいたそうです。よそものが数ヶ月でこれほどのイベントを開催できてしまうところが、パーリー建築のエネルギーの高さを物語っているし、ギルドハウス十日町の移住拠点としての潜在能力が発揮された出来事と言えるでしょう。
月見音楽祭は、2016年も同じく9月に開催。これからも実績や経験をもとにさらにパワーアップするであろう野外音楽フェスを、ぜひ見に来てください。
さらには、2017年8月、10日間にわたる、じぶんと妻の野外ウェディングイベントがギルド住人たちの企画によって開催されることに。
早くも思い出いっぱい、ツッコミどころ満載の美佐島駅をお楽しみいただければうれしいです。
お待ちしています。