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じぶんの目で見たものを信じていきたい。
ある日の夕飯、わが家「ギルドハウス十日町」の住人から
「ハルさん、もし犯罪者がやってきたらどうするんですか?」
と聞かれました。
たしかに、うちには3年も経たずに延べ6,500人以上も来ているけど、いちいち素性を詳しく調査するわけでもない。
ひとつ言えることは、これまで平和だったということ。
以前「あのひとは精神的な病を持っているから関わらないほうがいい」と忠告を受けたことがありました。実際それでも平和でした。
2012年10月、仙台港に降り立ち、そこから東日本大震災の被災地をあちこち旅しました。仮設の復興商店街でたまたま出会った喫茶店の主人から、それまでの日常的なコミュニティ活動がどれほど有事の際に役立ったかということを聞かされたりして、テレビやインターネットで知る被災地のイメージと実際かなり違いました。
地方や田舎といえば、東京で会社員をしていた当時ほとんど無関心で、たまに観光に行く場所くらいにしか思っていませんでした。だけど全国を旅していろんなひとたちと出会い、さまざまな取り組みを見てきて、いまこうして中山間地域に住んでいると、東京と地方そして地域どうし互いに支えあって成り立っているのだとわかります。そしてそのバランスの悪さも感じます。
こうして、しだいに。
実際この目で見たものだけ信じたいと思うようになりました。
いまやいろんな情報をインターネットで知ることができます。でも、余計な情報ばかり。どの情報が正しいのかわからなくなるほどに。
今月これから10日間ほど旅に行ってきます。1か月のうち3分の1もギルドハウス十日町で不在になるなんて初めてかもしれません。
これからも、じぶんの目で見たものを信じて、そうして得られたり感じたりした世の中の動きに思うがまま対応していきながら、気の合う仲間たちといっしょに楽しく過ごしていきたいものです。
だから冒頭の質問をしてきた住人にはこう答えました。
「じぶんはこの目で見たものを信じるよ。だからそのひとがここに来るまで犯罪者だろうが精神病患者だろうが関係ないかな」
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