身体に対するアプローチ〜長尾まさ子先生②〜
まさ子先生の家でのレッスンはだいたい、半分はその日の課題のエクササイズ、半分は絵を描くこと。家での宿題は首上げや寝返りなどの簡単なエクササイズです。
続けていくことでぎこちない動きが少しずつ改善されて、描く絵も変わっていきます。
物の見え方や身体の感覚が変わっていくようです。
発達、成長する過程で逆に問題行動と思われるものが出てくる場合もありますが、それを問題ととらえず、発達の過程だと説明してくださいます。(こういうところが学校の支援者や自治体の相談とは違うなあと思います。)
発達凸凹のこどもの特徴で「クルクル回る」っていうのがあります。Yもみごとにクルクル回っていました。
主人が「回るなっ!」てよく注意してました。
まさ子先生からのアドバイスは
「今、左に回っているでしょう。身体が育ってくると右に回りだすから。」
左回りは初期の段階。「止めないで回らせてあげて。でも、危なくないように気をつけてね。」とのこと。
ほお~(そんな話、初めてききました!)
しばらくして・・(数か月くらいかな)
気がついたら右に回ってました。
そこからしばらくして回る頻度も少なくなっていき・・気にすることはなくなりました。(時々は出ていましたが)
小学校1年のころ、数字がまともに書けなくて、ショックだったことがあります。形云々ではなく、横棒、縦棒をまっすぐ書けなかったのです。
幼稚園の時から絵はひどいものでしたが、私が???と思ったものに三角形があります。
目の前で何回見せても、大きく描いても、手を持って一緒に描いても、最後がつながらないのです。
こんな感じ
最後まで描いて!最後まできっちり!
何回やっても、あいたまま終わる。
こちらはイライラするし疲れてしまう・・
でもまさ子先生のところに通うようになってわかりました。
Yはちゃんと描いてたんだってことに。
Yの「見え方」の問題だったのですね。本人には最後まで描いたように見えてるんですね。
叱ってごめん。
私はしばらく描かせるのはやめることにしました。
これも身体が成長するようになって、気がついたら自然とできるようになってました。
いつも困って相談すると、それはあるあるなので心配いらない、その段階が終わると次はこうなります、みたいな話をしてくださいます。
時々アセスメントがあるのですが、何回かを通してみると絵が変化しているのが一目瞭然でビックリしたことも。
発達や成長をこういうふうに見てくれる先生ってなかなかいないと思うんですよね。私はたまたま通えるところだったのでラッキーだったかも。
他にもいろいろとありましたが、具体的な内容などについてはまさ子先生のnoteの方で見ていただけたらと思います。最近はほとんど有料記事のようですが、身体に対するアプローチに興味を持たれた方は試しに購入してみても損はないと思います。(本当は実際にレッスンを受けるのが一番ですが・・人によってアドバイスも違うと思いますし、本やブログ記事にのっていないお話も聞けるので)
Yを見ながら、明らかな発達凸凹キッズだけでなく、グレーゾーンや学習につまずきのある子どもたちは身体を育てていくと解決するものがあるのでは?と思っています。
ちなみに「算数は平衡感覚!」だそうです。