コードギアスは人生なので人生の話をしよう

コードギアス復活のルルーシュが最高に良かったので、私とコードギアスの話をします。

映画の感想が見たいフォロワーは最後の方を見てくれ。


私のオタク人生はコードギアスの後に始まった

コードギアスの放映当時、私は誰もが患う時期の多感な中学2年生だった。

小学5年生で初めてポケモンを見て、ナルトの疾風伝(アニメオリジナル)が長すぎて耐えられず、中古書店で人生で初めて駄々をこねて漫画を買って、それまで教育テレビ以外見れなかった夕方の少年漫画系アニメを貪るように見て、ようやく深夜アニメに手を出すようになった時期だった。

はじめて見た深夜アニメのDTBがめちゃくちゃ面白くて、正統派ファンタジー児童小説ばかり読んでいた私は、「アニメ」という刺激的で直感的なストーリーを取り込みたくて取り込みたくて仕方がなかった。

そこで、はじめて躓いたのが、「コードギアス 反逆のルルーシュ」だ。

いやまあ正直、ようわからん世界線でようわからん不死の人物から能力を授かった面倒くさい奴が小難しいこと言ってフハハハって言い始めたぞ!?というのが初見のギアスの感想だった気がする。あんま覚えてないけど。

世界観を文中や行間で自由に想像できる小説と「アニメ」というコンテンツの違いを私はよく分かっていなかった。今なら、面白いけどなんか導入が薄っすらで始まったぞ?と思ったらサイトで世界観を調べたり、直近買ったアニメ誌に記事がないか目を通すし、僅かなワードを拾い集めて経験と重ね合わせて考えるし、それが楽しいと思うけど、数年前までアニメと言えばニャッキ!におじゃる丸に忍たま乱太郎、だった私にとってアニメはあまり物を考えなくても視聴できるもの、という感覚があった。

普通にストーリーを表面的に受け止めた私は、健やかな中学生だったので、結界師の印を結んでいたノリで「撃っていいのは〜/ルルーシュが命じるごっこ」に勤しんでいた。いや、マジであのギアスのキャッチーでリリカルなワードは、口に出すにあたって、机やノートの表紙に峰倉/脱色/D灰/クランプポエムを書きつけるぐらいの魅力があったと思う。

その認識が変わったのが次のクールに始まったガンダム00だった。

ギアスとダブルオーは根源的に似た作品だと私は思っているのだが、当時は丁度、北朝鮮がテポドンを撃つから日米安保条約がどうちゃらこうちゃらと大人が騒いでいて(今では碌にニュースも見ないが、私は世論がメディアに乗せられて民主を選び、第二次世界大戦とそう変わりない動きを見せるまでニュースを割と面白いと感じる子供だった)、日本がユニオン(米国を元とする)の経済特区になっている3世紀後の世界は、ヨーロッパの貴族社会が優位を取ってなお且つそれに敗北したイレブンよりも、タイムリーに当時と地続きの世界のようで当時の私にとってとても魅力的だったし、なにより「憎しみ」の矛先が私にとって都合が良かった。

誰か(みずしま〜〜〜くろだ〜〜〜〜ありがと〜〜〜〜〜)が想像した3世紀後の世界と、そこに綴られていく言語で主張をしない主人公たちの物語に、私はどんどんのめりこんでいき、初めて二次創作に手を出し、それに伴って立派な解釈クソ面倒オタクへと成長した。


面倒くさい解釈オタクになったら吃驚するほど世界が違う

いやさ、ダブルオーでこじらせるじゃん、受験の前にR2始まるし真面目にギアス見なおそ〜って見るじゃん、めちゃくちゃ面白くてふざけて「るるーしゅがめいじるぅ〜キャッキャ」とかできなくなるじゃん、じゃんじゃん。

もともとね!もともと黒髪子猫ちゃんツンデレキャラはね!好きなのね!

それがこんなに頭が良くて、エゴと愛としがらみと罪にまみれて地べたを這いずりまわってたら、もう、好きじゃん……?好きにしかならないじゃん……?

ここで伏線を回収するんですけど、放映当時厨二ってことはR2は中3なんですよね、そうです、お受験です、夏期講習中に録画を溜めていたらゼロレクとかいう謎の儀式でルルーシュが死んだって言われました、そしたら録画を全部消去するしかないじゃん!?(そうか?)そうなんですよ!!!!!

別に見てた当時も金を落としてないんですけど、ゼロレクを背負って尚作品を応援し続けてくれたオタク……ありがとう……無理……私はルルーシュが死んだ世界の結末を追うより、親に懇願して受験中もリアルタイムでニールが生きたその先の刹那の選択を見届けることを選んだ弱いオタク……

結局R2はシンクーが死んだのも割とショックでアキトもスルーして復活が発表された8年越しとかにようやく見たので、私はゼロレク初心者どころかマリアンヌのことを10年程たおやかに微笑む悲劇の母だと思ってたんだよ、めっちゃショックだよ!


ゼロレク初心者から見た復活

私はゼロレクどどど新規で、TVシリーズと劇場版三部作を見てようやくCの世界の集合知について理解したぐらいゼロレクイエム及びCの世界を含んだコードギアスを理解したのが最近なので、TV版こそが至高、とか、シャーリーが云々とかは全く言えないんですけど、復活はさ……よかったな……。

さっきさー、(レイトで見たからまださっき)終電に乗るのにめちゃくちゃニヤニヤしちゃったよ。家が映画館から近かったら走って帰っちゃったかもしれない。

俺達のコードギアスは何年経ってもコードギアスだ!!!!!って馬鹿みたいにスキップして帰りたかった。

「復活」というタイトルを聞いて、不安を覚え、苦悩し、勇気を振り絞って映画館に行った人もいると思う。

キャラクターの「死」というものは、一番場が盛り上がるとも言うし、だからこそ理由が必要で、その理由が出来たからには、その「死」は必然で、どんなに受け手が泣こうが喚こうが、彼ら、彼女らが生きた人生、そのものにもなり得る。

すぐに自分の好きなものを自分の中で比較するオタクなので、先程から再三出しているダブルオーで死んだ推しは、未来を生きる為に死んだし、今のアイドリッシュセブンでいつかポッキリ死にそうな推しは自分のことを理解していないがために死なないし死にそうで心配だし(オタクすぐ推し死ぬ芸をし始める〜〜〜)、ルルーシュは自分の罪と望んだ未来のために死んだ。

私には希死念慮がある。死を身近に、友人のような近しさで親しんで希望にしてきたし、今後共つかず離れず生きていく。遮断機の向こうにも、マンションの手摺の上にも、屋上の一歩先も、どこにでも死はあって、そして、自分自身で直面する機会はあまりない。隣の芝生はいつでも瑞々しく青かった。だから「死」は得難いものなのだ。(逆説的に、だからこそ「生」は得難く格別であるとも言える) だから、キャラクターの死も同じく、せめて得難く、せめて素晴らしく、隣の庭から見て尊厳と意義に満ち満ちていて欲しいと私は思う。「復活」という文字には、それを著しく踏みにじり、意味のないものにしてしまう可能性が高い。だって私は死から蘇り、神になったルルーシュではなくて、罪に苦しみながら自分の愛とエゴを押し通して、ブレずに、人のまま悪になったルルーシュが好きだった。それがルルーシュの生きたことそのものだと今でも思う。それがそうではなくなったと明かされるのは普通に怖い。

長々とゴチャゴチャ言ったけど、ルルーシュが生きていた理由がC.C.ちゃんのエゴでよかったーーーーー!!!

それでこそコードギアス。それこそがコードギアスに生きるキャラクター達の魅力。

ルルーシュが復活するならコードを継承したことによるどうたらこうたら、っていうのは予想の範囲内だったけど、Cの世界へ精神を置き去りにしたルルーシュというのは想像してなかったのでめちゃめちゃに興奮した……確固たるものを失ったルルーシュが分かりもしない罪に怯えているのも大変可愛かったですね。ちゃんとそこまで根付いているんだという復活の説得力にもなり、それが辛くもあり、萌でもあり……。

でもルルーシュが死んでおらず、なおかつ、コードの力で不死となりL.L.としてC.C.の永久の旅路を共にする表現があるなら、ルルーシュは「死ぬな」とギアスをかけたスザクをいつか殺さないといけない。

やったねタエちゃん、(コードのカケラとかルルーシュのコードの印の位置が変わったとか色々伏線もあることだしおそらく)続きができるよ!

いやもう今から発表されてもいない続きを望んでしまって感想どころじゃないんですけど。

え、スザクを殺すルルーシュめちゃくちゃエモくない?なに口56にプレゼンしたら続編が出るの?

自分の罪を自覚しているスザクにも、ゼロの仮面を孤独にかぶり続けるのは無理があるし(アーサーにも相方ができていそうなのに……EDめちゃ辛くない……?)、シビトではあるがタダビトのスザクは「死なない」というギアスを実行し続ける為に、それこそ不老不死を求めて悪逆に手を染めさせられる可能性がある。いつかルルーシュは親友に全てを任せ置いていく選択をした落とし前をつけないと行けない時が来ると思う。それが福音を伴う許しとなるかどうかはスザクと見てる腐女子次第だと思うんですけど……萌え……泣く……てかあんなに第二部で月とかめちゃくちゃ隠喩を使いまくってルルーシュとスザクの関係性を描いたのにあっさり(してはない)終わりましたね。ボコボコ!親友!対等!俺とお前ならいける!みたいな。それはそれとしてスザクのルルーシュに向けるなんとも形容しがたい微笑はプライスレス。

スザクの今後はともかく、C.C.はいい加減報われて良いと思うので、不確定な存在のままでも、ルルーシュが一緒に生きていくというのは、ルルーシュが自分の作った世界のムービーとその世界で生きるナナリーと対話できたことも含め、凄く反逆のルルーシュへのアンサーとして良いものだなぁと思いました。(おおこーちとたにぐちありがと〜〜〜〜)

一つだけ願いを言うとしたら、そのナナリーとルルーシュに「愛していますお兄様」「愛しているよナナリー」って言わせたかったんですけど、(言えっ!言うんだっ!って劇場で力んだ)ナナリーが自分の望みと謝罪を直接言えたから良いかな。よくねーーーーナナリーの望みはお兄様と一緒に生きていく事だったんですよ!またおめーは「ナナリーは自分の力で生きている」とか言いやがって……やがって……めちゃくちゃ健全で偉い……凄く偉い……偉いね……お兄ちゃんだもんね……ユニットの相方と二人の世界に閉じこもろうとしているアイドリッシュセブンの推しに見習ってほしい……(すぐ推しに推しをぶつけるオタク)アイナナの推しもだけど敵国の兄妹との比較として、ちゃんと互いに言葉を交わし合える(言葉を交わさなくとも伝わっている思いも含め)関係性を築いたルルーシュくん大きくなったなぁ……2年しか経ってないし本人の体感は秒なんだろうけど……感慨深い……その点でストーリー構成とかも本当に良かったですね。相手方にもコードギアスらしい大義があって……。あとキャラデザと衣装デザインが良い……可愛い……最高……。




フォロワーに映画の感想どっかに纏めて書くようにしてって言われたからノートに書いたもののいつものツイッターと同じようなものになってしまったけどまあいいや、ちゃんと寝て起きて何か思いついたらどんどん追記が増えていくと思うので笑ってください。

おやすみ、有頂天だからいい夢が見れるわ。ルルーシュも夢のような夢見た未来のその先を見てくれ。


追記

これを投稿した直後ににめちゃくちゃなるほど!と思う解釈を見たので早くも消したいんですけどこれはこれで私のエゴに満ち満ちていてそれなりにコードギアスだよ

あとギアスの憎しみの矛先がどう私にとって都合が悪いか書かないと何故私がギアスが好きなのかの説明になってないんだけど公開してしまったからそのまま寝るわ、すまねぇ


2019.2/12[追記]

スザクをルルーシュが殺さなくてはいけないって話はルルーシュが死ねばギアスが解けると思っていたから書いたんですけど、ギアス解けないな!?ちょっとそこのところ精査しないといけないんですけど、どういう不確かな存在であろうとスザクの罪の大きさを測って解放できるのはルルーシュだと思うのでルルーシュという核を持った存在が生きる限りルルーシュがスザクを殺すシナリオはエモでありだと思います。(結局エモありきかーーーい)


今日もスタバみたいなちょっとした出費をやめられない