誰でも書ける!読まれる記事を書く簡単3ステップ
オウンドメディアの記事を書くことになったけど、どうやって書けばいいか分からない……せっかく書いた記事が、誰にも読まれない……
そんな切ない思いをしている方も多いのではないでしょうか。
「読まれる記事」は、誰にでも書くことができます。
その方法は、3つのステップを踏みながら記事を作成すること。
この記事では「読まれない記事」の量産を脱し、顧客がファンになる「読まれる記事」を書くための手順を伝授します。
ステップ1:記事に何を書くか?を決める
記事に書く内容を自分の感性で決めてしまうと「会社の利益となるオウンドメディア」ではなく、「自分の書きたいエッセイ」になりかねません。
「読んでほしい相手」に「届けたいメッセージ」を伝えるために、「記事に何を書くか?」を考えていきます。
誰が読むか?を再確認する
何を書くか?を決めるときには「誰が読むか?」を忘れないようにしましょう。
読者は、オウンドメディアを作る前に準備した「ペルソナ」です。読み手を意識しないとオウンドメディアの方針と一致せず、的外れな記事になってしまう可能性があります。
ペルソナの作成方法は、「オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワーク」をご参照ください。
書くテーマを決める
まず、ペルソナに届けたいメッセージとなるテーマを決めます。
テーマが思い浮かばないときには、Q&Aサイト(「Yahoo!知恵袋」や「教えてgoo」「発言小町」など)やニュース、話題になっている記事などをチェックして、ユーザーが求めている情報を探っていきます。
Q&Aサイトなどの記事を確認するときには、ラッコキーワードというツールが便利です。ラッコキーワードに自社のサービスや商品名などを入力すれば関連する記事の一覧を取得できます。
Q&Aサイトなどをチェックしても何を書けばいいか思いつかない!そんなときは、「これでもうネタ切れは怖くない!オウンドメディアに何を書くべき?」をご参照ください。
キーワードを決める
記事のテーマが決まったら、テーマに則したSEOキーワード(以下、キーワード)の候補を考えましょう。
キーワードとは、「こういう語句で検索したときにユーザーにアクセスしてほしい!」と、記事の書き手が設定するものです。
キーワードの候補から検索ボリュームや関連キーワードなどをもとに、どのキーワードを使うかを絞っていきます。
キーワードを決めるときには検索ボリューム(1ヶ月の検索数)が多いものを狙いがちですが、検索ボリュームが多いということは強い競合が存在することでもあります。サイトの状態に応じて、適した検索ボリュームのキーワードを使いましょう。
「小規模」「大規模」というのは記事数ではなく、知名度を指します。
たとえば、テレビ局のような誰もが知っているサイトは「大規模」にあたります。
キーワードの検索ボリュームを調べるときは、Ubersuggestというツールが便利です。検索ボリュームとともにSEO難易度も教えてくれるので参考にしましょう。
なお、SEOの全体像については「オウンドメディアにおいて成功するためのSEO対策とは」をご参照ください。
ステップ2:記事の構成を考える
記事の本文を書く前に、構成を作ります。
「構成を作る」とは、「何を」「どのような順番で書くか?」を決めることです。
いきなり文章を書き始めると、途中で何を書くべきか分からなくなったり、記事が完成してから論理が破綻していることに気付いたり、という事態になりかねません。最初に構成を考えれば記事の全体像が把握でき、テーマに沿った内容になっているか吟味しやすくなります。
競合サイトをチェックする
構成を作るために、まずキーワードで検索して競合となる上位サイト(目安:5サイト)の構成をチェックしましょう。上位に表示されている競合サイトの内容は、ユーザーが必要としている情報といえます。
競合サイトを見つけるために検索するときには、ブラウザのシークレットモードを使います。シークレットモードを使わないと、過去の閲覧履歴やログイン情報を参考にした検索結果に調整されてしまいます。
(ブラウザによって「シークレットモード」「プライベートブラウズモード」「プライベートブラウジング」など名称は異なります)
競合サイトの構成を確認するときには、ラッコツールズが便利です。ラッコツールズにURLを入力すれば、サイトの構成を抽出してくれます。
記事の内容を考える
記事の内容を決めるときに、競合サイトの構成を参考にすることで「競合サイトに勝てる」記事にできます。
競合サイトの情報を抜け漏れなく含めることで、ユーザーが必要としている情報を網羅できます。その上で、不要な情報はないか?冗長になっていないか?を見直しましょう。
競合サイトと全く同じ内容になるとコピーサイトと見なされてGoogleペナルティを受けて検索結果に表示されなくなる可能性があります。
書籍で調べたり、根拠となる論文を探したり、競合サイトより内容を充実させることが大切です。
Googleペナルティについては、「検索結果に表示されない!?オウンドメディアをGoogleペナルティから守る方法」をご参照ください。
また、競合サイトの情報だけでなく、一次情報(独自に調査した結果や体験談など)を追加します。一次情報を含めれば記事に厚みが出る上に、SEOでも有利になります。
書く順番を考える
オウンドメディアの記事は、一般的に「リード文」→「見出し+具体的な内容」→「まとめ」の順番で構成されています。
「リード文」とは記事の冒頭にあり、見出しの前にある文章のことです。この記事でいえば、目次の前にある「オウンドメディアの記事を書くことになったけど」から「書くための手順を伝授します。」の部分にあたります。
「見出し+具体的な内容」について、この段階では見出しの表現を洗練させて魅力的な文言にする必要はなく、内容も詳細に執筆する必要はありません。「見出し案」と「各見出しに何を書くか?」のメモ(箇条書きや概要など)を残しておくことで、執筆するときに迷走することを避けられます。
「見出し+具体的な内容」の順番を考えるときには、見出しレベルを飛ばさないように注意しましょう。
たとえば、「大見出し」「中見出し」「小見出し」と3レベルの見出しを使うときには、必ず「大見出し」→「中見出し」→「小見出し」の順番で設定します。「大見出し」→「小見出し」のように「中見出し」を飛ばしてしまうと、読みにくいだけでなくSEOで不利になります。
なお、「大見出し」→「中見出し」のように見出しレベルが順番どおりになっていれば、「小見出し」を省略しても問題ありません。
「見出し+具体的な内容」を、どのような順番で書いていけばいいか迷うときには、PREP法やSDS法を利用するとよいでしょう。
<PREP法>
PREP法とは、P(Point:結論)→R(Reason:理由)→E(Example:具体例)→P(Point:結論)の順番で書く文章の型です。結論に重点を置きたいときに使います。
たとえば、PREP法でSEO対策の重要性を書く場合は次のようになります。
結論:SEO対策が重要であることを述べる
理由:なぜSEO対策が重要かを記載する
具体例:SEO対策でアクセスが増えた例を提示する
結論:SEO対策が重要であることを述べる
<SDS法>
SDS法では、S(Summary:要点)→D(Details:詳細)→S(Summary:要点)の順番で書きます。詳細に重点を置くときに使います。
たとえば、SDS法でSEO対策の重要性を書く場合は次のようになります。
要点:アクセス数を増やすためには、SEO対策が重要
詳細:SEO対策とは?なぜSEO対策が重要なのか?
要点:アクセス数を増やすためには、SEO対策が重要
見出しを確定する
見出しの表現を考えて、文言を確定します。
<見出しを考えるときのポイント>
記事の内容が分かる見出しにする。
見出しが記事の内容と異なると、ユーザーの混乱を招きます。
結果として、ユーザーが読むのをやめてしまうことにつながるので気をつけましょう。見出しの文字数は30文字程度にする。
あまりにも長い見出しはユーザーの印象に残りにくく、さらに途中で改行されて読みづらくなってしまいます。適度にキーワードを含める。
キーワードを見出しに含めることがSEO対策になります。
ただし、キーワードを過剰に詰め込むと、逆にSEOでは不利になります。「キーワードを含めた不自然な見出し」より「ユーザーが読んで分かりやすい見出し」を意識しましょう。ユーザーに馴染みがある語句を使う。
専門的な内容のオウンドメディアなら、難しい言葉を使ってもユーザーは理解できるかもしれません。しかし、多くのユーザーに読んでほしい場合は、一般的に使われている簡単な言葉に置き換えるようにしましょう。
ステップ3:記事の本文を作り込む
本文を作るときには、文章を執筆するだけでなく、読みやすい記事に仕立てます。
本文を執筆する
構成に合わせて本文を執筆します。
※見出しの確定と本文の執筆は、同時進行でもかまいません。
「リード文」は、ユーザーが最初に目にする文章です。せっかくアクセスしてくれたユーザーが、記事の途中で離脱することのないように、魅力的な文章にします。
具体的には、ユーザーに寄り添って「この記事を読めば必要な情報を得ることができる」と示し、記事の概要や結論を書きます。
例:
せっかく作ったオウンドメディアが読まれない・・・。そんな悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。(←ユーザーの悩みに寄り添う)
オウンドメディアのアクセス数を増やす施策の1つが、SEO対策です。(←ユーザーの悩みを解決する方法を提示する)
この記事では、SEO対策とは何か?なぜSEO対策が必要なのかを解説していきます。(←記事の概要を紹介する)
また、「見出し+具体的な内容」を書くときに文章が長くなると、自分の言いたいことや思いつきを書いて話が脱線してしまうことがあります。
上述したように、構成を作成する段階で「何を書くか?」のメモを残しておけば、記事の内容を迷わずに書くことができます。
<記事を執筆するときのポイント>
簡潔な文章を書く。
思いのままに文章を書いていると冗長になりがちです。
同じ内容を繰り返していたら整理したり、文末表現を見直したり、シンプルな文章になるよう心がけます。抽象的な表現ではなく、具体的に書く。
ユーザーにメッセージを伝えるためには、具体的に書くことが肝要です。
抽象的な表現は内容が薄くなり、ありきたりな文章になりがちです。記事の見た目にメリハリをつける。
箇条書きを使ったり、画像や表を追加したり、ぱっと見で読みやすくなるように工夫します(画像や表に関する詳細は、後述します)表記揺れがないかチェックする。
表記揺れとは、同じ言葉を「漢字」と「ひらがな」が混在したり、同じ意味の漢字で振り仮名が異なったりすることです。
(例:「〜するとき」「〜する時」、「売上」「売り上げ」など)誤字脱字がないかチェックする。
WordやGoogleドキュメントにも間違いを指摘する機能があります。
本文を装飾する
オウンドメディアをはじめとしてWebサイトの記事は、流し読みされることが多いです。
じっくり読まないユーザーのために、また読みやすい文章にするために、本文を装飾しましょう。太字や文字色を変更したところを拾うだけで、概要が分かるようにするのが理想です。
画像やイラスト、表を追加する
文字が羅列しているだけの記事を見て、うんざりしたことはありませんか?
数字を比較するときには表を使ったり、文章のトーンに合わせた画像やイラストを追加したりすることで格段に読みやすくなります。
画像やイラストは、全体で統一感が出るようにします。たとえば、「かっこいい写真」と「可愛いイラスト」が混在していると見栄えが悪いだけでなく、SEOでも不利になります。
「読まれる記事」を作り続けるために
オウンドメディアの運営を成功させるためには、定期的に「読まれる記事」を作って更新していく必要があります。
「読まれる記事は誰にでも書ける!」とはいえ、記事を執筆する担当者を決めれば、知見もたまって「より良い記事」を作り続けることができるでしょう。
更新するたびに執筆者が変わると、「どうやって書けばいいのだっけ?」と手順を確認しながら執筆することになり、非効率です。
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