病院・クリニック向け!Web集客を成功させるコツ
クリニックを開業したのに、思ったように集患ができずお悩みではありませんか。
クリニック経営者にとって、効果的なWeb集客は不可欠といえます。いまや、小学生から高齢の方がスマホで口コミやホームページの情報をもとにクリニックを選んでいるからです。
現代の情報過多な時代において、どのようにして自身の経営するクリニックを目立たせ、患者さんの信頼を勝ち取ることができるのでしょうか。
本記事では、集客に試行錯誤する方へ実践的なコツをご紹介してまいります。
ホームページの最適化
はじめに、クリニックのページを最適化する方法を解説してまいります。
患者にとってわかりやすいコンテンツ
ご自身のクリニックのページには、患者さんが知りたい情報が掲載されているでしょうか。クリニックを訪れようとしている患者さんたちは、以下のような情報を求めてアクセスしています。
診療日時(休診日)
アクセス方法
駐車場の有無
診察内容
診察予約システムの有無、診察予約ページへのリンク
このような基本情報がホームページのトップページやわかりやすい位置に掲載されているか確認してみましょう。患者さんが迷わず情報を得られるように、できる限りクリックを少なく済むようにすることをおすすめします。
他にも、専門的な治療内容や新しい設備について記載する場合には、専門用語をできる限り避けるようにし、わかりやすい言葉で図や動画と一緒に説明しましょう。
患者さんに「この病院の先生は、わかりやすい言葉で自分の病状を説明してくれそう」と思ってもらうためです。患者さんにクリニックを信頼してもらうことを意識してみてください。
具体例をご紹介します。こちらは、千葉県松戸市にあるみやた皮膚科クリニックのページです。
上に示した基本情報がトップページで全て確認できるようになっています。また、院内の画像が多く、病院の雰囲気がよくわかりますね。また、病気の治療方法について、丁寧に説明がされています。
たとえば、こちらのアトピー性皮膚炎の治療に関するページをご覧ください。
これまで使用されていた、内服やステロイドなどのさまざまな薬の違いが丁寧に紹介されています。アトピー性皮膚炎の患者は、このサイトを見た上で、安心して受診できるでしょう。
レスポンシブデザインの導入
ユーザーが持っているデバイスの画面サイズや解像度に合わせてページのデザインやレイアウトが自動的に最適化されるデザインのことを、レスポンシブデザインと言います。
ホームページのデザインや構造は、使用するデバイスによって変わります。特に、スマートフォンやタブレットの普及により、多くの人々がさまざまな画面サイズのデバイスでインターネットを利用するようになりました。
レスポンシブデザインにより、どのデバイスを使用しても最適な表示が得られ、ユーザー体験が向上します。特に、年齢などの属性が多岐にわたる患者さんがいらっしゃるクリニックは、あらゆるデバイスで適切な情報提供ができるように心掛けることが非常に重要です。
SEO対策の重要なポイント
SEO(Search Engine Optimization)対策とは、検索結果の上位に表示させるための対策のことです。
クリニックのホームページがいくら魅力的でも、検索エンジンでの評価が低ければ、潜在的な患者にその存在を見つけてもらうことは難しくなります。多くの潜在的な患者さんにホームページを見てもらうためには、SEO対策は避けて通れないのです。
SEO対策にはさまざまな方法がありますが、ここでは、クリニックの基本情報以外に、医師による記事やコラムなどのコンテンツを政策する際に特に重要な項目をご紹介します。
キーワードの選定
SEOの基本中の基本は、適切なキーワードの選定です。ターゲットとする患者層が検索エンジンで入力するであろうキーワードをしっかりと把握することが大切です。たとえば、ある特定の治療を得意としているクリニックなら、その治療名や、それに関連する症状、治療方法などのキーワードを取り入れると良いでしょう。また、無料のキーワード分析ツールを活用し、関連するキーワードを洗い出していくのもおすすめです。
クリニックの強みをアピールするコンテンツ制作
選定したキーワードに基づいた記事以外にも、ホームページの訪問者にクリニックの価値を提供する質の高いコンテンツの制作も欠かせません。検索エンジンは、ユーザーが求める情報を提供しているサイトを高く評価します。そのため、専門的な知識や最新の治療法、患者さんの声など、クリニックの強みを活かしたコンテンツを制作することが推奨されます。
SEO対策については、別の記事をご用意しております。ご参考になれば幸いです。
SNSの活用
近年、SNSは情報発信の主要な手段となっています。ホームページだけではなく、ぜひSNSも活用して、集患・増患につなげましょう。
ターゲット層へのアプローチ
まず、クリニックの患者さんの属性を確認しましょう。SNSによってユーザーのメイン属性は異なります。クリニックのターゲットとなる患者さんが使用しているSNSを活用してください。
たとえば、クリニックのメインの患者さんが40代の男女のケースを考えてみましょう。FacebookやInstagram、LINEがこの世代の間で人気があります。これらのSNSでターゲットとなる患者層に特化した情報を提供したり広告を打ったりすれば、効果的なアプローチが可能となります。
炎上対策も必須
SNSで情報発信をする場合は、炎上しないための対策と、万が一炎上してしまった場合の対処法を準備しておいてください。第一に、発信する情報とタイミングに留意するようにしましょう。過度な宣伝やセールス的なアプローチ、他医院の批判などは、炎上の元です。健康に関する有益な情報や、クリニックの特色、最新情報を発信し、フォロワーとの信頼関係を築き上げましょう。
炎上した場合の具体的な対処法としては、該当の投稿は削除し、謝罪文を掲載する、その謝罪文は削除せずに残しておく、などが考えられます。
口コミ・レビューサイトの活用
ホームページやSNSの他に、クリニックの口コミやレビューサイトも活用しましょう。口コミサイトの活用は、ホームページやSNSの運営よりもすぐ着手できるため、とりあえずなにかできることからはじめたい方は、レビューサイトの活用から始めることをおすすめします。
正確な情報の提供
口コミやレビューサイトには、さまざまな意見や情報が集まります。中には誤解や不安を抱く患者さんの書き込みがあるかもしれません。こういった情報に対しては、クリニックから正確な情報を提供し、誤解や不安を解消する努力が求められます。
すでにご案内したSNSの運営と同じように、ネガティブなコメントが来た場合にどのように対応するかなど、コメントの返信方針をあらかじめ決めておくことをおすすめします。感情的になり、それまでのコメントと異なる対応をすると炎上につながりかねません。
適切なコミュニケーション
レビューサイト上での適度なコミュニケーションは重要です。感謝の言葉を伝えるだけでなく、患者さんの意見や要望に柔軟に応えてみましょう。これも、クリニックの好感度を高め、新たな患者獲得につながります。
Googleビジネスプロフィールの活用
Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する情報管理ツールで、無料で使用することができます。Google検索やGoogleマップのプロフィールを管理することも可能で、ローカルビジネスのオンラインでの可視性を高める強力なツールです。
クリニックを選ぶときの判断基準として、アクセスのしやすさや自宅からの距離を挙げる人は多いです。そのため、クリニックの信頼性やアクセシビリティを伝えるためにもぜひGoogleマップのプロフィールを活用してみてください。
位置情報との連動
クリニックの所在地、営業時間、連絡先などの基本情報は、検索ユーザーにとって非常に重要です。これらの情報を正確に登録し、定期的に更新していきましょう。
レビューの管理
Googleビジネスプロフィールにもレビュー機能があり、患者さんからの評価や意見が寄せられます。これらのレビューに対して、積極的に返信を行うことで、クリニックと患者さんとの信頼関係を維持・深化させることができます。
ポジティブなレビューには感謝の言葉を、否定的なレビューには改善の意志や具体的な対応を伝えることで、クリニックの信頼性を一層高めることができます。繰り返しになり恐縮ですが、SNSや口コミサイトの運営方針に従って管理することをおすすめします。
メールマーケティングの活用
メールマーケティングは、直接的なコミュニケーションツールとしての効果が高く、多くの企業や医療機関が活用しています。
ニュースレターの配信
ニュースレターとは、定期的に配信するコンテンツのことです。メールなどのWebコンテンツや紙媒体のレターを製作しているクリニックもあります。クリニックの最新情報や健康に関する有益な情報を患者さんへ定期的に提供する手段として、ニュースレターは非常に効果的です。
たとえば、季節の変わり目や予防接種の時期など、タイムリーな情報を発信すれば、患者さんの健康管理をサポートし、クリニックとのつながりを強化することができます。
具体例をご紹介します。大分県にあるおおば脳神経外科・頭痛クリニックは、ホームページにクリニックのニュースや臨時休診の日程などを掲載した月刊のニュースレターを掲載しています。
セグメントによるパーソナライズ
ニュースレターを制作する際のポイントは、メールの受け取り手、つまり患者さんの興味やニーズに合わせた内容にすることです。
たとえば、小児科クリニックであれば、0歳児の親と小学生の子供の親では求める情報や関心が異なります。0歳児の親向けのコンテンツとしては、予防接種のスケジュールの立て方や救急車を呼ぶべき症状などが考えられます。
一方で、小学生の親向けとしては、インフルエンザの予防接種のおすすめ時期や、小児科を卒業する時期の目安などが考えられます。
それぞれの属性に合わせてコンテンツの内容を調整し、関心を引く情報を提供することで、メールマーケティングの効果を高めましょう。
コンテンツを制作した後に重要なポイント
ここまでホームページや口コミサイト、ニュースレターなどをさまざまなツールでコンテンツを制作する際のコツをご案内してまいりました。ここからは、一通り製作した後に、どんな施策を実施すればよいかをまとめて解説してまいります。
定期的な更新
コンテンツの製作は一度きりのものではありません。コンテンツを定期的に更新しましょう。定期的な更新は、サイトのSEO効果を向上させる鍵であり、リピート訪問の促進にもつながります。常に新鮮で関連性の高い情報を提供し続けましょう。
アクセス解析の活用
コンテンツを制作した後は、そのコンテンツが望む効果を上げているかを確認しましょう。アクセス解析ツールを使えば、サイトの訪問者の動きや関心を深く探ることができます。
たとえば、どのページやコンテンツが訪問者の関心を引きつけるのか、どのページで離脱が多いのかなどの貴重な情報を得ることができます。この情報を活用して、より効果的な戦略を策定したり、コンテンツを最適化したりすることをおすすめします。
アクセス解析ツールとして、一番普及している無料ツールは、Googleアナリティクスです。他にも多くのツールがありますので、ぜひご自身の使いやすいツールでサイトのアクセスについて分析し、コンテンツ制作に役立ててください。
PDCAサイクルの実施
Web集客の取り組みは、継続的な改善が必要です。PDCAサイクルに従って、コンテンツ製作の計画を立てたら、コンテンツを制作します。制作したコンテンツの内容を評価して、その内容を改善していきます。このサイクルを回して、継続的に取り組んでいくことが大切です。ぜひ、このサイクルを回すことを念頭に置いて、できることから始めてみてください。
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