広告効果バツグン!成果を生み出すLP(ランディングページ)マスターへの道
「新しい製品を売るから、ランディングページ(LP)を作ってよ」
と、言われて困惑された全ての方へ。
それは私が10年前に通った道でした。
LPって何?
LPの作り方ってどうすればいいの?
せっかく作るなら成果を出したい!でも、どうすれば成果が出るの……?
と、会社でLPの担当に任命されたけれど、何をどうすればいいか分からず困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
特に、LPをインターネットに公開する技術的なことはエンジニアへ任せることができても、コンテンツ制作についてはLP担当者が対応することになりがちです。
でも、どうすればいいのだろう……
そんな途方に暮れている方へ、この記事を贈ります。
そもそもLP(ランディングページ)とは何か?
LP(ランディングページ)とは、「商品を売る」「商品の問い合わせを促す」などユーザーの行動を喚起する目的で作られたサイトを指します。
通常、縦長で1ページの構成になっています。
こちらは、弊社が作ったLPの例です。
サンプルをご覧になることで
「あ、こういう構成のページ、知ってる」
「これがLPだったのか!」と、腑に落ちたかと思います。
実はこのLP、そのままではGoogleの検索結果にはなかなか表示されません。一般ページはSEOという技術で検索上位に表示されるよう対策ができますが、あくまで訪問した方のビジュアルによる効果を狙うLPは、Googleの検索結果と相性が悪いのです。
そこで、主なLPへの流入経路は、バナー広告やSNS広告、Youtube広告などとなります。そのため、LP制作は、アクセスを稼ぐ広告出稿と連動することが一般的です。
LPの特徴についてについて詳しくは、「オウンドメディアと、ホームページやランディングページ(LP)との違いをわかりやすく解説!」をご参照ください。
LPを作る前に考えること
そして、LPを作ろう!と思ったときに、そのまま「LPを作る」ことに着手するのは早すぎです。
まずは、LPを作る前準備として考えるべきことを解説します。
定性的な目標
LPの作成では何を目指すのかを検討します。
<LPに掲載する商品>
LPに掲載する商品は、1つに絞るのが鉄則です。
たとえば、弊社は「書く仕事」に関わるサービスを幅広く展開してます。
オウンドメディア運用代行
プレスリリース作成
営業資料作成
コーポレートサイト制作
LP制作
医師、医療関係医者向けの医療記事作成
IR情報、中長期経営計画を読み込んだ専門性の高い取材と記事制作
SNS運用代行(Instagram, X)※薬機法案件含む
しかし、「オウンドメディアもプレスリリースもコーポレートサイトも制作しています!」というLPでは、発信するメッセージがカオスと化してしまいます。
そこで弊社が展開している全てのサービスを載せるのではなく、「オウンドメディアに特化した」LPを公開しています。
「オウンドメディア」だけでなく、「プレスリリース」や「コーポレートサイト」についても訴求したいときには、それぞれ独立したLPを作る(この場合は、3種類のLPを作る)のが、LPの効果を最大限に引き出す方法です。
<ユーザーに求める行動>
LPを作る目的として、ユーザーに何を求めるのかを検討します。
たとえば、「〇〇円の売り上げを出す」ことが上位目標だった場合、LPにアクセスしたユーザーが「商品を買う」ことを目的とするのか、または売り上げにつなげるための行動(資料の請求やサンプルの申し込みなど)を促すのか等を明確にします。
ターゲットにする人物像(ペルソナ)
LPのターゲットを決めます。
「見込み客である全てのユーザー」のように、多種多様な人々を対象とすることは控えましょう。対象が広すぎて、「誰にも響かないメッセージ」を発信することになってしまいます。
また、「30代」「女性」のように特徴を羅列しただけでは足りません。
「実際に存在する一人の人」をイメージした人物像(ペルソナ)を描くようにします。
ただし、LPのアクセス元が広告の場合は、LPのペルソナも広告と一致させてください。
ペルソナについて詳しくは、オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワークをご参照ください。
定量的な目標
何をもって「成果が出ている」と判断するのか、定量的な目標を決めます。LPの定量的な目標として使われることが多いのは、CVR(コンバージョン率)です。CVRは、CV(コンバージョン)数÷セッション数×100で求めます。
CV数: LPの目標を達成した回数
たとえば、ユーザーがサンプルの申し込みをすることを目的としているときには「申し込みボタン」を押した数セッション数:LPに訪問したユーザー数
ただし、同じユーザーが複数回アクセスした場合でも、それを別々のセッションとしてカウントします。
たとえば、同じユーザーが2回アクセスした場合は、セッション数は「2」とカウントされます。100で掛ける理由:CVRは、一般的にパーセンテージ(%)で表すため
CVRやCV数、セッション数は、次のような視点などで考えるとよいでしょう。
過去のデータの分析:
過去に同様のLPやキャンペーンなどが行われていた場合、そのときのCVRを分析します。上位目標との整合性:
LPの目標は、上位目標(たとえば、売り上げの増加や見込み顧客の獲得数)と整合するよう設定します。競合調査:
競合他社のLPがどのような成果を挙げているかを分析します。
これらの視点を考慮することで、効果的なLPの目標設定ができます。
LPの成功に向けて、しっかりと目標を立てましょう。
LPを制作する流れ
LPを作るときには、最初に構成案を考えます。次に、レイアウトを決めてから文章を執筆し、デザインを作り込むという流れになります。
構成案を考える
LPには、汎用的に使われているワイヤーフレーム(設計図)があります。通常、「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」「フッター」の4つから成り立っています(クロージングの中に「フッター」に載せる情報を含めることがあります。)
伝えたい情報は、ワイヤーフレームに落とし込んで構成を作成します。
構成の作成について解説する前に、汎用的なワイヤーフレームについてお伝えします。
ファーストビュー:
LPにアクセスして最初に目にする部分です。
ユーザーは、ファーストビューを見て、LPを最後まで読むか判断します。
そのため、特に重要なポイントをキャッチコピーや画像でアピールします。
また、ユーザーがすぐに行動できるように、CTAボタンを設置します。
※CTAボタン:「今すぐ問い合わせる」「1週間無料で体験する」など、ユーザーに行動を促す(クリックしてもらう)ためのボタンのことボディ:
商品に関する詳細な情報を載せる部分です。
ファーストビューでアピールしたポイントについて裏付けの情報を提示したり、ユーザーの課題の解決策を具体的に記載したりします。
また、商品の特徴やベネフィットなども具体的に説明します。
※ベネフィット:商品を使ったときに、ユーザーが得られる利益や恩恵クロージング:
ユーザーの行動(CTAボタンをクリック)を後押しするコンテンツを載せます。
たとえば、Q&Aを記載したり、入力フォームを設置したりします。フッター:
会社情報や法律に基づく情報(プライバシーポリシーや特定商取引法に基づく表記を記載しているページのリンク)を載せます。
ワイヤーフレームに載せる情報は、最初から文章を書き始めるのではなく、まずは見出しレベルで構成を作成します。
構成を考えるときには、ユーザーが課題に感じる順番に合わせて、何を書くか?を考えていきます。
たとえば弊社のLPでは、次のように「読んだ人の課題」と「課題の解決策」を書き出して、ユーザーの心の動きに合わせてコンテンツの記載順を決めています。
レイアウトを決める
LP内の文章や画像の配置について、視線の移動を考慮しながら決めていきます。
ユーザーの興味を引くような重要な内容は、見やすく目立つところに配置します。
執筆する
構成で考えた内容について、文章を作成します。
レイアウトに入れ込む形で文章を書くため、文字数の制限などがあります。
レイアウトに、きれいに収まる文字数で文章を書きましょう。
デザインを作り込む
レイアウトに合わせて、文章や画像を配置します。
単調にならないようにメリハリを付けつつ、全体の統一感も失わないように工夫しましょう。
また、商品のデザインカラーや、アクセス元が広告の場合は広告のイメージと合致させることも大切です。
成果を倍増させるためのTips
ここまで「成果を生み出すLPの作り方」の基本的な手順を説明してきました。
最後に、さらに成果を大きくするためのコツを紹介します。
魅力的なキャッチコピーにするテクニック
魅力的なキャッチコピーを作るためには、特別な感性が必要だと思っていませんか?
読んだ人を惹きつけるキャッチコピーには、いくつかの特徴があります。
これらの特徴を使いながらキャッチコピーを作れば、感性に頼らずに素敵なキャッチコピーを作れます。
<魅力的なキャッチコピーの特徴>
数字を使って具体性・客観性をもたせる
ベネフィットを伝える
これまでの実績を載せる
アピールポイントは、1つに絞る
<キャッチコピーが思いつかなかったときの対応法>
対処法1)
まずは、伝えたいことを文章で書いてみましょう。
文章が書き終わったら、不要な文言を削除していきます。
「魅力的なキャッチコピーの特徴」に近づくように文を短くしていきます。
たとえば、複数のアピールポイントがあったら、1つだけ残して、他のものは削除します。
対処法2)
よくあるキャッチコピーの表現方法を真似してみましょう。
ダジャレ(例:「お、ねだん以上。」ニトリ)
対義的な表現(例:「小さなクルマ、大きな未来。」スズキ)
隠喩や比喩(例:「キミが、感動のタネになる。」電通)
有名なフレーズの一部を変える(例:「NO MUSIC NO LIFE.」タワーレコード)
ユーザーに伝わるデザインのポイント
LPは、ユーザーに情報を伝え、コンバージョンにつなげるために作るものです(「今すぐ問い合わせる」「資料を請求する」などのボタンをクリックしてもらうことを目指します)。
そのため、シンプルなデザインにすることを心がけましょう。
あまりにも凝ったデザインでは、ユーザーはデザインに気を取られてしまって、肝心のメッセージが伝わりにくくなってしまいます。
誰でも読める記事の設計
せっかくLPにアクセスしてくれたユーザーが、記事を読めずに離脱してしまう。
それでは、「顧客になってくれるはずの人」を減らしてしまいますよね。
誰でも読めるLPを作ること。そのためには、「ウェブアクセシビリティ」が大切です。
たとえば、パソコンでは読めるけれどスマホではデザインが崩れてしまう、身体障害があって特別なソフト(たとえば、読み上げソフト)を使っているけれどソフトが正常に機能しない、そうした事態を起こさないようにしましょう。
ウェブアクセシビリティについて詳しくは、誰もが読めるオウンドメディアを目指す「ウェブアクセシビリティ」をご参照ください。
LPの制作に課題が残ったら
ここまでLPに掲載するコンテンツについて解説してきました。
LPの作り方は分かったけれど、そのために割く人的リソースが足りない、時間がない、そういうときにはプロに相談してみては、いかがでしょうか?
弊社では、多くのLPを作り続けています。貴社にご協力いただく労力は最小に、LPが発揮する効果は最大に。成果を生み出すLPを制作するために、ぜひ弊社にお問い合わせください。
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