願う幸せの形、もらった愛と作品への報い方について -‘YEONJUN’s Mixtape: GGUM’ MAKING FILM-
私たちはよく、あなたたちに「幸せになってほしい」と口にする。
ではその幸せは、いつ、どんな形で成されて欲しいものなのだろう。
今か、10年後か。平穏な場所に身を置くことか、成功していることか。
私はどんな形の幸せで愛する人を包みたいのか。自分の願いを見つめ直すソロ活動期間だった。
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ヨンジュンさんのMixtape 'GGUM'の活動期間が終わりました。
TXTメンバーの中での初のソロ。メンバー・MOA総出でヨンジュンさんを盛り上げて、GGUMという曲を抱きしめて。ヨンジュンさんだけじゃなくTXT全員MOA全員を大好きになる、幸せなお祭りのようでした。
もちろんそこに至るのは、ヨンジュンさんが死に物狂いでGGUMを生み出した日々があったから。
GGUMの制作の日々を記録した、MAKING FILM #1~#3について。
ヨンジュンさんがどれだけGGUMという曲に愛情をもって挑んだのか、そしてその生みの苦しみについて、ありありと映し出されたFILMでした。
自分の名前を冠したプロジェクトとはどれ程のものなのか。
メイキングを見る限り、Mixtapeとは言え大まかなコンセプトも事前に用意され、沢山のリソースと莫大なお金が動くBIGプロジェクトに見えました。
ヨンジュンさんはグループとしてすでに、代わりが効かない重圧を一身に抱えて活動をしていて。
その上でやり遂げなければならない、でも途中でダウンすることも許されない。一人の人間としても、25歳の青年としても、とてつもないプレッシャーだったと思います。
そんな中でも全部に関わり切るヨンジュンさん。全てに妥協しないことが誠意の証であるように。そして、おそらく自分自身にも嘘が無いように。
ヨンジュンさんの誠実さや真っ直ぐさを盾に恐ろしいほどのスピードと巨大な影で追いかけてくるプロジェクトに、見ているこちらの足が震えそうだったし、多くのMOAがヨンジュンさんの身体と心を心配して胸を痛めたと思います。
でも私の率直な感想は、多くのMOAのみんなと比べて少し異質なようでした。
私はこのFILMを観て、ほとんど涙が出なかったんです。いつも、5人が揃って笑い合う姿を見るだけでぼろぼろに泣いてしまう、情緒ゆるゆるの私が。
みんな、ヨンジュンさんを心配したり愛を深めているのに。
私がいちばん最初に何を思ったか。
誤解を恐れずに言うと「羨望」です。
羨ましくてたまらなかったんです、ヨンジュンさんのことが。
こんなに駆け抜ける日々を見せつけられて、心配よりも先に、ヒリヒリした焦りで喉の奥が焼けるようでした。
これは想像でしかないのですが、
ヨンジュンさんが恐れるのは、失敗することでも失望されることでもなく、やり切れず後悔を残して、自分に負けたと思うことなのではないかとイメージします。
使える時間も体力も限られた中で、作品を生むのと同時に、咀嚼して、飲み込んで、命を削って。全霊で挑んだとしても、側から見れば個人の努力の範疇をとうに超えたスケジュール。そして、初めてのソロは人生で1回しかない。
自分に厳しく向き合うヨンジュンさんだからこそ、怖くて苦しくて当たり前の挑戦だったと思います。
でも彼はそれすら楽しもうとする。それが一番、自分もMOAも幸せな道だと言わんばかりに。
どんな日々を過ごしたら、その若さでこんなにも真摯で在れるのか。
毎秒、命を燃やし尽くすことができるのか。
なぜこの人はこんなにも眩しいのか。
FILMを見て、私もヨンジュンさんのように生きたいのに!と強く強く思いました。
与えられた日々を精一杯使って命を燃やしたいのに、私は全然そうなれていない。
圧倒的な努力を前に、ヨンジュンさんにひれ伏すような尊敬で心底打ちのめされました。
私はヨンジュンさんにもらった愛を応援で返したいと思っていたけれど、そんなんじゃ全然足りない。
もらった光を私の中でもっと輝かせて他の誰かに渡すくらいじゃなきゃ、恩返ししきれないんじゃないか。至らなくて後ろめたい自分に小さな怒りさえ湧いて。
憧れの人の背中があまりにも遠く感じて、だからもう気軽に愛しているなんて口に出来ないような気持ちにもなりました。
ヨンジュンさんが見せてくれるものに報える生き方が全然できていない、頑張れていない私が言っても、「愛してる」も「ありがとう」も軽すぎる。
こんな風に、何より先に焦燥感が走ってしまう自分は、もしかしたらすごくエゴったらしくて冷たい人間なのかもしれない。なんで涙が出ないんだろう。
そうやって、みんなのMAKING FILMの感想を見ながらぐるぐる考えているうちにたどり着いたのが、冒頭のクエスチョンです。
GGUMを通していろんな感情を得たけれど、この答えにたどり着いたのが私にとっては幸せなことだったと思う。
これからも私らしくヨンジュンさんを応援していこうと、覚悟が固まっていくような過程でした。
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私たちはよく、愛するひとに「幸せになってほしい」と口にする。
ではその幸せはどこにあるのだろう。
どの瞬間に幸せであることを望むのか。
点なのか、面なのか、
帯のように途切れなく幸せでいることか。
私には明確な答えがある。
もしかしたら他のみんなと少し違うかもしれないけど。
私は、彼がいつか生を終えるとき
その身を包むベッドをあたたかだと感じて欲しい。
自分の人生は限りなく幸せだったと
世界の誰よりも満たされた気持ちで幕を下ろして欲しい。
ヨンジュンさんがどんな日々を幸せだったと思うか、正確にはわかりません。でも、自分のパフォーマンスで人に影響を与えたい、幸せにしたいと願い、それを今も体現するヨンジュンさんならば、彼が望むように世界に爪痕を残して多くの人に愛されることが幸せの一端になるのではないかなと、私という小さな一人のMOAは想像するのです。
ヨンジュンさんに幸せをもらったたくさんの人たちに名残惜しまれて、世界の誰よりも望まれながら、無数の拍手の中で目を閉じるようなラスト。
それをヨンジュンさんに味わってほしいと願うから。
だとすれば、ヨンジュンさんの挑戦も生き様も、私は支える選択肢しかありません。
ヨンジュンさんの命を削るような情熱は時に怖くもあるけれど、それが、あなたがあなた自身を愛し満たす道のりに必要なものなのであれば、私は見守るし、一緒に地獄も見たい。一緒に闘いたい。
腹を据えるしかない、私があなたにあげたい愛はそれだから。
私はそう考える人間だから、きっとFILMでも泣かなかったんだろうなと思います。
ヨンジュンさんを愛し拍手を送る人として、私も誰かを照らすくらいもっと必死に生きなければと思うからこそ、焦燥感を感じて当たり前だと思うに至りました。
小さな小さな小さな支えでも、私はヨンジュンさんの人生の伴走者になりたい。ヨンジュンさんと言葉を交わすことができたら、その度に、あなたにもらった光を倍にしてあなたに返して、共に生きようと言いたい。
ちょっとスケールが大きいけど、あなたが最高の人生だった!と最後に笑うこと、それが私の願いのようです。
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余談ですが、最近少しスランプだったんです。
ヨンジュンさんへの想いを良い言葉にして吐き出したいのに、うまく言葉が紡げなくて。
でもMAKINGで、これだけの人に愛されているのに、ホテルの部屋でたったひとりMOAの反応で柔らかな表情になるヨンジュンさんを見て、どんな小さな愛の言葉でも全部全部届けなくちゃと思いました。
綺麗な言葉で飾れなくても、他の人がどう思っても、ヨンジュンさんが満たされるなら幾らでも真っ直ぐに愛の言葉を届けてやる。
だからね、本当に本当に愛しています。ヨンジュンさんが生み出すものすべてを。
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最初のintro filmから3週間、あっという間でした。
いろんな人の愛、私自身の愛のかたち。たくさんのことに気が付けて、泣いて笑って、本当に幸せな時間でした。
活動期間が終わっても、ヨンジュンさんの狙い通り、GGUMは私の脳裏にこびりついたまま。
GGUMのある日々をこれからも過ごしていきたいと思います。
ヨンジュンさん、最高の作品と時間を、本当にありがとう。