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日本語検定のススメ
日本語検定とは?
「日本語を使う、すべての人のための検定」と謳われており、敬語・文法・語彙・言葉の意味・表記・漢字の6分野で「日本語の能力」を測る試験となります。
外国人向けの試験なの?
いいえ、日本人・外国人を問わず、すべての人向けの試験です。
母国語が日本語ではない人向けの日本語能力の検定試験には、「日本語能力試験」があります。
よく間違えられますので、ご注意を。
日本語検定の「級」
レベルによって7段階に分かれています。
1級-社会人上級レベル
2級-大学卒業レベル~社会人中級レベル
3級-高校卒業レベル~社会人基礎レベル
4級-中学校卒業レベル
5級-小学校卒業レベル
6級-小学校4年生レベル
7級-小学校2年生レベル
合格基準
日本語検定の受験概要のページに記載があります。
・総合得点率
・分野ごとの得点率
の2つの基準がありますので、「総合得点率」が高くても、特定の分野のスコアが基準を満たさないと合格しません。
また、「分野ごとの得点率」を満たした場合は、「総合得点率」によって「認定」「準認定」の2つのステータスがあります。
試験対策
日本語検定の級ごとの公式問題集、分野ごとの問題集がありますので、こちらがお勧めになります。
・・・が、「日本語」という広い分野が検定対象になるため、問題集でカバーできるのはごく一部です。結局読書して不明な表現をしっかり辞書で調べてきた人が得点を得られる試験ではないかと思います。
日常会話でそこまで使わない、そして用法が得てして間違えている敬語あたりは、逆にパターンもある程度あるため、勉強しておくと底上げになりやすいです。実務においても、例えば社内やお客様への依頼に正しい敬語を使えるなどメリットもあるので、試験のための勉強にならずに済みます。
(補足ながら、普段よく使う敬語は「過剰敬語」「二重敬語」「敬語のつもりが敬語になっていない」が非常に多いことに気付けます)
今の日本語の実力はどんなものか、級ごとのレベルや過去問、サンプル出題例に照らして、受験する級を選んでいきなり受けてみるのも良いかと思います。
意外に日本語使えてないことに気付きますよ(笑)
受験した感想
3級と2級を受験しました。
3級はストレートな日本語能力の試験という感じ。「社会人基礎レベル」とある通り、この試験を勉強無しで高得点でクリアできないと、ちょっとヤバいのでは?というレベルに感じました。50%程度の方が「認定」を受けるようです。
2級は3級からガラッとレベルが上がります。語彙の難易度、読解の難易度が上がり、勘違いして覚えられがちな語句や言い回しも登場します。「日本語は美しいな」と感じるような少し古の表現(昭和歌謡に出てくるような言葉)も散見されます。合格率はぐっと下がって10%ほど。
1級は問題集などで一部問題を見た限り、半分クイズです(笑)。
日本語に自信のある猛者がチャレンジして、合格率は一桁になります。
3級と2級は無事合格しました。
日程
次回の試験:11/9(土)
申込期間:8/1(木)~10/11(金)
になります。なお、試験は2部制になっており、奇数の級と偶数の級で部を分けているため、隣接した級は併願可能です。