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再生型観光の最前線-4 ゼブラ企業とリジェネラティブ・ツーリズム

well f.m.一般社団法人 ファウンダー・理事 善井靖です。

【笑 と 益】 emi to eki

旅する人も迎える人も笑顔をあふれ、環境にも人にも地域にも、ためになる。役に立つ。つまり、「益になる仕組み」を提供していく組織。
それが我々「well-beingをfind myselfする」well f.m. です。

「旅する人も、迎える人も、幸せになる仕組みづくり」の事例として、再生型観光の最前線をシリーズでリポートしていきます。

再生型観光=リジェネラティブ・ツーリズムとは、旅行先の状況をより良くするような旅行を意味しており、リジェネラティブ・トラベル(Regenerative travel)とも呼ばれます。

前回は、地域の社会課題解決の担い手となるゼブラ企業こそが、リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の3つの再生要素、
① 環境 ② 人 ③ 地域 の
③ 地域を再生を担う役割 
になると、私は見ています。とお伝えしました。

中小企業庁では、「ローカル・ゼブラ創出・育成政策」について、先行事例を創出するべく「地域の社会課題解決企業支援のためのエコシステム構築実証事業(地域実証事業)」に取り組む事業者の公募が開始されました。

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/chiiki_kigyou_kyousei/2024/20240409kobo.html

地域課題をビジネスチャンスに変える「ローカル・ゼブラ企業」は、地域の課題を深く理解し、それを解決するためのビジネスモデルを構築します。革新的な技術やサービスを活用して、社会的なインパクトを生み出すことを目指しており、地域内の他の企業や組織と協業しながら新たな価値を創造します。

では、なぜ、我が国において、「ローカル・ゼブラ企業」が注目されてきたのか?
それは、昨年度の骨太の方針2023にゼブラ企業の創出と明記されたからです。
「経済財政運営と改革の基本方針2023(通称「骨太の方針」)」の第2章には「地域の社会課題解決の担い手となり、地域インパクト投資等を呼び込む中小企業(いわゆるゼブラ企業など)の創出と投資促進」という内容が明記されています。

骨太の方針とは、政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針。 正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」です。 各省庁の利害を超えて官邸主導で改革を進めるため、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定します。先日の会議で、下記の内容について協議されました。

 持続的な経済成長の実現に向けては、中堅・中小企業の活性化を重視。人手不足への対応や輸出・海外展開を支援し稼ぐ力を強化する。また、脱炭素に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)などの革新的技術に関する投資や社会実装を推進するとともに、スタートアップ(新興企業)の支援へ、人材育成を含むネットワークの形成を加速し社会課題への対応などに取り組む。

中堅・中小企業の活性化とスタートアップ(新興企業)の支援については、6月中旬と予測される「骨太の方針 2024」に支援策が明記されると思います。

リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の3つの再生要素、
① 環境 ② 人 ③ 地域 の
③ 地域を再生を担う役割 
を「ローカル・ゼブラ企業」が担い、その実行組織の形が観光地域づくり法人(DMO)となるケースが出てくるものと予測します。


次回は、再生型観光におけるゼブラ企業の可能性について、より深堀してみたいと思います。

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well f.m.では、「環境・人・地域」の再生をテーマに、先進地を視察する現地集合解散型研修ツアーで、本年秋より実施予定です。
24年度「再生の旅・国内シリーズ」の活動を経て、25年春~夏に「再生の旅~フィンランド」を実施予定で検討しております。

「旅する人も、迎える人も、幸せになる仕組みづくり」再生型観光の最前線は、隔週日曜に更新予定です。次回は6月9日。
どうぞ、引き続き覗いていただければ幸甚です。

           well f.m.一般社団法人 ファウンダー・理事 善井 靖






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