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駆け出しセラピストに送る言葉㉕

日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

施術中のアイシングをうまく活用しよう

皆さんは治療(施術)の中で、アイシングをすることはありますか?

僕が駆け出しの頃は、検査項目や施術内容が定まらず、患部に触れる回数が多かったことから、わりと多用した記憶があります。

「アイシングで少しでも炎症を抑えながらその隙にさわる」という感じでした。

今は炎症部位を悪化させずに触れるし、その前に治せるので、アイシングする機会も減ってきましたが、それでも難治の方やアイシングが必要な場合には行っています。

「自分は手技だけで治すんだ!」
「アイシングなんて…」

など、中にはアイシング反対派もいらっしゃるかもしれませんが、「患者さんのために使えるものは使っていく」という一工夫なので、今回の話は頭の片隅に置いておいてください。

アイシングが短時間の理由

一言でアイシングと言っても、「とにかく冷やしたらいい」というものではありません。

タイミングや時間というものがあります。

特に時間は大切です。

僕は施術中のアイシング時間は、5分程度が適切だと感じています。

「短い」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり長く冷やしてしまうと、恒常性が早く働き始めてしまうため、思いとは逆にアイシング効果が早く解除されてしまいます。

つまりセラピストのような、限られた時間の中で結果を出す事が求められる仕事には向いていません。

恒常性が働かないギリギリのところを攻めておけば、患部を触る間は効果が持続してくれます。

自宅でのアイシング

一方、自宅でのアイシングは別です。

長時間・繰り返し行える自宅の環境では、一般的なアイシング方法のほうが適切です。

<自宅でのアイシング>
1回あたり約15~20分行い、それを1~2時間おきに繰り返し、24~72時間続ける。(患部の痛みが引くまで)

急性期は特に、施術よりも効果がある場合が多いので、患者さんの状態にあった適切なやり方を伝えてあげてください。

最後に

アイシングはテクニックの習得なしで症状を消せる(緩和できる)、最も手軽な方法です。

駆け出しの頃にはとても重宝する手段のひとつなので、うまく活用してみてください。

また、今はコロナの問題もあるので、施術中に行うアイシングは、100均のアイスバッグ(氷のう)で十分だと思います。

安いので、施術後にプレゼントすれば喜ばれますよ。

ではまた

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