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「頭痛・肩こり」は効き目で物を見るのが原因か?

毎週日曜日は【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は、「視力と頭痛・肩こりの関係」についてです。

先日、患者さんからこんな質問をいただきました。

「今通っている治療院で『効き目で物を見ているせいで頭痛・肩こりが発症しているので、しばらく通ってください』と言われたけど、本当にそうなんですか?」

ちなみに、視力は1.5と1.0だそうです。

みなさんも同様の質問を受けたことがありますか?

結論から言うと、可能性はゼロではないかもしれませんが、僕は他の原因を考えるほうが良いと思います。

視力差は数字だけで判断してはいけない

⇧は眼科医療機器を販売している、㈱ニデックのHPで見つけたものです。

簡単に言うと、視力検査では「C」の隙間幅が読み取れるかを評価としているということです。

そして視力の数値の変化と、視角の変化は一定ではなく、視力の数字が大きくなるほど、視角の変化が細かくなることを示しています。

今回の場合は、1.5と1.0なので図2からも、その差は小さく、気にするレベルではないことが分かります。

ここに注意!

もし本当に、首の回旋が視力のせいであるなら、先生がいくら頑張っても、患者さんの問題は解決しません。

一時的に正面を向かせることができても、直ぐに元に戻ってしまいます。

民間資格セラピストは視力を改善される事なんてできませんし、体が本能的に起こした反射なので当たり前ですよね。

そして、忘れてはいけないのが、患者さんの視力です。

おそらくこの先生は、患者さんから視力差があることだけを知らされたか、視力を数字で知らされたにも関わらず、その差だけを意識してしまったのだと思います。

大切なのは、視力差の現在地です。
そして問題が視力であるなら、その主訴は治せないと知っておくことだと思います。

最後に

僕たち民間セラピストには、診断権はありません。

もし視力のせいだと思っても、患者さんが直近に眼科で視力検査をしていなければ、確定するのを待って伝えるようにして下さい。

そして、先程も紹介した⇩のグラフも頭に入れておくようにして下さい。

ちなみに、冒頭の患者さんは2回目には「頭痛・肩こり」が消失しました。
視力にかかわる治療(施術)は、一切していません。

それではまた

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