「平年よりも暑い」は、どれくらい暑いの?
「平年並み」の平年って、いつのこと?
気温の話題になるといつも登場する、「平年並み」という言葉。
みなさんは、これがいつのことかご存知ですか?
気象庁によると、
天気予報の平年とは、10年ごとに更新される、過去30年間の気象データの平均値のことを指すそうです。
「10年ごと」とは、西暦年の1の位が1の年~30年後の一の位が0で終わる年までのことで、
例えば、2024年5月現在の平年値は、1991年~2020年までの30年間のデータを指します。
つまり、昨年2023年の猛暑がカウントされるのは、2031年まで無いということなんです。
また「平年並み」とは、この30年間のデータ中で、11番目~20番目の範囲に入る時に使われるそうです。
ちなみに、1番目~10番目の範囲に入る時は「平年より低い(少ない)」、21番目~30番目の範囲に入る時は「平年より高い(多い))」とされます。
2024年夏も暑いのは当然
現在、tenki.jpが発表している3ヶ月予報では、⇩のようになっています。
何も知らなければ、これだけを見て「なんとなく暑いんだろう」くらいしか分からないし、2023年の夏の猛暑を思い出す方は不安が膨らみますよね。
でも、基準はあくまでも平年値(1991~2020年)です。
気象庁にある、大阪の平年値のデーターから気温・降水量を抜粋したものを用意しました⇩。
ココから分かるのは、
・いかに当時が涼しかったか
・予報で「平年並みかそれ以上」というのは、驚くことではない
ということです。
分かってしまえば、現状ではあまり役に立たないデータですが、問題点は基準値を30年にしていることなのかもしれません。
基準値が5年・10年に短縮されると、より有意義なデータになり、生活に役立つのではないかと思いました。