複数の治療法を、併用して良い場合/悪い場合
毎週土曜日は、生活に役立つ情報を配信しています。
今回は、【複数の治療法を、併用して良い場合/悪い場合 】というテーマでお伝えします。
まずは相談してください
症状を早く治したいあまり、同時期に、複数の治療院で治療を受ける方がいますが、症状によっては逆に治りが遅くなる場合があります。
担当してくれる先生に
・いつ
・どこで
・どんな治療を
受けているか/受ける予定なのかを、チャント伝えるようにしてください。
私たち治療系セラピストは、「今回の施術結果が、次回までにどのように変化をしているか」の予測を立てています。
他の治療が間に入ると、思ってもいない変化が起こることがあるので、「前回の施術が正しかったのか」「プランの変更が必要なのか」を検討する際に、誤った判断をしてしまうことがあります。
悩んでいる時、じっさいに併用しているけどまだ伝えていない方は、伝えるようにしてください。
まれに、僕たちセラピストに気を使う方がいますが、そんな必要はありません。遠慮なくお伝え下さい。
特に併用しないほうがいいケース
自律神経系の治療を望む場合に多く見られますが、心療内科とカイロプラクティックの併用はオススメできません。
心療内科での治療のほとんどは、お薬による自律神経のコントロールです。
一方、カイロは、カラダ本来の神経バランスを取り戻すことをうながす治療になります。
薬による治療は即効性がありますが、長期的な服用が必要なため、自立までにいたるのは、カラダ本来の神経バランスを取り戻すほうが早くなります。
双方の併用は、良いとこ取りできそうに感じますが、そこはうまくいきません。
例えば、せっかく症状を薬で押さえ込もうとしても、カラダが反発すると効きが悪くなりますし、逆に体質改善をしようとしても、薬で強制的に抑制や開放が行われていると、カラダはかえって調子を崩す場合があります。
『カラダが悩む』という表現のほうがいいかもしれません。
「やる気を出せ」「いや、今は休んどけ」と正反対のことを同時に言われたら、どうしたらいいのか分からなくなる感じと同じです。
どちらの治療も、目指すゴールは同じなので、悩んでいる時は双方の先生に相談することをオススメします。
大切なのは、黙って両方受けないことです。
併用して良い結果が出やすいケース
リハビリなど「運動機能の改善」と、カイロプラクティックの「神経伝達機能の改善」の併用は、良い結果につながりやすい傾向にあります。
これは、向かっている方向が同じでも、改善したいものが違うからなんです。
特に、自宅で一人、リハビリをするのが苦手な方は積極的に活用してみてください。
もちろんその際も、併用していることは、双方の先生に伝えてください。
盲点になりやすい行動
治療というと、病院や治療院へ行くイメージだけの方がいますが、セルフで行なうものも忘れず含めてください。
状態を変化させる目的で行なうものは、すべて治療です。
「家でこんなことをしています」
「こんな習慣があります」
など、気がついたものをとりあえず、訪れた先の先生に伝えてください。
それらが症状と関係があるか/ないかは、先生の判断にゆだねるのが正解です。
まとめ
複数の刺激を1つのカラダに入れて、良いものと悪いものがあります。
悪いもの:同じ効果を得るもの
良いもの:別の効果を得るもの
判断が難しい時は、プロに相談するのが一番間違いない方法だと思います。
【失敗しない治療院の選び方】については、⇩の動画(4分30秒)で分かりやすく説明しているので、興味がある方は参考にしてみてください。
皆さんが少しでも早く、症状改善することを願っています。
ではまた