治療家の心得58【守秘義務】
私たちセラピストは、仕事がら多くの方の個人情報を知る機会があります。
もちろん守秘義務を守り、情報を第三者に漏らすことはないと思いますが、取り扱いに困るときもありませんか?
例えば、二人の患者さん(AさんBさん)が家族や夫婦のときなどはどうでしょう?
「Aさんから聞いてると思うけど・・・」と、Bさんが話の前提を語ってくれるときはいいのですが、なにも言わず、A・Bさん間の話をされると本当に困りますよね。
また、Aさんから「Bさんの状態はどう?」と聞かれるときも同様です。
最善策は、状況に合わせて対応していくことですが、いちいち人間関係を覚えていないときもありますので、私はどんなときでも初耳のふりをして聞くことにしています。
答えを求められるような状況でも、目の前の方に同調しながら、明言を避ける感じです。
「仕事で知り得た情報を他言しない」というのは、当たり前のように思えて難しいときもあります。
グイグイ来る患者さんも中にはいますし、強面系の人もいます。
ただ私は少し頑固なので、それでも漏洩しないと決めています。
その後どうなるか?
私の経験では、患者さんからの信頼が上がることはあっても、嫌われることはありません。
どんな些細な情報でも、価値があり、守る義務があると考えています。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた