駆け出しセラピストに送る言葉⑨
日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。
今回は「病気を治すことは禁止されている」です。
病気を治すのは医師だけ
どんな職業でも、「絶対に守らなければいけないこと」があります。
僕たちセラピストの場合は「病気を治すと言ってはいけません」。
これは、治療系であろうと癒やし系であろうと同じです。言っていいのは、医師のみです。
このことは、自分を守るためにも役立つので必ず覚えておいてください。
医師以外が言って良いのはコレ
「病気を治してはいけないと言っても、実際に治っているじゃないか」
と言われる方もいると思います。
おそらくそんな方の殆どは、病気と症状を混同しているはずです。
そう!
僕たちができることは、「症状を治すこと」です。
病気と症状は違う
病気と症状は違います。
例えば、僕たちは椎間板ヘルニアを治すことはできません。
しかし、椎間板ヘルニアによって起こる症状を消したり、緩和することはできます。
<これらは病気ではなく症状です>
・急激な片側の頚、肩、腕痛
・頚が痛くて動かせない
・手指の放散痛
・ギックリ腰
・腰痛
・片側の下肢放散痛
・間欠跛行 など
コレは、全ての疾患に言えることなんです。
大事なことなので、もう一度言います。
僕たちが治せるのは【症状】だけです。
手技の限界を知っておきましょう
かの老子はこのように言いました。
「知人者智、自知者明」
人のことが分かる人は知恵のある人、自分のことが分かる人は先を見通すことができる人
手技による限界を知ることで、手技を極めることができます。
できないことを恥と思うのではなく、認めることで見えてくる世界があります。
もしあなたが今、「自分は病気を治せる」「病気を治せるセラピストになりたい」と思っているのであれば、一度立ち止まって考える機会にしてください。
ではまた