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こんな「株」見つけました⑧エージーピー<9377>


エージーピー<9377>

エージーピー(AGP)は、主に航空関連事業を裏で支えている企業です。

業績は空路の利用率に依存するため、中国へのビザ無し渡航、インドへの新路線就航、ミラノ便の就航など、航空会社への需要が高まるほど期待できます。

主な事業内容

1)動力供給事業

駐機中の航空機に対し、電力(航空機電源装置~GPU)や冷暖房、圧縮空気などを供給しています。

国内の主要空港(新千歳、成田、羽田、中部、伊丹、関西、神戸、広島、福岡、那覇)でこれらのサービスを提供し、航空機の定時運航を支えています。

2)エンジニアリング事業

空港内の特殊設備や建物、セキュリティ機器の保守管理を行っています。

<特殊設備>
・旅客搭乗橋設備や手荷物搬送設備
・空港内建物の電気、機械設備
・ビジネスジェットの施設面や運用面のサポート
<セキュリティ>
・X線検査装置、金属探知器、爆発物検知装置、液体物検査装置等の保守管理業務

24時間体制での保守管理サービスを提供し、空港施設の安全と効率的な運営に貢献しています。

3)商品販売事業

航空機地上支援機材(GSE)の販売やメンテナンス、省エネ・省スペースのフードシステムの提供など、多岐にわたる商品を取り扱っています。

注目ポイント

注目ポイントは、インバウンドの増加、邦人旅行客の増加、新航路の就航に加え、幹線空港の固定式電源でほぼ独占していることです。

取引は国内外問わず、全ての航空会社となります。

配当

配当月は9・3月で、今年度は45~52円の予想です。
株価は945円(12/4 終値)なので、今期の配当利回りは4.76~5.50%。

株主優待はありません。

流通株式比率が上場維持基準の25%に満たないことから、今後は大株主(JAL・日本航空ビルディング・ANA)からの市場への売却、公募増資、株式分割される可能性があるので、このときが狙い目かもしれません。

投資価値

ROE:7.5%
ROA:5.0%
PBR:1.32倍
PER:17.91倍

1.ROE・ROAともに安定していて、着実な経営が見込まれます。

2.PBR1.32倍は割高感もなく適正水準。PERも標準的で、成長性が適度に期待されています。

高収益・高成長を狙う投資家には、現在のデータは物足りなさがあるかと思います。しかし空港事業に依存していることから、航空業界や経済状況の影響を受けやすい企業ということに注視すれば、見方が少し変わるかもしれません。

たとえば、IATA(国際航空運送協会)は2024年6月、世界の航空会社による今年の純利益予想を305億ドル(内アジア太平洋は22億ドル)としました。これは前年を11.3%上回る水準です。また旅客数は過去最高の約50億人となる見通しだそうです。

予想通りに推移すれば、本決算では過去最高益になる可能性も・・・


ちなみに私は、安定または上昇期待があって配当利回り4.76%は魅力的だと思っているので300ほど持っています。

今回の記事に、少しでも興味を持っていただけたら「スキ」をいただけると今後の励みになるので嬉しいです。

それではまた

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