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駆け出しセラピストに送る言葉㉑

日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

今回は、施術(治療)をする上でとても大切な「タイミング」についてです。

治療はタイミングがすべて

どんな優れた治療法でも、ベストな使うタイミングがあります。

このタイミングを間違えると、症状を治すどころか、悪化させてしまう可能性もあります。

分かりやすい例を1つあげます。

例えば、
運動不足で肥満の人に対し、「歩きなさい」と言っても、この方の運動不足の原因が「膝の痛み」であれば、優先させるべきは膝の治療です。

どんなに優秀なトレーナーが歩き方を指導しても、結末は悪化しかありません。
しかし膝が完治したあとで、このトレーナーの指導を受ければ、希望通りの成果を得ることができます。

どうですか?イメージは湧きますか?

実際の患者さんは、独学によるセルフケアを行ったり、様々な治療院で1回限りの施術を受けてくるケースが多く、状態は複雑化しています。

この1つ1つの問題を紐解き、きれいになった状態から正しい手順で治療(施術)を行うことで、症状の改善が可能になります。

大切なのは、複雑化した状態のまま治療(施術)を行わないことです。

自分が悪化させてしまったら

始めのうちは、正しいと思った治療(施術)手順が間違っている場合もあります。

つまり、症状が悪化するケースです。

その時は、まずは落ち着いて手順を見直しましょう。

<失敗する方>
自分の誤った手順の修正をしないまま、新たな治療(施術)を上乗せする

<修正できる方>
自分の誤った手順の修正をしてから、新たな治療(施術)をする

悪化させたのが、自分か他人かの違いだけでやることは同じです。

最後に

タイミングを覚えるには多少時間がかかるので、失敗を伴うこともあると思います。

人によっては、「失敗しないと成功しない」という方もいますが、僕はそれでも、その回数は極力少ないほうが良いに決まっていると思うタイプです。

そんな僕から1つアドバイスがあるとすれば、『必殺技は最後に使う』です。

「これでダメなら仕方ない」というテクニックを先に使ってしまうと、右も左も向けなくなるどころか、元に引き返すこともできなくなります。

最も自身のあるテクニックは、最後に使うようにしてみてください。

必殺技に頼るのではなく、温存して戦う事ができれば、気持ちに余裕ができ、比例して上達スピードが上がってきますよ。

ではまた

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