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ゴットハンドは検査結果のココを見ている
結論
結論から言うと、ゴットハンドにとって検査結果は、(±)どちらでもいいんです。
それは、『治せるから』という理由ではありません。
ゴットハンドとそうでない方との、決定的な違いについて詳しく説明していきます。
事故は根拠のない自信から生まれる
ご存知の通り、検査をする一番の目的は、目の前の患者さんが最適な治療を、最短で受けるために行います。
そのためには、遠回りに感じても、先生のところでできない検査は、できるところにお願いするほうがいいんです。
例え話として適切か分かりませんが、2015年に阿藤快さんという俳優さんが、大動脈瘤破裂で亡くなったのを覚えていますか?
当時テレビなどで専門家は「背中の痛みは大動脈瘤破裂の典型的な症状」と言われていました。
「でも、背中が痛い方なんて山ほどいるでしょ」
なんて思われた方は、事故を起こす可能性があるので注意が必要です!
【治療系】セラピストは、患者さんが背中の痛みを訴えた時、最優先にコレを疑います。そのための検査をし、違うと分かれば、次の疾患を疑う。それも違えば、次。
というように、徐々に軽疾患の検査に移行します。
自分が施術して改善する自信がなければ、施術はしません。
もし疾患を見逃せば、その方は死にます。
誰も言わないかもしれませんが、最後に施術した人が殺したのと同じです。
治療系・自称治療系の検査の考え方
ちょっと暗い話になってしまいましたので、気を取り直して、検査の考え方について、とても大切な情報をシェアします。
医療機関での検査結果が
・(ー)で喜ぶのは【治療系セラピスト】
・(ー)が恐いのが【自称治療系セラピスト】
です。
私もさまよっている時はそうでしたが、自称治療系セラピストは、自分の出した答えが◯じゃないと困るんです。
コレは、すべての検査において言えます。
なんとかして患側が(+)になるような検査手法を使います。
自分が1度出した仮説が、ひっくり返ると困るんです。
でも、治療系セラピストは違います。
自分の出した仮説が、本当に合っているか確認するために、検査をするので、(±)仮説の確認ができればどちらでもいい、という判断をします。
始めから結果を願ってする検査は、誤診につながります。心当たりがある方は、今日から改めてみてください。
私の場合
電話での問い合わせや、初回来店時の問診、検査の際に、手技では手に負えない可能性のある疾患が隠れていそうな場合、私のところでは状況を説明し、まずは医療機関での診断を受けていただくことを、お願いする場合があります。
年間5件くらいですので、数としては少ないですが、重度の疾患が見つかることがあります。
最近では、大動脈解離、腎盂腎炎、骨折、がんなどです。
先に他の医療機関で検査をしてほしいとお願いすると、嫌がる方もいらっしゃいます。二度と問い合わせがない方もいます。
当然、その分、収入は減ります。
それでも、この記事を読んでいただいている方には、自分自身の出した仮説が正しいかどうかの判断が
「徒手での検査では不十分だ」
と感じた時には、他の医療機関での検査をすすめる勇気を持っていただきたいと思います。
まとめ
自分の出した検査結果を、自分が信じていないようでは、する意味が全くありません。貴重な患者さんの時間を無駄遣いしているのと同じです。
でも、きっとするからには、意味があったはずです。
その意味を大切にしてください。
セラピストは、すべての検査を行う権利を与えられていません。できないものはできるところに任せればいいんです。
それぐらい患者さんも分かっています。
むしろ、そんな患者さんに振り回され、言いなりになった段階で、【治療系】の道は閉ざされると思ってください。
「あそこの先生はやってほしいことやってくれる」
こんな恥ずかしいレッテルを、患者さんから貼られないためにも、自分の検査結果、決断に自身を持って行ってください。