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「治したい部位=治す部位」は大間違い
毎週日曜日は【セラピストに送る言葉】を配信しています。
自分も含め、改めて考えることで「治療に役立つ気づき」になればと思っています。
立場やレベルにより、一言に含まれる【意味】は変わってくるとは思いますが、きっとどの先生にも役立つ言葉になると思います。
一番キレイなところから治療する
<今週の一言>
治療は、レントゲンで一番キレイなところから行う
患者さんの中には、整形外科で取ったレントゲンやMRI、CTを持参してくれる方がいます。
もちろん、こちらから要望する場合もありますが、画像検査でリスクを回避することができるので非常に助かります。
ところで、僕と同じように画像検査の結果を参考にする先生はいらっしゃると思いますが、どの順序で画像を診られていますか?
僕の場合は、
①病変の有無の確認
②正常部位の確認
です。
①は当然ですよね。
患者さんの主訴にかかわる部分の可能性が大きいので、間違いなく診ていると思います。
では、②はどうでしょうか?
意外とスルーしている先生もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、徒手療法をする上で絶対に欠かしてはいけないのは②です。
正常であることの大切さ
僕たちセラピストは、仮に①で病変が見つかった場合、患部への施術は禁忌のため、間違いなくその対象から外さなければいけません。
病変部の治療が許可されているのは医師のみ。
しかし、目の前で苦しんでいる患者さんを、少しでも楽にする方法はないかと思いますよね。
そこで使えるのが②を治療(施術)するというアイデアです。
正常な部位を治療(施術)するのは、禁忌ではありません。
これは①で病変がない場合でも同じです。
すべてが正常ということは、どの部位に対して治療(施術)しても大丈夫ということなんです。
リスクを正しく捉え、良いセンションにつなげましょう。
それではまた