見出し画像

こんな先生に、難治症状は集まる

日曜日は、【駆け出しセラピストに送る言葉】を配信しています。

今回は、「治療院には先生のレベルに合わせた患者さんが来る」です。

先生のレベルは患者さんが決める

みなさんの中には、「様々な症状を治せるようになりたい」「自分と同じ経験をしている人を救いたい」という思いから、治療家を目指した方がいるのではないでしょうか?

しかしいざ現場に出ると、思うように結果を出せなかったり、思うような症状の患者さんに出会う機会がない(少ない)と感じているのではないでしょうか。

じつは、「自分がどんなに優れた教育を受けている」と思っていても、「どんなに技術が優秀だ」と思っていても、治療院には先生のレベルに合った患者さんしか訪れません。

そして、この基準(レベル)は先生が決めるのではなく、患者さん自身が決めます。

駆け出しであるほど、この傾向は顕著に現れます。

またある程度の経験があり、自称「神」という先生でも、「肩こりや腰痛患者」しか診れていないのであれば、これも例外ではないということも付け加えておきたいと思います。

現在地を把握することが大切

(X)低いレベルがダメ
(○)自己を過大評価してはいけない

ココで言いたいのは、「神」じゃないからダメとか、レベルが低いから使い物にならないという話ではありません。

たとえ自分が思うような評価を受けていなくても、それが悪いわけではないからです。

しかし、「現実を受け入れず、妄想の中でさまよいはじめる」と話は変わってきます。

大切なのは、現在地を知ることです。

自分の現状を見つめ直し、しっかり足らずを補うことができれば、直ぐに評価は上がってきますが、足らずのまま突っ張ったところで現実は変わらないんです。

「低評価なら高評価になる努力をすればいい」

ただそれだけです。

こんな人は要注意

今回の話は、セミナーや講習会の現場でよく分かります。

というのも、自分の現在地を理解できていない人は、「未来のために受講」しますが、現在地を理解している人は、「今必要だから受講」しているんです。

手当り次第、目新しいものに飛びついてしまっては、常に初心者の域を出ることはできません。

先生のレベルを上げてくれるのは、新しい技術や知識ではなく、今持っている技術や知識を固めることです。

まずは、今の知識と技術を最大限まで伸ばす努力をしてみましょう。

それが十分身についた頃、おそらく難題を抱えた患者さんがあなたの前に訪れます。

それが、次のステップに進む合図だと思ってください。

コレをクリアできれば、このレベル層の患者さんが集まるようになります。

クリアできなくても、クリアするための努力を重ねれば、同様に上のレベルの症状を診る機会が増えてくるようになります。

そしてコレを繰り返していった先に、難治症状が頻繁に現れるような未来があります。

最後に

みなさんの受け持つ患者さんは、どんな症状の方が多いですか?

「しばらく同じ症状レベルの方が続いているな」
「自分にとっては簡単な症状ばかり来るな」

こんなふうに感じたら、もしかすると患者さんからの評価が堕ちてきているのかもしれません。

今一度自身の足場を固めるようにしてみてください。

僕のnoteでは、治療の基礎中の基礎である「触診」を位置から固めることができるテキストを販売しています。

一部無料公開されていますので、よかったらのぞいてみてください。

ではまた

いいなと思ったら応援しよう!