
「マイナンバーカード」は焦って返納してはいけない
カード返納者と紛失者は同じ
マイナンバーカードを巡るトラブルが原因で、カードの自主返納が相次いでいるという中、

7/5に行われた衆院特別委員会の閉会中審査でこの件について、河野太郎デジタル大臣が「マイナンバーカードの返納が相次いでいること」について、改めて発言しました。

「カードを返納することで、紐づけの誤りが解決することはない」
チョット分かりづらい方もいらっしゃるかもしれませんので、⇩の図を作りました。

要は、マイナンバーカードは各口座・証明書等を識別番号(マイナンバー)と結びつけるだけのものなので、カードがなくなったところで、識別番号が口座・証明書等と切り離されるわけではないということです。
もっと簡単に言うと、カード返納者と紛失者は同じなんです。
特に、現在トラブルの原因になっているのは、「識別番号とカードの紐づけの部分」なので、正常に紐づけが完了している人にとってはデメリットしかない可能性があります。
返納するデメリット

カードを使って、識別番号と口座・証明書等を紐づけた人は、今後カードを使うことで、自分の情報がどこの誰から閲覧されたのかを確認することができます。
つまり、気になるタイミングで自主検閲することができるんです。
しかし返納してしまうと、自主検閲することができないばかりか、再発行に手数料と受け取り時の本人確認などのため、初回同様の手間がかかります。
ちなみに、再発行料は1枚につき1,000円(電子証明書の発行を希望しない場合は800円)です。
自治体の情報システムや国と地方自治体の関係などに精通している、日本政策総研理事長 若生幸也氏は「返納のメリットは殆どない」とTBS NEWS DIG内で断言していました。(参考動画参照)
確認方法
識別番号とカードが正しく登録できているかは、マイナポータルというアプリにログイン後、⇩のいずれかで直ぐに確認することができます。(アプリは無料です)

⇧にはボタンがありませんが、所得税や住民税でも確認することができます。
住民票をコンビニで印刷するという手段もありますが、有料になるのでご注意ください。