厳しい言葉の渡し方 ~HOW TO「愛あるメス入れ」~
先日SNSで「時には、愛を持って、厳しい言葉(真実)を伝えることも必要」というお話をしたら、たくさんご反響をいただきました。
今日は、このテーマについて、より詳しく深掘りしていきたいと思います。
厳しい言葉を伝える意義はどこにあるのか?
「あの頃はCocoさんに言われることが厳しく感じて、正直よく分からなかったけれど、その後いろんな講座を受けても、思い出すのはCocoさんの言葉で、あぁこういうことを伝えてくださったんだとだんだんと分かってきて・・・本当にありがとうございました。」
最近、2年ぶりにお話しした方が、号泣しながらこう伝えてくれました。
また、別の方からも「Cocoさんが引き出してくださる言葉で、最初は受け取れないものなども実はありましたが、徐々に腑に落ちて、Cocoさんのおかげで気づきと、人生の大きな選択も自信を持って決断できるようになりました!」とメッセージをいただきました。
このお話を伝えたいなぁと思ったのは、わたしすごいでしょと言いたい訳ではなく、受講生さんからよくご質問いただくことに関連しているから。
「お客様に厳しい本音を伝えるのが難しい」
「お客様は楽しんでくださっているけれど、なかなか結果が出ない・成長がない」
お客様と"良い関係性"を築くことも大事だけど、その方が本当に望んでいる変化を起こすために、課題の核に自ら気付けるよう見守るだけではなく、時には、直球ストレートに"刺す"言葉をお渡しすることも必要、なんですよね。
提供者側のエゴやフラストレーションからくる力関係を構築・証明するための、偽物の厳しさではなく、相手の中にある真の強さを引き出すため、成長を促すための、愛が源の言葉は、例えすぐに腑に落ちなくても必ず相手の心に届いて、伝わるもの。
だから、
「あなたの良心を信じて、本当に言いたいことを言って大丈夫」
本当にお客様の幸せを願っている人に、そう伝えたいなと思ってシェアしました。
どっちに矢印を向けて接してる?
カウンセラー、コーチング、コンサル、講師業などの属人性が高い自分ビジネスは、一見人気商売に見えるかもしれない。
けれども、実は、"人気者"になることを目指したり"好かれている"状態を保持しようという気持ちから、相手に気持ちのいいことしか伝えていないと、実は、あまり人気者になれない(売れない)し、そもそもプロフェッショナルではない、のですよね。
変化したい・成長したい!とわざわざ自己投資してきてくださるお客様に対して、「嫌われないように」と自分に矢印が向いた向き合い方・接し方をするなんて、お客様に失礼でもある。
スポットライトをお客様にしっかり当てて、
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今この方が課題に感じていること・直面していることから
本当にいきたいと思っている未来・欲しい現実を実現するために
どうすればいいか
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そこに100%集中したいですね!
その結果、時に厳しい言葉をお渡しすることが、最善策の場合がある。
本気で成長したい人に応えるために
むしろ、大人になるほど、人から指摘されることも少なくなるから、本気で変わりたい・成長したい!と思っている人ほど、実は、その"イヤな"役回りをしてくれる人を顕在的にも潜在的にも求めて、自己投資している方も意外と多い気がします。
じゃあ、どういうところを踏まえて厳しい言葉をお渡しすべきか否かを判断するかというと、
まずは、その方との間に、信頼関係ができているかどうか。
次に、その方が私からのアドバイスを求めているかどうか。
そして、その方の背景をよーく観察します。
例えば、
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・これまでたくさん自分と向き合ってきた人(自己理解の深い人)
↓
セルフラブが深まっていて、厳しい言葉の中に愛を見い出せる状態が整っている
・たくさんのことを乗り越えてきている人(人生経験が豊富な人)
↓
精神的に強く、厳しさを受け取り、チカラに転換する器が備わっている
・志が高く、成長意欲が強い人(目標が明確な人)
↓
いきたいステージに行くために必要な気づきだと、その言葉の奥にある意義を見い出せる
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あとは、ストレス耐性の高さだったり、人によって厳しく言われることで
より成長できる性質の人もいらっしゃいますし、(これ、実はDNA検査で分かるんですって!)
今、その言葉が本当に必要なタイミングかどうか(良いところを強調して勢いをつけた方が良い時もある)
今、この言葉を受け取れる状態かどうか(健康体か、ショッキングな出来事の直後などそもそも心が不安定な状態じゃないか)
という側面も考慮して判断します。
(普段はこれを感覚でやっていますが、敢えて言語化するとこういう感じです^^)
愛ある厳しい言葉を受け取ってもらいやすくするには
この方、厳しさ欲してそうだけど、今受け取れる器整っているかな?って迷う場合だったり、これまで厳しい言葉を伝えてきていなくて、ドキドキしちゃうなー!と言う場合・・・
おすすめなのが、
「バターナイフ、包丁、日本刀の3種類の切れ味があります。どれが良いですか?」と、単刀直入に(刀だけに)その方に聞いて、選んでもらうこと!
日本刀は切れ味すごいけど、その分成長できるよってお伝えして^^
そうすると、その厳しい言葉は、その人が主体的に選んだ言葉になるから、無駄なダメージ(なんであの人はあんなことを言うんだろう?私嫌われているのかな、シクシク・・・と言うような類の主旨とズレるダメージ)なく、まっすぐに受け取ってもらいやすくなります。
厳しい言葉を伝える以前に重要なこと
ただ、気をつけたいのは、鋭いことを言えばいいのかといったら、全くそうではない!ということ。
提供者のエゴからくる、誰かや相手を卑下したり傷つける言葉や、パワーバランスを証明するための厳しい言葉。意外と、こういう発信も多く、不安感が強く自分軸が定まっていない人ほど「強い言葉」の発信を盲目的に受け取りやすく、依存が生まれてしまっていることも、、、涙
提供者本人の、トラウマのクリアリング、インナーチャイルドの癒しなどの心のヒーリングや、倫理観など、心や人の人生をサポートするプロとしての在り方を常に意識して磨いておきたいですね!
やっぱり、人の成長をサポートするお仕事は、結局のところ、自分自身の成長の幅と深みがすべて。
その幅や深み以上のことは、意識にも及ばないから、どうこうしたって、誰かに価値提供できることはないのです。
だからこそ、属人性の高いサポート業に従事している人ほど、自分と向き合うを常にやっていくことが重要なのですね!
むしろそれが、お仕事の飛躍に一番直結する部分かも。
その中でも、一番基盤になるのが、「愛」の理解が腑に落ちていること=セルフラブが深いこと。
特に大事だなぁと感じるのは、
自分以外の人やモノに依存せず精神的に自立していること
自分の良い部分だけでなく悪い部分も認められていること
人間関係の傷が癒やされていること
特に、親兄弟やパートナシップのわだかまりが自分の中で整理されていること
自己信頼・他者信頼感があること
他人や社会に対する捉え方にジャッジがなく、フラットであること
あたたかく安心安全ベースのワールドビュー(世界を捉える視点)があること
人間である限り、これらをすべて完璧にできているということはないですが、心をサポートするお仕事をするなら少なくともそれぞれ、7、8割くらいはクリアリングし、整えておくとよいかも!
繊細で複雑な人の心に、傷をつくるのではなく
一見厳しくも愛ある言葉でその人の真実を明らかにし、本来の強さ(生命力)を引き出す
そのために、自分のエゴか、真に相手を想った愛かを見極めることや、目の前の一人に合った最適なタイミング、伝え方、言葉選び。
その判断軸を磨くには、コーチング力を磨くでもなく、知識を増やすでもなく【自分の真実との繋がりを深めること】 。
だからこそ、自分の心と対話できるように、まずは、ホッとする時間を作ってみてください^^
そして、自分を、お客様を信じて、必要なタイミングでの「愛あるメス入れ」で、お客様の進化をさらに加速していってくださいね!
今日も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。