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話をしたくなる〜傾聴とは〜

福祉の仕事をしていると「傾聴する」というワードがよく出てきます。


ミヒャエル·エンデの「モモ」

傾聴の話でよく引き合いに出される著書です。その中で主人公のモモが傾聴する描写があります。


モモは、ただじっとすわって注意深く聞いているだけです。その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたのかとおどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。

「モモ」ミヒャエル・エンデ

モモはただ相手のことをよく見て聞いているだけなのですが、相手が話をしているうちに自分自身で答えを見つけてしまう。。。というふうに僕は解釈しています。

現実社会の傾聴

でも実際に相手からじっと見つめられるだけだと、僕は「ちょっと怖い💦」です。
技術的なことですが、

  • 相槌

  • 相手と同じ仕草を取る(ミラーリング)

  • オウム返し

  • 相手の言葉を言い換えて返す(言い換え)

等々
さまざまな技法を駆使して(あるいは使わず)話を聞いている人は少ないと感じます。そういうことを教えてくれる人も少ないですし、どうしても話の内容ばかり気になってしまい、相手の想いに寄り添えない。。。
心理師の立場からもっと伝えていきたいなあと思います。

話をする時間

よく相談対応に慣れていない人はついつい助言をし続けます。でも相談者の話をよく聞かずに(潜在的なニーズも含めて)、助言しても相手には入っていかないでしょう。
そこで大切なのは相談時間のうち相手の話を8割、自分の助言を2割ぐらいにすることだと思います(9割と1割でもいいです)。

一度試してください、きっといい傾聴となると思います。

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。



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