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おひとりさまの入退院支援

医療ソーシャルワーカーになって7年
この7年でいろいろなことが変わった

家族のいない、もしくは家族と疎遠な患者さんを担当することが増えた

ただ確かに言えるのは
自らひとりでいることを選んでいる

何らかの事情があって
ひとりで生きてきたのだ

私は彼らの生き方を尊重したい
家族がいることが当たり前ではないからだ

少し前までは困窮者が多く
生活保護受給者がほとんどだった

しかし今は違う
ある程度の経済力を持ったおひとりさまが増えている

印象としては男性が多い
加齢に伴い認知機能が衰え、身の回りことができなくなって
ごみ屋敷化する自宅

何らかのアクションがあり救急搬送され
急性期の治療を終えたあとリハビリ目的と社会的支援を必要とし
転院してこられる

保険証がない
通帳がない
自宅はごみ屋敷

さまざまな問題を抱えて私のもとに来られる

さてどこから支援しよう
ソーシャルワーカーとしての腕の見せ所だ

とは言え、自分ひとりでは無理であることを早々に悟る

目の前にいるおひとりさまとの信頼関係をつくることに注力し
社会資源の掘り起こしが始まる

どうしてもプライベートなことに踏み込まなくてはならないから

信頼関係がうまく構築できれば良いが
難しいこともある

自分ひとりでやってしまわないことが大切

いろんな社会資源を利用し多職種を巻き込んで
おひとりさまが退院したあとの未来を想像しながら支援する

家に戻れるかもしれない
施設に入る必要があるかもしれない
ここで最期を迎えるかもしれない

ひとりでいることを好んで生きてきたことを忘れないように
けして孤独が悪いわけではない

孤独であることも人生の選択肢の一つだと学んでいる日々

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