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上級睡眠健康指導士をとってみた話

今回の記事では、上級睡眠健康指導士を取得した時の体験記をまとめました。

これから受講検討している方の参考になればと思います。


受講のきっかけ

睡眠学を学ぶにあたって、最も権威性と信頼性のある資格は何か?と考えたときに、この資格かなと思い受講しました。基礎的な事も重要ですが、より専門的な知識を身につけたいと思ったこともきっかけです。

睡眠健康指導士講座は睡眠学の分野で権威のある教授陣による、リアルタイムでの講義を受講することができます。


睡眠健康指導士とは

(社)日本睡眠教育機構が、正しい睡眠知識を社会に広め、国民の健康増進に寄与する人材を養成する目的で認定している資格です。

資格には下記があります。

①睡眠検定
レベル別(入門・3級・2級・1級)に睡眠の基礎から応用、医学的知識までを学び、その習得度を客観的に証明できる仕組みです。下記のハンドブックから出題され、級により出題範囲が異なります。


②初級睡眠健康指導士
正しい睡眠習慣や非薬物的改善法(認知行動療法等)の基礎知識を身につけ、自分や身近な人の睡眠の質向上に活かす目的の資格です。
6時間相当の学習プログラムを1日で行い、講座後には認定試験を行います。
合格者には日本睡眠教育機構より「睡眠健康指導士初級」の認定書が交付されます。

③上級睡眠健康指導士
学術的・科学的な睡眠知識をさらに深め、地域や職場などで睡眠指導や普及活動を行える人材を目指す資格です。
70~80分(講義・演習・実習)を1コマとし、15時間相当のプログラムを3日間で構成します。
合格者には日本睡眠教育機構より「睡眠健康指導士上級」の認定書が交付されます。

一般的な流れは①⇒②⇒③と段階を踏んで取るのが良いのかもしれませんが、私はいきなり③を受講しました。
理由は別の睡眠資格(スリーププランナー)を持っていて基礎的な睡眠知識を学んでいたこと、③上級睡眠健康指導士講座がちょうど開催される時期だったためです。
というのも、睡眠健康指導士試験は年間開催回数がおおよそ決まっており、初級は年間6回、上級は年間2回です。上級はタイミングを逃すと次の受講チャンスは半年後となるため、今しかないと思い受講しました。

受講の流れ

申込は(社)日本睡眠教育機構のホームページから申し込むことができます。

Web申込の受験料は以下の通りです。一般申込の場合、110,000円と高額です…
ちなみに、初級資格の申込は27,500円で、初級認定者は88,000円で上級申込可能です。つまり、初級+上級のセット価格は115,500円と上級のみの場合と大差ないので、初級から順に受講したい方はお得と言えますね。

引用:日本睡眠教育機構ホームページ


申込をすると、講座の1週間前に当日使用するテキストが自宅に郵送されてきました。

講座について

講座は土日3日間、オンラインで行われました。内2日間は朝から夕方まで講義+一部グループワーク、3日目は午前中講義+グループワーク、その後1時間で試験という流れでした。昼休みを除き、ほぼ休みなく一日中睡眠研究の専門家の講義が続きました。

講義の詳細内容はここでは書くことが出来ませんが、睡眠学の各分野で権威のある教授陣による、研究のエビデンスデータに基づく講義でした。中には所見では理解が難しい内容もありましたが、ここでしか聞けないような深く踏み込んだ内容も多く大変勉強になりました。

基礎理論に基づき、具体的な研究結果に関する話が多く、ある程度睡眠学の基礎を知っている前提でないと理解が難しいと思います。下記のハンドブックや、睡眠の基礎を学んでからの受講をオススメします。
私はスリーププランナー資格の取得とともに、下記ハンドブックを事前に軽く読んで臨みました。


試験について

3日目の講義終了後、オンラインで受験しました。内容の詳細はここでは書けませんが、睡眠学の基礎的内容でした。問題数はそこまで多くなかったので、試験時間が足りないということはなかったです。60点以上で合格のようです。ちなみに点数の開示はされませんでした。

合格後の流れ

試験終了後、2週間足らずで合格通知がメールで届きました。その後、認定証が自宅に郵送されてきました。

ちなみに、上級睡眠健康指導士資格の有効期限は取得後3年間で、更新時に55,000円を支払い、再度6講義以上出る必要があります。


総括

この資格に関しても、受講して良かったというのが率直な感想です。受講するのにかなり良い値段がしますが、巷の書籍や情報では得られない深い内容をある程度体系的に学ぶことができます。また、リアルタイムの講義だからこそ、紙面に書かれていない内容も聞くことができた点も良かったです。
例えば、指導等をする上で「理想論はこうだけど、こういう場合のベターな選択は?」といった観点で役に立った情報もありました。学んだことを自分の血肉として、今後の睡眠指導等にも役立てていきたいですね。

また、現在はオンラインで受講できるため、地域によらず容易に受講できるのも良い点かなと思います。睡眠健康指導士は下図(2025/1/3現在)の通り、特に上級認定者は地方だと少ないのが現状ですが、私が受講した回では地方在住の方も一定数いました。より睡眠市場全体の裾野が広がっていくと良いですね。

今回の記事が、少しでも受講検討している方の参考になれば幸いです。


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