M4 MacBook Airについての予想
2024年11月8日、M4チップを搭載した3つのMacが発売された。その3つのMacとは、iMac、Mac miniおよびMacBook Proであり、MacBook Airは2025年に発売されると期待されている。
そこで本記事では、M3 MacBook ProとM4 MacBook Proの違いとM4 iMacを参考に、M4 MacBook Airがどのような仕様や価格になるのかを予想する。
M3 MacBook ProとM4 MacBook Proの比較
Appleのサイトによると、M3 MacBook Proと比較したM4 MacBook Proの主な変更点は以下のとおりである。
チップ
M3:Apple M3チップ(8コアCPU、10コアGPU、100GB/sのメモリ帯域幅)
M4:Apple M4チップ(10コアCPU、10コアGPU、120GB/sのメモリ帯域幅)
ディスプレイ
M4:Nano-textureディスプレイに変更可能
メモリ
M3:8、16、24GB
M4:16、24、32GB
バッテリー
M3:70Wh(最大22時間のApple TVアプリのムービー再生)
M4:72.4Wh(最大24時間のビデオストリーミング)
カメラ
M4:デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラを搭載
ディスプレイのサポート
M3:ノートブックを閉じた状態で最大2台の外部ディスプレイに対応
M4:ノートブックを開いた状態で最大2台の外部ディスプレイに対応
ポート
M3:2つのThunderbolt / USB 4(USB-C)ポート
M4:3つのThunderbolt 4(USB-C)ポート
価格
M3:¥248,800(税込)〜
M4:¥248,800(税込)〜
M4 MacBook Proは、M3 MacBook Proと比べて上記のような変更点(特にメモリが8GB増量)があるのにも関わらず、価格は据え置きになっている。
M4 iMacの仕様
Appleのサイトによると、M4 iMacの仕様は2ポートモデルと4ポートモデルで以下のように異なっている。
チップ
2ポート:Apple M4チップ(8コアCPU、8コアGPU、120GB/sのメモリ帯域幅)
4ポート:Apple M4チップ(10コアCPU、10コアGPU、120GB/sのメモリ帯域幅)
ストレージ
2ポート:最大で1TBに変更可能
4ポート:最大で2TBに変更可能
メモリ
2ポート:最大で24GBに変更可能
4ポート:最大で32GBに変更可能
ディスプレイ
4ポート:Nano-textureガラスに変更可能
カメラ
全て、デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラを搭載
ディスプレイのサポート
2ポート:最大1台の外部ディスプレイに対応
4ポート:最大2台の外部ディスプレイに対応
ポート
2ポート:2つのThunderbolt / USB 4ポート(オプションでギガビットEthernetを追加可能)
4ポート:4つのThunderbolt 4ポート、ギガビットEthernet
* M4 iMacの2ポートモデルのポートは、仕様ではThunderbolt / USB 4ポートとなっているけれども、Thunderbolt 4(最大40Gb/s)に対応すると記載されている。
以上より、M4 iMacの4ポートモデルは、上述したM4 MacBook Proの主な変更点を採用していることがわかる。
M3 MacBook Airの既製品
M3 MacBook Airには画面サイズが13インチのものと15インチのものがある。
両者の違いはサイズや重量のみならず、スピーカーの数が前者は4つで後者は6つになっている。
M3 MacBook Airの既製品(カスタマイズ無しのいわゆる「吊るしモデル」)として、SSDやメモリの容量などが異なった3種類のモデルが販売されている。
本記事では便宜的に価格の高いものからそれぞれ「松・竹・梅モデル」と呼ぶことにする。
各モデルの主な仕様と価格は以下のとおりである。
このようにM3 MacBook Airの既製品は、メモリとSSDの容量を除いて同じ仕様になっている。
ただし、13インチの梅モデルだけはGPUのコア数が少なく、電源アダプタが異なっていることに注意が必要である。
M4 MacBook Airの仕様の予想
M4 iMacのようにM4 MacBook Proに加えられた主な変更がM4 MacBook Airにも採用されると考えられる。
ただし、13インチの梅モデルだけは、M4 iMacの2ポートモデルと同じく、他と比べてCPUとGPUのコア数が少ないM4チップが搭載され、それに伴って外部ディスプレイ出力などが制限されると考えられる。
M4 MacBook Airにおいて予想される主な仕様は以下のとおりである。なお、M3 MacBook Airからの変更点は太字で示している。また、特に記載がない場合は全モデルで共通する仕様となっている。
カラー
シルバー
スターライト
スペースグレイ
ミッドナイト
チップ
13インチ梅:Apple M4チップ(8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine、120GB/sの/メモリ帯域幅)
それ以外:Apple M4チップ(10コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engine、120GB/sの/メモリ帯域幅)
ディスプレイ
13インチ梅以外:Nano-textureディスプレイに変更可能?
メモリ
13インチ梅:16GB(24GBに変更可能)
竹・15インチ梅:16GB(24GBまたは32GBに変更可能)
松:24GB(32GBに変更可能)
ストレージ
梅:256GB SSD(512GB、1TB、2TBに変更可能)
竹・松:512GB SSD(1TBまたは2TBに変更可能)
バッテリー
詳しい数値はわからないけれどもM4 MacBook Proのようにバッテリー駆動時間が長くなると予想する。
ワイヤレス
Wi-Fi 6E(802.11ax)
Bluetooth 5.3
カメラ
デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラを搭載
オーディオ
13インチ:4スピーカーサウンドシステム
15インチ:6スピーカーサウンドシステム
ディスプレイのサポート
13インチ梅:ノートブックを閉じた状態で最大2台の外部ディスプレイに対応
それ以外:ノートブックを開いた状態で最大2台の外部ディスプレイに対応
ポート
13インチ梅:Thunderbolt / USB 4ポート
それ以外:Thunderbolt 4ポート
* 13インチ梅のThunderbolt / USB 4ポートは、M4 iMacと同じようにThunderbolt 4(最大40Gb/s)に対応するとされる可能性がある。
ポートの数は以下の4パターンのどれかになると考えられる。
すべてのモデル:2ポート
13インチ:2ポート、15インチ:3ポート
13インチ梅モデル:2ポート、それ以外:3ポート
すべてのモデル:3ポート
ポートの数については、MacBook Airの筐体の小ささや生産効率などを考慮すると、どのパターンが採用されるのか現段階では判断するのが難しい。
価格については、M4 MacBook Proがそうであったように、M3モデルから据え置きになると予想する。ただし、為替などの影響で変動する可能性がある。
M4 Macbook Airの既製品の予想
以上より、M4 Macbook Airの既製品は、M3 Macbook Airと同様13インチと15インチのそれぞれで3種類ずつ販売され、以下のような仕様と価格になると考えられる。
今後のMacBook Airに対する希望
今後のMacBook Airに対する希望は以下の4つである。
13インチの梅モデルの仕様をそれ以外のモデルと同様に変更
今回の予想では13インチの梅モデルのみ仕様が異なるとしたけれども、可能であればそれ以外のモデルと同じ仕様になるのが望ましい。
ヘッドフォンジャックの位置の右から左への変更
ヘッドフォンのケーブルは左耳側から伸びているものが多く、ヘッドフォンジャックが右側にあるとケーブルが体を交差するため少し煩わしい。
MacBook Airは筐体が小さいため難しいかもしれないけれども可能であれば左に変更してほしい。
Wi-Fi 7への対応
これはMacBook AirだけでなくすべてのMacへの希望である。
2024年9月に発売されたiPhone 16シリーズはWi-Fi 7に対応したのにも関わらず、その後に発売されたM4 MacはWi-Fi 6Eのままである。
M4 MacBook Airも同様にWi-Fi 6Eになると予想されるけれども、それ以降のMacではWi-Fi 7に対応することが望ましい。
スペースブラックの追加
強く希望しているわけではないけれども、追加されたら喜ばしい。
まとめ
M4 MacBook Airは13インチの梅モデルを除いて、M4 iMacと同様に、M3 MacBook ProからM4 MacBook Proへの変更と同じような仕様変更がなされ、価格はM3 MacBook Airから据え置きになると予想する。
ただし、特にThunderboltポートの数については2つか3つかわからないので今後の動向に注目したい。
最後に、本記事の内容はあくまでも予想なので、実際の仕様や価格とは異なる可能性があることにご留意願いたい。