約300社が参加?難民人材雇用プラットフォームTalent hub〜オランダ編-第1弾〜
オランダ訪問レポートシリーズの第1弾として、今回はRefugee Talent Hubのご紹介をしてゆきます!
Refugee Talent Hub は2016年に世界経済フォーラム(ダボス会議)にてグローバル企業であるアクセンチュア社がイニシアチブをとって立ち上げた非営利団体。
オランダ国内の雇用主と、難民の背景を持つ求職者を結びつける活動を行っています。
この団体の大きな特徴は、アクセンチュアをはじめ、約300もの企業とパートナーシップを結んでいることです。
今回のオランダ出張の機会をくださったETIC.メンバーと共に、マネージャーのEva Husonさんに、団体が提供しているプログラムや、パートナー企業の巻き込み方をヒアリングさせていただききました。
提供プログラム
■Workshop
o LinkedInのトレーニング、面接セミナー、Webサイトの構築に関するコースを提供
■Meet and Greet
o 企業と出会う機会を提供
o 例)金融サービスプロバイダーとビジネスケースに取り組む、レストランのキッチンに立つ、テクノロジー企業で工具を使う等
o 少人数(5~6名)や大規模で(約100名)開催
■Training
o 雇用主が実際にプログラミング等のスキルを研修として提供
■Internal training program
o 雇用主が企業内での研修を提供
■Mentor Program
o 会社の社員が求職者のメンターとなる
o 雇用主への雇用ガイド(オランダ語)やロードマップも用意されている。
求職者はニュースレターに登録することで簡単にイベント等の情報を得ることができる。
パートナー企業の巻き込み方について
■世界的背景
■アクセンチュア社がイニシアチブをとっていることによる影響力
■雇用先企業への支援
ちなみに、彼らのプログラム対象者は主に「認定難民」ということでした。
2021年段階で、オランダでは認定難民が99,586名、難民認定申請者が17,117名。難民認定と法的地位の付与を政府が担い、その後の社会統合や就労支援を民間が担うという役割分担が伺えます。
ちなみに、日本では認定難民が1,132名、難民認定申請者が23,765名です・・・日本ではほとんどが、難民認定されていないため、やはり国によっての課題やニーズが異なることを再認識しました。
WELgeeが試行錯誤で形作ってきた仕組みとの類似点が多くあったことには驚きました。どこの国であっても、言葉も文化もわからない新しい土地にたどり着いた難民が就労に向けて歩み出すには様々な壁が存在します。
ゆくゆくは、日本版のRefugee Talent Hubのようなプラットフォームを作ってゆきたら、と視野が広がりました。
難民人材と一緒に働くことに興味がある方へ
WELgeeでは、難民人材に特化したキャリアコーディネーションサービス『WELgee Talents』で、「難民」あるいは「避難民」と呼ばれる人たちが、これまでに培ったスキルと経験、逆境の中でも道を切り拓き、挑戦を諦めない情熱や志を活かして、日本企業で活躍する採用事例を創り出しています。
■ 導入企業
ヤマハ発動機株式会社・シティコンピュータ株式会社・ベースフード株式会社・ネントリーズ株式会社などの22社。
「難民の人たちと交流してみたい」
「どんなスキルや経験をもつ人たちがいるのか詳しく知りたい」
「自社や知り合いの会社のニーズと照らし合わせてみたい」
などのご関心がある方は、
まずはウェブサイトから詳しい情報をご覧ください。
企画・構成・編集:WELgeeプロボノチーム(高須、内田、山内、小原)
文責:渡部