[過去記事]2021年6月4日

※こちらは2021年6月4日にFacebookに投稿された内容の再掲です。

こんにちは、島田市要約筆記サークル
「うさぎ」です。3週間も早い梅雨入りに生活リズムもくずれがち、長梅雨?との予報も出ています。
最近、アロマオイルを購入し、アロマストーンに数滴垂らして玄関や部屋に置きリフレッシュしています。ジメジメと湿気も多くスッキリしないとき、自然の香りが気持ちを上向きにしてくれます。
今回は耳鳴りについて。
ろう者、難聴,失聴者の半数以上に耳鳴りがあり、耳鳴りのある人の90%に何らかの難聴があるそうです。健聴者も、時に耳鳴りを感じることがありますね。キーン、シャンシャン、ジージー、ボワーンなどとても不快です。
健聴者でも加齢性の難聴は30代からはじまり、その一例はよく言われるモスキート音が聞こえなくなる現象です。内耳の蝸牛では、内部の有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、聴神経に伝達します。
入口部分が主に高音に反応しますが、加齢による細胞の脱落が原因で起きるといわれています。
島田市図書館で1冊の本を見つけました。
『耳鳴りに悩んだ音楽家がつくったCDブック』
発行元 DU BOOKS 
発売元 ㈱ディスクユニオン
筆者は、静岡県出身の音楽家 
鈴木惣一朗氏
1959年浜松生まれ 1983年デビュー
鈴木氏は健聴者、一度突発性難聴にかかるも回復。その後、耳鳴りに悩まされるようになって、音楽を生業とする身の上で聞こえは根源、絶対に直したい、と。
耳鳴りを訴える音楽家は多く職業病とも言えるが、それを告白しづらい、と本書で。見えない障害、難聴にも通じることです。著書では回復と治療に向けて専門医を探し、問い、聞こえや耳鳴りのメカニズ厶を考えるうち、人間の本質にまで及ぶようになった様子が書かれています。
本の構成は、
1.耳鳴りについて
[慶應義塾大病院耳鼻咽喉科医長 大石直樹先生に訊く]
2.音楽家、耳鳴りについて語る
[坂本龍一さんに訊く]
3.自分の症状に効果があるかどうかを確かめつつ、耳鳴りにやさしい音楽をつくってみた
4.収録CD 『Music for Ringing』は
どのようにつくられたのか?楽曲解説
・安眠するために聴いていた音楽リスト
など全55ページ、短時間で読めそうな内容です。今まで気づかなかった方向から、耳鳴りや難聴を考えることができ、面白いと思いました。
難聴・失聴者の聞こえは千差万別、万人万様、耳鳴りのあるなしやその程度などもさまざま、体調や環境、ストレスも関連し、推し測るのが難しいと感じます。
5月末プラザおおるりホールで、
“高校生がよみがえらせた銘機で聴く”
【昭和の名曲レコードコンサート】
近年再注目のアナログレコードを、島田工業高校の生徒が製作した音響機器で再生、が開催されました。
途中、CDとレコードの音を比較する試みも…、高性能の素晴らしい機器で聴き比べたせいもあり、その違いがはっきりとわかりました。
デジタルはひとつひとつの楽器の音に雑味がなくスッキリと明瞭ですが、アナログは複雑な音の重なりや奥行きが素晴らしいと感じました。
人間の耳と脳の関係、この本の中でもアナログ、CD・デジタルメディアでの音について、何故アナログが耳に優しいのか?を耳や神経、脳のしくみを通してわかりすく解説しています。
梅雨時のステイホーム、しばし読書と音楽を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
島田市要約筆記サークル「うさぎ」は月2回、第2・4土曜日に例会を開催しています。ご興味のある方はぜひこの欄にコメントください。お待ちしています。

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