[過去記事]サークルの歴史紹介

※こちらは2020年12月5日にFacebookに投稿された内容の再掲です。

今回は私たち「うさぎ」の活動の歴史についてお話します。

2006年、障害者自立支援法が施行。
しかし当時の島田市には聴覚障害者を支援する団体はなく、対応も不十分でした。
そこでひとりの要約筆記奉仕員が、要約筆記サークルの設立を呼びかけました。
これが「うさぎ」の始まりです。

サークルのモットーは「地域の人に要約筆記を知ってもらう」でしたが、
まずは文字によって意思疎通が図れることを難聴者にも健聴者にも知ってもらいたいとの思いから、
耳マークカードの啓発活動からスタートしました。
市内のお祭りにメンバー全員で参加し、耳マークカードだけでなくさまざまな耳マークグッズを展示したり、筆談用のボード体験等もしました。
また役所、公民館、銀行、病院、商店等の窓口への設置と筆談の対応をお願いしました。
しかし現状はまだまだ認知度が低く、利用者は少ないようです。

次は難聴についての知識と理解を深め、さらに要約筆記を学ぶことにより、
最終的には要約筆記者(当初は要約筆記奉仕員)の養成を、の願いから要約筆記啓発講座を開いてきました。

現実には、身近に聞こえに不自由されている方は多いと思われるのですが、まだまだ知られていません。

広報活動の一環として市の行事(福祉大会、ふれあい広場、講演会)で要約筆記を行い、
音声が文字表現されたスクリーンを見た参加者からは
「聴覚障害者だけでなく健聴者にとっても良いものだね!」と好評です。

要約筆記派遣事業は自立支援法(現在は障害者総合支援法)による公的派遣で、事業の内容条件はまちまちです。
島田市の場合、要約筆記者派遣利用のしおりが該当します。
島田市のWEBサイトの外出支援のページ(https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kurashi-docs/gaisyutu.html#youyakuhikkisya)にも記載されています。
要約筆記を利用すれば家族の手を借りずに病院受診、各種の説明会等も単独での行動が可能です。
音声情報をその場で文字にして伝えることにより、
その結果として聴覚障害者の人権を保障することにもつながるのです。

発足当時の「うさぎ」のチラシです。


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