泥にまみれろよ
“バスケ勝ったな”
とだけ一文送られてきた。
僕が青春を過ごした中学バスケ部のキャプテン、たーくんからのLINE。
普段ほとんど連絡取らない彼からの不器用で、短くて、ストレートなメッセージに胸を打たれた。
中学高校の間はかなりの時間を共有して、ちょっと喧嘩もした、数少ない同士である。
先日のバスケW杯
日本v.s.フィンランド戦
日本代表の劇的な勝利で、
僕の青春がフラッシュバックしたのだ。
レジェンド田臥選手や、
現在だと冨樫選手や河村選手など、
小柄な選手が、海外のビッグマンから得点を量産する姿がカッコよくて仕方がなかった。
そんな選手に憧れてバスケに夢中になって少年時代を過ごしたが
僕が所属してたバスケチームには誰もが認める絶対的エースがいた。
そのエースとは小学校でもピッチャー&キャッチャーのバッテリーを組んでいた⚾️
僕は取る専門。
その野球チームでも彼がエースだった。
僕はいつも2番手だったのだ。
僕の上にはいつもそのエースがいる。
結局一度も勝てたことは無かったかな。
そんな彼に負けない技を磨いたのが、3ポイントシュートだった。
ちなみに、スラムダンクで好きなキャラクターは豊玉の南。
南が履いてたバッシュを、夏休みの自由研究で厚紙と発泡スチロールで作った笑
そういうわけで
現代バスケの3ポイント主体のスタイルは、僕にとっても少し特別な想いがある。
日本の選手がスリーを決める度に、心の中でガッツポーズ。
少年時代思い描いてたシーンがそこにはあった。
スポーツとは
勝利に対する貪欲な姿勢というのが必要不可欠なんだと思う。
勝ってこそ楽しい。みたいなのもわかる。
けど、
いつもエースに勝てなかった僕はいつのまにか勝ちに対する執着は消えていき、
気づけば2番手気質になっていた気がする。
バスケ部最後の引退試合、敗戦後キャプテンやエースは泣いていた。
僕は泣けなかった。
自分はもっと努力できたんじゃないかって思って彼らを見てた。
羨ましかった。
大人になってもこの気質は引き継がれ、
開業までの間はいつも生ぬるく2番手ポジションにいることが多かった。
女房役と言えば聞こえはいいが、
一番になる才能がなかったんだと個人的には思っている。
話は戻って、
バスケに対する情熱は少し形を変えていくこととなり
プレイヤーとしての熱意よりも、
バッシュやファッションの方にアツくなってしまったのだ。
事実、毎月立ち読みしてた月刊バスケットは、記事よりもスニーカーの通販ページを食い入るように見ては(当時webとかないからね笑)学校の机に落書きする。
たいしてバスケも上手く無いのに、一丁前にジョーダンシリーズを履いたりしてた。
ファッションに全く興味のない真面目一筋の親父からはよく言われた、
カッコつけマンって。
けどそれが今の美容師としての
美的センスや感性にはとても大きく影響してるんだと思う。
先述のキャプテンたーくんと、田舎の古着屋でリーバイスのダブルエックスのレプリカを一緒に買ったりしたのも、今となっては、ファッションに興味を持つ原点だったのかなと思う。
遠回りしましたが
青春がフラッシュバックして、
原点回帰で明日からも頑張ろうと思います。
エースのような派手さはないけど、
今日も自分らしくおじさんらしくカッコつけて、ヨチヨチとジョギングで一歩一歩確実に進んで行こう。
お気に入りのNIKEのランシューで。
今日のオーストラリア戦も、片手にビールとハンカチで観戦したいと思います🏀
頑張れニッポン🇯🇵
ではでは!
WELD竹澤英丞