2023 NFL Draft 3巡95位
大分良いペースで2,3巡の2人の記事を書けそうなので、この熱が冷めないうちに残り5人も頑張ります
当日の流れ
3-81(TEN) Tyjae Spears(Tulane)RB
非常に近代的なRBという印象で、即スターターも務められそうな選手。指名したのがTENというのが秀逸で、Kingとの補完性も抜群。懸念点は既にACLが怪我により無くなっており耐久性に疑問符がつくか。
3-83(DEN) Riley Moss(Iowa)CB
非常に好みの白人CB。粗削りなので多少の時間はかかるかもしれないがボールセンスが高くSurtainの対面としてINTを量産する可能性もあり、SFとして起用しても面白そう。
3-85(LAC) Daiyan Henley(Washington State)LB
LBらしいLBでまさにLACにうってつけな選手。BengalsがL.Wilsonを指名した時と似ている。良いスターターにはなれそうだが、E.Kendricksという最高のお手本がいるという環境も含めて楽しみ。
3-87(SF) Ji'Ayir Brown(Penn State)S
足が速く無さそうなのがネックだが、判断含むプレイスピードの速さ、ボールに対する嗅覚は相当なものWord,Gipsonの後釜として、Hufangaの相方としても良い指名。Hufangaがカオスにした所であっさりボール奪いそう。
3-88(JAX) Tank Bigsby(Auburn)RB
即スターターと言われると物足りないと感じるが、Etienneの控えと考えると負担を減らす意味でも怖い指名。この2人に加え、D.Johnson,J.Hastyと爆発力のある2人も控えており、一気にバックフィールドを強化していて怖いチームに…
3-93(PIT) Darnell Washington(Georgia)TE
この指名に関してはBengalsが悪くね?とも思う。わざわざトレードダウンしてPITの下に行って搔っ攫われる失態。Washingtonは元より狙ってなかったと信じる他ない。PITにはFreiermuth筆頭にTEの層が厚いのでWashingtonに必要なじっくり時間を与えて育てる地盤が固まってるのが嫌。
3-94(ARI) Michael Wilson(Stanford)WR
Senior Bowlで評価を急上昇させたキレッキレのルートを走るWR。まだまだ粗削りなので試合経験を積ませながら育成したい選手だと思うので、Hopkinsの放出の一因としてうなずける指名。大エースになれそうなポテンシャルに溢れた楽しみな選手。
3-95 Jordan Battle(Alabama) S
Profile&Stats
生年月日:2000年12月14日
出生地:フロリダ州フォートローダーデール
身長:6'1'(約185cm)
体重:209lbs(約95kg)
Film Feeling
Battleは2021と2022の試合を観ました。2021はvsGeorgia, vsMississippi Stateの2試合、2022はvsMississippi State, vsLSU, vsTexas, vsArkansas, vsKansas Stateの5試合の計7試合を見ました。2021が終わったタイミングでは1巡のMockも見かけたので、2022にパフォーマンスが落ちたのか、興味があったので1,2巡の2人よりも多くの試合を見る事になりました。
結果としてはBattle本人のパフォーマンスが極端に悪くなっている事は無いように感じました。一方で1巡を期待された選手の成長曲線を描く事は出来なかった印象です。
プレイスタイルとしては堅実な1 High型Sという感じだと思います。個人的にAlabama産の選手はサイズや身体能力が特徴的な博打要素が強いイメージがありました。Battleはその正反対な選手だと思います。基本的なテクニックや足さばきが丁寧で綺麗なのは流石名門といった感じですね。1Highとしてもミスが本当に少なく、Deepでの守備範囲も広く、何よりもボールスキルが抜群ですね。WRでも捕るのが難しそうなボールも難なくキャッチしていて、INTに華があります。
ただタックル力はSとしては少し物足りなく、1年目から即スターターというのは不安が残ります。なんとなくですが今オフにATLに移籍したBatesのCollegeと非常に似ているなと感じました。
Strong Point
・Sとして最適なサイズを持つフィジカルなS。
・Alabama_Dのリーダーであり、高いフットボールIQと優れた直感を持つ。
・腰使いがスムーズでカバレッジもスムーズ。
・Middle Zoneで小柄なレシーバーを脅かす。
・2021年シーズンを通して、Man Coverでターゲットにされた際に許した距離はわずか111yds。
・Deep ZoneでWRをCoverするスピードがあり、セパレートを許さない。
・クォーターバックの視線でReadするのが非常にうまく、優れたフィールド認識とボールスキルで反応する。
・RZ, GLでの意識が高く、後ろに残ってFade Routeを奪う。QBのブレイクを見逃さない。
・タフでランサポートでオフェンスを破壊できる体格。
・ボディコントロールとバランス感覚に優れ、オープンフィールドでの1on1に強い。
・手を巧みに使い、反則せずにFFさせる事への意識が高い。
・積極的なタックラーで、最後までPursuitし続けるハイモーターな選手。
Weak Point
・常に良いタックルをしているわけではなく、テクニックを向上させる必要がある。
・Pursuitのアングルを厳しくする必要がある。
・バックペダルが高く、トランジションで一歩遅れることがある。
・スピードはあるが、NFLの爆発的なスピードのWRに対応できるかは懸念。
・しっかりパックするよりも、肩を下げてビッグヒットを狙う。
・ジャンプのタイミングが悪く、インターセプトを逃すことがある。
・積極的だが脅威的なタックラーではない。
・ギアを落としてトップスピードに立て直したときの反応が素早いとは言えない。爆発力というより本能的。
雑感
BatesとBellの後釜として、Hillを昨年指名して、今オフにScottを獲得していたのでSの指名は無いと思っていましたが、Battleの指名はチームにとって必要だったと感じます。スターターの2人が抜けたから即スターターでは無く、Hill,Battle,Scottの3人で2席のスターター枠を争う方が競争力も生まれSのDepthも厚く出来るので正しいチーム作りだと思います。またBellとBatesの代わりにCGJ等の大物では無く、Scottと契約した理由も分かります。
Battleは成長すればBatesになれると思いますし、HillはBellを越えられると思います。またHigh School卒業時点でTop2のタレントと評されていた2人がCollegeでも結果を残しBengalsで揃ったのはロマンですね。Battleの指名でSユニットは今後3年程が非常に楽しみなユニットになったと思います。
~See you soon~
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