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職場でホモバレ(仲間だねって言われても)

職場でホモバレと言っても相手もゲイというパターン。
経験した人もいるだろう。

俺の職場での話を。

職場ゲイとの初めての遭遇はクラブでだった。
バーラウンジでハッちゃけている時に声を掛けられた。

「はじめましてー。ちょっといいですか?」
ナンパされたのかと思ってテンション高めに『はい!なんでしょう!』と返すと、「実は僕同じ会社なんですよ 笑。〇〇部の方ですよね?」
ナンパでなかったのは残念だが、それをきっかけに仲良くなった。

同じ会社でもフロアが違う部署で、接点がまったくなかった。
"職場”という日常の中に"ゲイの友達"という非日常の存在があることは不思議でもあり楽しいことで、一緒に昼ごはんを食べに行ったり、近場で働くゲイの友達との飲み会に連れて行って「同じ職場の〇〇くん」と、なぜか得意げに紹介してみたり。
これは仲良くなれたパターン。

これとは別パターンなのが、職場で関わりのある相手からのホモバレだ。
相手は同じ部で同じ課、同じチームの隣の隣のデスク。
俺の主観では"仕事ができないヤツ"だった。

「なぜ、今それをする?」
「なぜ、そういう考えに至る?」
「同じミスをこの前もその前もしたよね?」

そういうタイプで、仕事ではとことん波長が合わない男だった。
(客観的に見れば俺も仕事ができないヤツだったかもしれないけれど)

その彼から仕事中に付箋を渡された。
「ブログ読んでるよ!俺も仲間 ♪」と書かれていた。

え!マジか! 
でも、今コレよこす?
忙しいんだけど!
え、お前もゲイ? 
つか、その前に仕事早く片付けて?
え、なにこのホモバレ!

頭ぐるぐる。
職場では、自分がゲイであること、その世界そのものを箱にしまって蓋をしていた。
その蓋を開けて箱の中に入ってこられて「俺も仲間♪」って言われても。

蓋を開けた相手が別の人だったら違っただろうと思う。
しかし、できるだけ関わりたくない相手からのカムアウトは戸惑いがあった。
まったく親しくもない男と「俺らしか知らない俺らの秘密」を共有することになってしまったのだ。

できることなら話かけてすら欲しくないのに、終業後に「今日は〇〇で知り合った相手とリアルするんだー」と言われ、翌日にはその報告。
お前のセックスライフとか聞きたくねーし。

前出のクラブで知り合った彼とは波長が合ったので友達になれたが、そうでなければ仕事で関わることがない以上、社内で会っても"会釈するだけの関係"で済んだだろう。
ところが仕事で関わりがある相手だと、波長が合えばいい友達になれるだろうが、そうでない場合は少しツラい。
結局、彼には「職場でゲイの話題は避けて欲しい」と言ってしまった。

職場で自分と同じゲイを見つけて声を掛けたい気持ちはわかる。
けれど、「自分もだよ」と声を掛けるのは、相手との距離感を確認してからにした方がいいだろう。同じ秘密を抱えていようが、それだけで友達にはなれない。

余談になるけど、マッチングアプリも注意 笑

会社で休憩中にナイモンを開いたら、サムネで俺の隣に職場の人が。
「ごめんなさい...」と、そっとブロックしたものの...

社内ですれ違った時に「あ、どうも!」と。
あ、どうも!って、それまで挨拶もしたことなかったのに 笑
見られてましたよねー。あー、不覚。

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