【必見!】訪韓団 2021 記述文例 2
さて、訪韓団2021春の申し込み締め切りが近くなってきました。(2020年11月27日まで)そこで、前回の登稿に引き続き記述文の書き方をレクチャーしていきます。前回の記事を読んでいない方はまずはそちらから読んでいきましょう。
記述文の書き方のコツ
記述文の書き方のコツとしては、以下の4つを意識してみましょう。
①自分の意見を文頭に持ってくる。
②日韓での比較を行う。
③テーマに対する自分の意見を書く。
④このテーマを選ぶことによるメリットを強調する。
上記の4つのポイントを意識しながら、実際に文章を読んでいきましょう。
私が考えた議論のテーマは「日韓両国における脱プラスチックのための政策と環境教育について」です。
ー① まず自分の意見を文頭で記述する。こうすることで、読み手に記述文の全体像を把握してもらうことができます。
近年、プラスチックの廃棄を防ぐために世界各国でストローやマドラーの販売禁止やレジ袋の有料化・課税の措置がとられています。SDGsに即した環境負荷の少ない政策の施行が求められている状況は日本も韓国も同様です。韓国ではいち早くレジ袋の有料化やプラスチックの輸入量を抑え国内でリサイクルする方針を示すなど、この世界的な潮流にいち早く対応してきたと言えます。一方で、日本では2020年にようやくレジ袋の有料化が導入されましたが、依然として脱プラスチックの動きが進んでいるとは言いにくい状況です。日本で暮らしている私たちは脱プラスチックの意識はあっても、実際の生活となるとその利便性のために消費してしまうのが現状ではないでしょうか。
ー② 日韓両国での比較を行いましょう。大学生訪韓団の目的の一つは韓国の大学生との交流ですので、”韓国”の大学生と議論するのに他の国と比較しても意味が無いですよね。
私はこの要因の一つとして、日本の教育課程において環境問題への興味関心の喚起や環境負荷軽減のための実践の場が十分に用意されていないことがあると考えます。そこで、韓国の大学生とは大学生に至るまでの教育課程においてどのような環境教育を受けてきたかについてお互いに説明した上で、両国のプラスチック廃棄量削減のための政策に対する評価について議論したいと考えます。このテーマは私たちに身近な環境問題を取り扱っているため親近感を持ちやすいことに加えて、各自が教育課程で受けた環境教育は国・地域・学校によって差があるため議論しやすいと考えました。韓国では早くから環境問題に対応した政策をとってきたことから、日韓の大学生の環境問題への意識には違いがあると予想されるため、実際の議論で互いの国の現状を報告し合いたいです。
ー③④ このテーマに対する意見を書いた上で、テーマの妥当性を強調しましょう。
個人的なこのテーマに対する意見としては、日本では環境教育が教育機関において適切に実施されているものの、環境問題が私たちの生活に与える影響を直感的に認識できず、行動に結びつかないことが問題であるため、政策としてレジ袋の有料化などを進めていく必要があると考えます。小学校から現在に至るまで“もったいない”概念の学習や、「電気をこまめに消す」といった生活習慣の奨励は行われてきたものの、その活動に取り組まないことで生じる生活におけるデメリットをあまり感じることができませんでした。いくら教育機関で環境問題への対応の重要性を学んだとしても、実生活に直接の関わりが無いと興味関心を持ちにくいです。そこでレジ袋の有料化といった政策をとることで、脱プラスチックに自分も関与しているという当事者意識を持つことができるようになりより環境問題に対処する意識が芽生えると思います。今後の展望としては日韓両国が脱プラスチックに向けた政策を施行していく必要があると思います。日韓は海を挟んで向き合っており、海洋に流出した廃棄プラスチックゴミなどは相手国に漂着したり、マイクロプラスチックとなって海洋を汚染し、海産物に悪影響を与えることが懸念されます。今後は日韓両国が協調して脱プラスチック政策を協議・検討していく必要があると考えます。
最後の文章では、議論の方向性を示した上で今後の展望を書いてみましょう。
最後に
このnoteを読んで記述文の書き方がさっそく書いてみましょう。例年この記述文をなかなか書くことが出来ずに、オンラインで登録だけして記述文を提出しない方が多数いらっしゃいます。このことを踏まえると、いかに記述文でみなさん苦労しているか分かりますね。「特に意見なんかないよ・・・」と言う方もいるかもしれませんが、このnoteの文例を真似する形でも良いので、まずは書いてみましょう!!
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