【Hierarchical Autonomous Agent Swarm】まるでドラえもん!?道徳性、倫理性を備えた人間のような自律型AIエージェント
Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)は、道徳性、倫理性を持ったまるで人間のようなAIが特定のタスクを自動でこなすAIエージェントです。
道徳性、倫理性を持ったマシンって、ドラえもんじゃん!って感じですよね!
現実のソフトウェア開発のように、プロジェクトを統括するエージェントで構成された監視委員会と、それぞれのタスクに特化したエージェントで構成されています。
こちらが実際に使用している様子です。
現在、Githubのリポジトリには,1000以上のスターがついており、注目されています。
今回は、Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)の概要や使ってみた感想をお伝えします。
是非最後までご覧ください!
Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)の概要
Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)は、組織化され倫理的に管理された AI エージェントのエコシステムを作成する画期的な取り組みで、それぞれのタスクを実行するエージェントとそれを統括するエージェントで構成されています。
HAASを構成しているすべてのエージェントは、人間の価値観をもち、目標に沿った意思決定をするように学習されており、開発の道筋が立たないときや道徳性、倫理性に欠けると判断したときは動作しないようになっています。
HAASでは、意思決定の頂点にSupreme Oversight Board (SOB)という直訳すると最高監視委員会という、高レベルにトレーニングされたエージェントが集まった委員会が設置されています。
このSOBが、タスクの実行をすべて統括し、すべてのエージェントの動作を監視して、場合によってはエージェントの決定や動作を停止、無効にすることもできます。
このSOBの下には、Executive Agentsというエージェントがおり、SOBの指示を実行する役割を持っており、指示をもとにリソースの割り当てやプロセスの最適化を行い、その下のエージェント達にタスクを指示します。
そして最下層にいるのが、タスクを実行するSub-Agentsです。このエージェントは、上層部で決定されたタスクを正確にこなすように設計され、割り当てられた役割や権限の中でのみ動作するようになっています。
簡単にHAASの概要を表したものが以下の図です。
なお、HAASの各エージェントはOpenAIの最新アップデートで追加された新機能を活用して、それぞれの役割を持ったエージェントを設計しており、モデルは最新のGPT-4-1106-previewを使用しています。
ここまで、HAASの大まかな説明をしてきましたが、GitHubにてデモが公開されていたので、ここからはそれを実際に使って機能を紹介していこうと思います。
なお、同じAIエージェントであるOpen Interpreterについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→Open Interpreterとは?使い方から実践までを解説【画像付き】
Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)の使い方
まず、以下のGithubリポジトリをクローンします。
HAAS = Hierarchical Autonomous Agent Swarm - "Resistance is futile!"
git clone https://github.com/daveshap/OpenAI_Agent_Swarm.git
このツールでは、OpenAIのAPIキーを使用するので、環境変数に自分のAPIキーを設定します。
windows
export OPENAI_API_KEY=YOURAPIKEY
mac
source OPENAI_API_KEY=YOURAPIKEY
ここまで設定すれば、あとはクローンしたディレクトリに移動して以下のコードを実行するだけで使用することが出来ます。
python tool_demo.py
それでは早速使っていきましょう!
Hierarchical Autonomous Agent Swarm (HAAS)を実際に使ってみた
これ以降は、以下の記事からご確認ください。
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