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【Perplexity AI】生成AIを組み込んだ対話型検索エンジンの使い方、特徴や有料プラン、LLMを解説
2022年12月頃、検索エンジンMicrosoft Bingと大規模言語モデルGPTを活用したPerplexityが登場。AIに質問を投げかけると、インターネットから収集した情報を基に回答を生成できます。
大規模言語モデルは、10兆トークンの学習データで開発されたGPT4も選択可能。人間が書いた文章に近い回答を出力できます。
この記事では、Perplexityの特徴と使い方について解説します。社内業務改善や研究のための論文検索などにお役立てください。
なお、企業向けプランのPerplexity Enterprise Proについてご覧になりたい方は以下の記事を参考にしてください。
Perplexityの概要
Perplexityとは、AIを組み込んだ対話型検索エンジンのことです。利用者が入力した文章に対して、インターネット上の情報から回答を生成してくれます。検索エンジンと言えば、GoogleやBingなど、表示されたサイトの中から情報を探すイメージがある方も多いはず。Perplexityは質問を入力するだけで、AIが回答してくれるため従来よりも利便性が高いです。
社内業務において、情報検索や難しい専門用語の解説などで活躍したり、研究者や学生などが論文検索する際にも利用できます。
Perplexityの特徴
Perplexityとは対話型AI検索エンジンであると言われても、どういう特徴を有しているのかイマイチ分からない方も多いはず。ここでは、Perplexityについてより詳しく解説します。
GPT 3.5版とGPT 4版の両方が選択可能
Perplexityは大規模言語モデルGPT3.5版に加え、さらに高性能なGPT4版も選択できます。GPT4は、有料版ChatGPTやBing AIでも使われている言語モデル。GPT3.5と比べて、より自然な会話文を出力できます。
ただし、高性能なGPT4.0の利用には、無料版だと4時間に5回までという使用制限があります。PerplexityでGPT4を満足に使うためには、有料版のPerplexity Proにアップグレードしなければなりません。
日本語に対応済み
Perplexityは英語表記のAIツールですが、日本語を含む多言語に対応しています。回答精度はやや低い傾向がありますが、日本語で入力すれば同じく日本語で返答します。ただし、文章の質は英語で質問した方が安定しやすいです。
また、チャット画面以外のツールバーなどの操作画面は英語表記となります。一方、ChatGPTやBing AIの場合、多少の違和感はありますが日本語で操作できます。英語が苦手な方にとって、使いやすさはChatGPTやBing AIの方が上でしょう。
ブラウジング機能が標準装備
対話型AI検索エンジンであるPerplexityには、インターネットから情報を収集するブラウジング機能が標準装備されています。ChatGPTと違い、インターネット上の最新情報を検索し言語モデルに回答を生成させることが可能です。
一方、同じくブラウジング機能を実装しているBing AIとは、大まかな性能が似通っています。ただ、PerplexityはWikipediaなど一部のサイトだけに検索範囲を絞れるため、詳細な情報源の選定はPerplexityの方が得意です。
ログインなしでも使える
Perplexityは、ログインなしでも基本機能が利用可能。事前のアカウント作成も必須ではありません。利用にアカウント作成とログインが必要なChatGPTやログインなしだと利用制限があるBing AIと比べると、手軽さは優れています。
ただし、Perplexityはアカウント作成&ログインすることで、利用できる機能が多くなります。GoogleアカウントやアップルIDも利用できるので、基本的にはログインして活用することを推奨します。
最新の情報をソース付きで表示可能
Perplexityでは、回答の基となった情報ソースも提示してくれます。情報ソースとなったサイトを回答前に一覧表示してくれるため、Bing AIよりも分かりやすいです。
誤った情報を正しい情報のように扱うハルシネーションは、AIを使う問題のひとつ。利用者は必ず情報元を調べ正しい情報であるかをチェックしなければなりません。そのため、どこから学習してきた情報なのかを分かりやすく表示してくれるPerplexityは、ファクトチェックしやすいです。
Perplexityの使い方|Webブラウザ編
PerplexityはHome画面にある入力欄から質問を送信する方法と、任意のLLMを選択して利用する方法の2通りがあります。
AI × 検索エンジンだけでなく得意分野が異なるLLMを使うことができるので用途にあった形でPerplexityを使い分けることができます。
HOME画面からPerplexityをすぐに使う方法
Perplexityブラウザページにアクセス
入力欄から質問を送信
「Copilot」をタップすることで、GPT4に切り替え可能
「Focus」を選ぶと、検索範囲を絞ることが可能
![](https://assets.st-note.com/img/1718326272490-mBUpCQgg1E.png?width=1200)
Webブラウザの使い方も、基本的にはスマホ版と同じ。使い勝手も大差ありません。
また、Googleクロームをブラウザとして使用している場合、拡張機能でPerplexityを利用できます。Perplexityにアクセスしなくとも、ツールバーからAI検索機能やページ要約などが可能です。
任意のLLMを利用する方法
右下のセレクトボックスからLLMを選択
下部に表示されている「Ask anything…」の入力欄にプロンプトを入力
![](https://assets.st-note.com/img/1718326293977-5teA3SjQj5.png?width=1200)
簡単ですね!
2024年3月5日現在で、選択できるLLMは下記の通りです。
pplx-7b-online
pplx-70b-online
pplx-7b-chat
pplx-70b-chat
mistral-7b-instruct
codellama-34b-instruct
llama-2-70b-chat
pplx-7b-onlineとpplx-70b-onlineは2023年11月29日に発表された最新のモデルで、GPT3.5やllama2-70bを超えるパフォーマンスを備えていると評価されています。
この2つのモデルは定期的に微調整されており、有用性、事実性、最新性などの様々な面で高いパフォーマンスを達成するために訓練されているとのことです。
LLMによってはトレーニングデータを学習した時点の答えしか返せないのに対し、pplxの各モデルは常に最新の情報を返してくれるのはありがたいですね!
ただ、pplx-7b-onlineとpplx-70b-onlineを商用利用するには問い合わせする必要があるそうなのでご注意ください。
有料プランのPerplexity Proとは
Perplexityには、有料プランのPerplexity Proも用意されています。大きなメリットとしては、Copilotの利用回数が1日300回以上になるところ。利用頻度が高い・正確な回答を希望している場合は有料プランのPerplexity Proに加入されることを推奨します。
なお、最新の料金設定や有料サポート内容に関しては、Perplexity公式サイトをご確認ください。
erplexity Enterprise Proについて
Perplexity Enterprise Proは、企業向けの機能を追加したPerplexityの新プランです。セキュリティー面が強化されており、社内チームメンバーのユーザー管理、一度入力したIDとパスワードで複数のサービスにログインできるシングルサインオン(SSO)といった機能も搭載しています。
企業でも利用しやすいプラン内容となっており、チームの生産性を高めることが期待されています。
Perplexity Enterprise Proについて、より詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
Perplexityを使用する際の注意点
ここでは、Perplexityを使用する際の注意点を4つ紹介します。Perplexityは便利なツールですが、日本語での使用には注意が必要で、特に日本語の回答の正確さに問題があります。
ぜひ、以下を参考にPerplexityの注意点を理解して使用してください。
日本語検索の精度が悪い
Perplexityは英語中心の開発で進められており、日本語検索の精度が低い傾向にあります。日本語での質問に対して、違和感を覚える文章を出力することがあるのです。
日本語で質問しても英語で出力される場合がある
Perplexityは、日本語で質問しても英語で出力されることがあります。これは、Perplexityの言語システムが完全には日本語に対応していないためです。
日本語で回答してほしい場合は、質問文に「日本語で」と明記することが有効ですが、それでも英語で返答されることがあります。英語が苦手な方には、日本語で回答してくれないと少しストレスになるかもしれません。
日本語と英語検索では回答の内容が違う
日本語と英語で同じ質問をしても、回答の内容が違う場合があります。これは、Perplexityが言語ごとに異なるデータベースや文化的背景に基づいて回答を生成するためです。
特に文化的な側面や地域特有の情報に関しては、言語によって回答が変わるため、異なる言語での検索結果を比較する際には注意が必要です。
また、英語での質問の方が回答精度が高いため、英語で質問できる方は英語で質問することをおすすめします。
画面上は全て英語表記
Perplexityの操作画面は全て英語で表記されています。日本語での質問や回答は可能ですが、操作方法や指示が全て英語なので英語に不慣れなユーザーにとっては使いづらい可能性があります。
英語表記に慣れるか、必要に応じて翻訳ツールを使用することをおすすめします。
Perplexityで業務を効率化させよう!
AI言語モデルと検索エンジンを組み合わせたPerplexityは、活用することで社内の検索業務を大幅に改善させることが期待できます。ネットの調べものは、意外と時間がかかるもの。知りたい情報が見つからない、情報が複雑で分かりにくいという事態もあるはず。
Perplexityはスマホアプリもありますので、アイアンマンのジャービスのように活用すれば情報検索が容易になり業務効率にも繋がります。
ぜひ、今回の記事を参考にPerplexity導入を検討してみてください。